連載:一週間を振り返るコラム的な何か 第5回:クラウドゲーミングのOn Liveが何やら慌ただしいらしいという話題
一週間を振り返るコラム的な何か
第5回「クラウドゲーミングのOn Liveがピンチらしいという話題」
どんなシステムであれ、その仕組みを理解しない事には始まらないと思うのです。
海外ゲーム情報だらけの一週間
今週は、お盆休みだったという方も多かったのではないでしょうか。そんな事とは関係なしに、出社したり仕事なさっていた方々はお疲れ様です。当ブログも休みなく年中無休の通常運転です。
さて、今週も何を振り返ろうかと思ったわけですが、先ほども書いた通りお盆休みということもあって、Gamescom関連な海外情報くらいしかまともな情報が出ていないというのが現実なのですよね。とはいっても、振り返らないのも何なのでちょっとしたビジネスなお話でも。
クラウドゲーミングに夢を見る?
以前、ソニーがGaikaiを買収するといったビジネス話を書きました。そこで、クラウドゲーミング(サーバー上でゲームを動かしてプレイする仕組み)というものをご紹介したわけですが、個人的に思う事はこのクラウドゲーミングって恐ろしく「ユーザーを置いてけぼりにしている感」があるんですよね。
そもそもに、そのクラウドゲーミングを理解している人達は、PCに詳しかったり、ゲームでもハードの内容までちゃんと把握していたり。そういった方々のみがわかることに思います。そういう事に詳しくない普通のゲーマーさんにはちょっと分かりづらい話かもしれません。
で、Gaikaiのライバル企業とピックアップされていたOn Live社が大規模なレイオフ(一時的解雇)と、資産を新会社へ移行といった話題が出ました。詳しくはこちら。
まぁ、要するに「まだ確定情報じゃないけど、かなり信用できる筋の情報として、クラウドゲーミングを含めたサービスにお金かけ過ぎて運営が回らなくなったから、新会社に資産移してレイオフしたよ」というお話です。
他にもいろいろな情報が出ていて、On Liveの売却先を探していたり、その額が10億程度だったり、そもそも200万の登録者数に対してクラウドゲーミングのサービスは平日のピーク時に1800しかなかった、などという話すら出ています。いやはや、これが真実だったら何とも言えない気分ですね……。
早すぎた技術?
仮に、上記の話が大筋合っていたとして。
200万人の登録ユーザーがいながら、どうしてこうなったのでしょう? 第一に挙げられるのは、月に数百万ドルかかっていたと言われている運営費になることは間違いありません。レイオフしたのはそのためでしょうし。
じゃあ他のモノは何なのかというと、個人的な意見ではありますが、プレイする人が少なかったのは、魅力のあるコンテンツが足りなかったのと、その仕組みを理解し辛いものがあったためじゃなかろうか、と思うのです。クラウドゲーミングの技術でスカイリムのMODを導入することが出来るか? となると否になるでしょうし、FPSの対戦で遅延があるかどうか? というあたりも大変気になります。
要するに、そこに確固たる後押しできる何かが足りなかった印象ですね。そういう意味では、PS3とで使われるであろうGaikaiのクラウドゲーミング技術は、Gaikai側からすれば非常に良いバックボーンを手に入れたとも言えます。
上記のOn Liveに関するニュースは、今のところ正式な発表があったわけではないので、まだそういう話をメディアが流した、という噂話的なモノに過ぎません。正しい情報は正式な発表が待たれているところです。
しかしながら、クラウドゲーミングという新しい技術をちゃんと普及させていきたいなら、まずはユーザーに理解してもらうところから始めないと、結局は失敗に終わってしまいかねないような……。そんな気がしてならない話題でした。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:クラウドゲーミングのOn Liveがレイオフするとかしないとか、新会社に資産を移すとかなんだとか、そういうお話です。
:毎度ながら、ビジネス話はわからんのでまとめて。
:クラウドゲーミングのOn Liveがレイオフするらしい。そもそも、クラウドゲーミングを理解してる人ってどれくらいいるの? ユーザーの信頼を得るようなバックボーンが必要なんじゃなかろうか? という3点。
:ふ、ふむ。今日のはなんとなくわかるな。例え話だが、PS3がGaikaiならOn Liveはマイクロソフトならバックボーンとして良い感じ? とかそんなノリでOK?
:……初めて理解して貰えたよ……。
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