連載:気まぐれゲーム雑記 第456回:ゲームの評価基準はYouTubeでどれだけ動画が作られたか、らしい件

気まぐれゲーム雑記
第456回:ゲームの評価基準はYouTubeでどれだけ動画が作られたか、らしい件

これはこれで時代に則した評価基準とも言えるかも?

ゲーム動画はすでに価値があるモノ

AZです。積んでいるゲームをどんどん終わらせていかないといけないという強迫観念に襲われつつ、楽しんでゲームしてます。

ところで、常に今後の動向が注目され続けているギアーズシリーズ産みの親の一人であるクリフBですが、ディスクゲームを作らずにPCを新天地と定めそうな見解を述べています。

俺はPCに落ち着くだろう。コミュニティはそこにあるし、トレンドは常にコアにある。

[引用元:Choke Pointさん]

ストレートでわかりやすいですね。トレンドは常にコアにある、というのは開発者らしい意見とも見られるでしょう。

こういった考えに至ったのは、

どれだけYouTubeの動画を生み出すか、それがゲームの評価基準だ。今は妻と一緒に『Rust』にハマってる。「新たなユーザー体験」とかそういうゲームじゃない。その手のゲームの新たなユーザー体験なんて完全なクソだし、それはそれでいい。『Minecraft』から学んでいない2つの教訓が存在するよ。まずゲームを出して、そこから築き上げていくんだ。すると、どこかの子供が動画を上げる。プレーヤー同士が教え合う。「ジャンプするにはAボタンを押して下さい」なんて必要ないんだよ。

[引用元:Choke Pointさん]

と述べています。

Rustとは、現在Steamで大人気サバイバルFPSで、2ヶ月で100万セールスを超えたと話題になっているタイトルです。FPSなのでゲーム体験としては新しいとは言いがたいのですが、そこに武器を作ったり家を建てたりするクラフト要素や対人などの要素が詰まっていて、多くの支持を集めている一作です。そういったゲーム体験を何ら問題無いと評し、ゲームを作れば誰かがYouTubeに動画を上げたりしてプレイヤー同士で教え合うのでチュートリアル的な解説すらいらない、とクリフBは言っているという事になります。

このコミュニケーションの構築は、PCだからこそ出来るアプローチと言えるでしょう。PS4でもその路線は濃厚となりますが、シェア機能でどこまで動画製作が可能になるのかはちょっと未知数です。現時点ではPCゲームの方が、コミュニティを形成しやすい環境と言えます。……ま、海外の話なんですけどね。ですが、今ニコ動でゲームの実況プレイなどを公開している人も、PCを使っているからこそ出来るとも言えてしまうとは思ったりもします。

また、クリフBは

「Game Informerの表紙とE3のお披露目で発表を知るような“古い体制”は全部死んだ」と語ったCliffy Bは「自分に残されたキャリアを費やして新しいディスクベースのゲームを作ることはもはや二度とないだろう」と明言。

[引用元:doope!さん]

といったように、ゲームをE3で発表したり、メディアから発表するような体制はすべて死んだとばっさり切りました。概ね同意できる気はします。実際、ゲーム雑誌を読まなくともゲーム情報はネット上に溢れかえるほどたくさん存在しています(真偽を問題視しないといけない情報も多々ありますが)し、インターネットで情報を発信できるようになった今、メーカーはライブ配信などで自社から情報を出すようになってきています。

クリフBの発言は、どれもインターネットを利用した話に起因しています。特にどれだけYouTubeで動画が出てくるかが一つの基準というのは、インターネットがもたらした情報の価値の変化とも言えるでしょう。PC市場がアレな日本ではまだまだこの考えが浸透しそうにもありませんが、少なくともPS4のシェア機能はそういった方面とマーケティングを上手く絡ませようという目論見が垣間見える気がしないこともありません。

次世代機の登場により、より一層ゲーム動画の在り方は変化していく事になります。とはいえ、動画に関しての考えはイマイチ進んでいないような気がする日本の場合、メーカーがどのような対処をするのかはまったくもって未知数です。今後多くのゲームがでてくる中で、よりプレイヤーと開発側がWin-Winの関係になれるような落としどころを見出して欲しいものですね。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:クリフBが、ゲームの評価基準はYouTubeでどれだけ動画が作られたか、ということだから新天地はPCにするぜ! とおっしゃっておるようです。

しゃきーんさん:ふむ……。まぁ価値はあるわな。

しょぼーんさん:動画に価値があるなら、そりゃまぁおとしどころはPCだろうね。日本だとゲームはPCじゃなくて家庭用ゲーム機のどれかって事になるから、そもそも動画をどう扱うのかってな議論が勃発してるはずだし、PS4でそれをどうするのかは見守られるわけだけど。……もっと動画も気兼ねなく作れるようになるといいんだけどねぇ……。

しゃきーんさん:公式から見解を述べる事はできません、って感じのメーカーが多いしな。いつまでもそういう風だと、動画にして遊ぼうという側もモヤモヤするだろうし、どんなゲームであれど扱い方を明示して欲しいと願わずにはおれんわ……。

連載:気まぐれゲーム雑記 第456回:ゲームの評価基準はYouTubeでどれだけ動画が作られたか、らしい件に関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん

しゃきーんさん

しょぼーんさん

しゃきーんさん

コメント (2)

名無しのゲーマーさん

FPSみたいなアクション重視のゲームだと動画にするのも良いかもしれないけど、JRPGみたいなストーリー重視のゲームだと動画にするとネタバレになってしまうから、動画がゲームの評価基準だとは言えないと思う。
ノベルゲーとかだと動画配信は絶対無理だろうし。

AZ@管理人

動画を多く作られた事自体が多くの人とゲーム体験を共有したという事になる、という事なのでしょうね。とはいっても、日本じゃJRPGやサウンドノベルのようなゲームも多い事ですから、日本ではまだまだ慎重な部分という事でしょう。
だからこそ、各メーカーは各ゲームに対して動画を許容するのか否か、許容するならどこまでを良しとするかをはっきりと明示した方が良いとも思っております。
現時点だと、踏み込んじゃいけない部分までしっかり踏み込んでいる人も多数いるわけですしね。(´・ω・`)

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