連載:気まぐれゲーム雑記 第612回:ゲーム実況をどうするかはメーカーのさじ加減?
気まぐれゲーム雑記
第612回:ゲーム実況をどうするかはメーカーのさじ加減?
メーカーには上手く立ち回って欲しい。
プレイヤーが作る動画もまたコンテンツになり得る時代
AZです。錦織さんの頑張りを機に、日本テニスが盛りあがるのかは見守りたいモノがあります。
ところで、CEDECにてニコ動の関係者がゲーム実況について語っております。
ゲーム実況を「配信者」と「視聴者」が存分に満喫しているのは分かったが、それではもう一方の「ゲームメーカー」にとって、どのように映るだろうか。ゲームメーカーの視点では、自分たちのコンテンツを勝手に利用して商売されていると考えられなくもないが、果たして彼等にとってゲーム実況は「敵」なのだろうか?
伊豫田氏はこれに対し、一部の例外(※ストーリーのネタバレがクリティカルな影響を与える、など)を除けば基本的に敵ではないと語る。また、現在の「運用型」のゲームソフトにおいては、ゲーム実況をプロモーションに組み込むことで、売上に結びつけることも可能だそうだ。
2013年5月にPlayStation3版が発売された「テラリア」では(2014年2月にPS VITA版も発売)、発売前の先行プレイ実況を皮切りに、生放送番組などを積極展開。その結果、動画配信を交えてテラリアを遊ぶプレイスタイルが定着し、それは発売後1年が経過してしても続き、視聴者の目に留っている。ロングテールの末25万本を超えるヒットとなっており、購入者向けにアンケートを行ったところ「ゲームを知ったきっかけ/購入時に参考にした情報源」の2設問において「動画サイト」が1位だったそうだ。
[引用元:Gamer]
そりゃまぁ、そうでしょうね。
動画を配信する胴元としては、そりゃゲームメーカーを敵に回しても何ら良い事はない……なんていう事情も垣間見えてしまいますし、そもそもPCならセール時に200円で買えるモノ(ただし日本語無し)を3000円とか4000円で売っていたテラリアで解説しちゃうあたりは何ともモヤッとした部分はあるわけですが、それはさておきプレイ動画自体は昔と違って今なら十分にメリットがあると言えるのではないでしょうか。というのも、そもそも今の時代はゲームの情報を探すという時点で、インターネットを使わざるを得ないのが現状だからです。
元ギアーズの産みの親としても知られているクリフBはかつて、YouTubeにどれだけの動画を生む事が出来るかがゲームの評価基準という話題をしました。もちろん、これはPCゲームやアクションが多い海外だからこそという声があるのも納得はできます。とはいっても、今はその時代に対応しなければならない時であり、宣伝を動画に頼った方が圧倒的にわかりやすいのです。映像で見るモノは、文字で読むよりも情報伝達手段として伝わりやすいという事に他なりません。
そして、プレイ動画はプレイヤーにもメリットがあります。自分が想定していたようなゲームなのか否かが、文字情報だけではないところまできっちりとみる事が可能です。それだけ価値があるとも言えますし、メーカーも下手なモノが出せなくなるという相乗効果も得られるという事も言えるでしょう。もちろん、ネタバレ等々の懸念すべき要素も残るので、そういった意味でも率先してメーカーはプレイ動画への理解を示すべきところではありますが。
PS4やXbox Oneは、プレイヤーが作り出すコンテンツと言われる「ユーザー生成コンテンツ(UGC)」を元にコミュニティが形成されていく事を望んでいるでしょう。また、メディアがゲーム動画に力を入れ始めているのも、メーカーの情報を横流しするだけでなくコミュニティを形成する場として機能しようとしているからというのが垣間見えるタイミングにもなりました。あとは、メーカーがどれだけ「プレイ動画」に対し配慮するのかという事が課題にも思えますので、メーカー様方には上手くお互いを利用しあうくらいの気持ちになって欲しい限りですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:ゲーム実況についての云々があったので、まぁあとはメーカー次第じゃね? ってなお話です。
:日本の場合はそうなるわなぁ。
:動画として使っても良いか否か、メーカーは各タイトルの処遇をハッキリと明言すべき時期に来てると思うよ? ファン活動は黙ってやっとけ、みたいなのもわからんではないんだけど、PS4やXbox Oneはそういう機能を活かそうとしてるんだからね。……それくらいの度量はあって欲しいものだけど。
:ま、動画でゲーム業界が多少でも盛りあがるなら、やって然るべきなんじゃねーの? メーカーはもっと上手い事やっていって欲しいもんだわ。
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