連載:気まぐれゲーム雑記 第1000回:“ぷよぷよ”のe-Sports化を目指した「Magical Stone」が何だかややこしい事になったようです
言葉遊びな感じがしないこともないわけで……。
セガの反応は実にアレでした
AZです。連載が1000回に到達したわけで、実に遠いところまで来てしまった感が去来する……わけもなく、いつも通り淡々と更新を続けていく所存にございます。……というのもアレなので、もうちょっと何か考えてみますが、エイプリルフールはネタに走らずいつも通りの更新をおこなっていくので安心(?)してください。
それはさておき、先日“ぷよぷよ”のe-Sports化を目指した「Magical Stone」が何だかザワついているとお伝えしましたが、セガからの反応があったようです。
「ぷよぷよのeスポーツ化」をうたった、「Magical Stone」というゲームが3月27日にリリースされ、物議をかもしています。「Magical Stone」側はねとらぼの取材に対し「(セガから)開発の容認を得たという認識」と回答していましたが、セガホールディングス側に問い合わたところ、「公式に許諾した事実はございません」とのことでした。
~中略~
開発したのは、「ぷよぷよ」プレイヤーの「れそ(上西恒輔)」氏を中心とするグループ。3月27日に行われたイベント「『ぷよぷよ通』統一王座戦」(Twitchのアーカイブ)の最後に、れそ氏から「Magical Stone」のリリースと、開発に至った経緯について発表がありました。
れそ氏は以前から「ぷよぷよ」の競技性に着目し、どうにかして「ぷよぷよ」をeスポーツ化できないかと思案していたそう。しかしセガに企画を持ち込んだものの断られたたため、同じルールの別ゲームとして開発することを決意。セガ側にもその旨を伝え、「法のもとに許されている範囲でどうぞご自由にやられてみてください」と、事実上「容認」の言質をとったと説明していました。また開発にあたり、周囲の「ぷよぷよ」プレイヤー20~30人にも相談したところ、全員がこの考えに賛同してくれたことも明かしています。
~中略~
ゲームの「ルール」は著作権の保護対象とはならず、まったく同じルールのゲームを作っても著作権法上は問題ない――という見方が現在では一般的です。「Magical Stone」側の「容認を得た」という説明が事実だったとしても、セガ側もそれを理解しているからこそ「法のもとに許されている範囲でどうぞご自由にやられてみてください」と発言していた可能性が高く、これで果たして「容認の言質をとった」と言えるのかどうかは疑問が残ります。
加えて今回、セガホールディングス側からあらためて「公式に許諾した事実はございません」とのコメントが発表されたことで、「Magical Stone」の正当性をめぐる議論はますます複雑になっていきそうです。
また、一部では「Magical Stone」の開発運営会社であるGameFactory、および「れそ(上西恒輔)」氏について、別の社名でRMT(リアルマネートレード)サイトを運営したり、BOTプログラムを販売したりしているといった指摘も見られました。これについても「Magical Stone」側に問い合わせたところ、れそ氏本人より次のような回答を得ることができました。
はい。
事実ではありますが、世間で出回っているのは一部のアンチがあることないこと付け足した、
大分事実と捻じ曲がったものにはなりますが。
株式会社GameFactory
上西 恒輔[引用元:ねとらぼ]
なんですか、この泥沼な事態は。
こういった話題が出た際に公式はだいたい否定するモノではあるのですけれども、セガが公式に否定をしたということで“Magical Stone”が重視した「言質を取った」という大義名分は企業としては認めないというたいへん無難な答えが出た事になります。ようするに、いち個人の発言と企業の思惑は違うというどこかで聞いた事があるようなオチな気がしないこともありません。
セガが現時点でどれだけe-Sportsに興味を持っているかはわかりませんが、今の日本市場におけるe-Sportsというのはまだ微妙な立ち位置とも言えます。そういったところへ投資している余裕が今のセガにあるかと問われたら、何とも言いがたいところでしょう。それに、ぷよぷよのトッププレイヤーが開発に関与という時点で、e-Sportsとして公平なモノなのかどうかが非常に気になって仕方がなかったりします。
また、RMTやBOTプログラム販売も明らかになったことで印象がよろしくない方へ傾いている感も出てきました。もとより噂されていたのが確定したという事にはなりますが、やはり良い印象にはならないでしょう。ぷよぷよのe-Sports化とあわせ、お金の流れが何だかアレな気がしないこともありません。
今後、セガが「Magical Stone」に対しどういったアクションを取るかが注目される一件といえる事は間違いないモノと言えます。両社の今後の動向を、暖かく見守っておきたい限りですね。
:“ぷよぷよ”のe-Sports化を目指した「Magical Stone」に対して、セガは「許諾の事実はない」と申しておるよーってなお話です。
:ふむ。まぁ、企業としてはそういう反応だろうな。
:なんつーか、泥沼化まっしぐら感満載なんだけど、こういった出来事があった場合はどういった結末になるかが一番気になってるかな。あとは、RMTとかBOT販売とかe-Sportsサイト運営とか何だとか、噂されてる企業からのお金の流れも見守りたい限り。……どういったオチになるかねぇ……?
:セガ次第、になるのかなぁ……。