連載:一週間を振り返るコラム的な何か 第4回:ゲーマーの世代層に見るFree to Playの意図するもの

一週間を振り返るコラム的な何か
第4回「ドラクエに見る、ゲーマーの世代層」

ジェネレーションギャップを感じたりしませんか?

今週もお疲れ様です

今週も脳みそがとろけそうなくらい暑い中、お疲れ様でした。人によっては、お盆休みになった方や、戦場の有明(夏コミ)へ出向いた勇者もいるでしょう。本日は夏コミ最終日なので、本日出向かれる成年であろう勇者な方はくれぐれも体調管理やお財布が盗られる事などないよう重々お気を付けあれ。

さてさて、今週は何を振り返ろうかなぁと考えていたのですが、今週はOuyaにバンナムさんが参戦するかも? というニュースがありました。で、それと絡めるようにちょっと面白い記事を見つけたのでご紹介です。

ゲーマーの世代層

ご紹介したい記事はこちら。iPhoneゲームを紹介するサイトなのですが、注目したい部分は「一部の尖った高校生との会話」にあります。
で、まぁ、毎度のことですがお読みにならない方のために簡単に要約してみました。要するに言いたい事はこういうことだと思います。

とある高校生が「無料ゲームは時間をかければ誰でもクリアできるようにするべき」と主張。なぜかといえば「学生からお金を取るのは強欲すぎ」ということ。うん、良い感じに尖ってますね。
で、こちらのライターさんは、このような高校生の考え方は尖っているけど、似たような発想でいる高校生は一定数いるのではなかろうか? それらはいわゆる、新世代のゲーマーということになるし、Free to Play(無料のアイテム課金ゲーム)が当たり前の彼らは「お金を払わないと遊べません」はガチレビューになるのだから、ゲームメーカーやメディアはそこらへんの温度差をちゃんと理解して情報を出した方が良い。

といった内容になっています。

これは深い。なんとも深いテーマです。
面白そうなので、これで話を展開していこうと思った次第なのです。

それでも僕らはお金を出してゲームを買った……?

非常に深いテーマ、と言いつつも、一言で片付けようとしてしまえば「時代の変化」としか言い様がありません。しかしながら、それじゃつまらないので、話を追求していきましょう。

上記に出てきた高校生は、恐らく「ゲームの質」は余り深く追求していないのでしょう。逆を言えば、私たちのようなFree to Playのゲームをほとんどやらず、据え置き機や携帯機(電話ではない)のゲームばかりをするゲーマーは「お金でゲームの質を買う」という事になります。

じゃあ、私たちが彼らのような学生時代は、どうやってゲームをしていたのでしょう? それこそ、Free to Playなんてものはほぼありませんでしたし、ゲーマーが時間を潰すといったら「ゲーセン」とかでしょう。昔はよく格闘ゲームをやったものです……。
いやまぁそれはさておき、高校生ながらに一回100円くらいの単価を抑えたゲームをしていたか、古いゲームをずっとやっていたというものになってくるでしょう。他にも、誕生日に買ってもらった。友だちに貸してもらった。お小遣いを貯めて買った。
そういった事をして、なんとかやりくりしながらゲームをしていた世代ということになります。……たぶんですけど。
ちなみに管理人は、「身内がゲーム関連な事をしたり、ゲーム好きだったりした」ので、そこらへんは余り苦労しなかった覚えがあります。

今あるネトゲで考えて見る

ドラクエ10は月額課金のゲームとして発売されましたが、今のところ人気を保った状態で多くの人がプレイされているようです。PSO2は基本料無料のアイテム課金ゲームとして登場していますが、あちらはあちらでしっかりとやれている印象もあります。
ここで、無料ゲームがどうこうといったモノと比較しながら考えてみます。

先ほど、お金でゲームの質を買うと書きましたが、課金ゲームも一緒に思います。つまり、無料ゲームと課金ゲームの絶対的な差は「ゲームの質」である、とも言い換えられるでしょう。……オンラインゲームの場合は、ユーザーの質というのも考慮しないといけないかもしれませんが、ここではスルーしておきます。

PSO2が、無料のアイテム課金として発表されたとき、かなり多くの方が落胆や失望をしていたように思います。それは、従来のゲーマー達から見ると「無料ゲームは質が低く、アイテム課金をしないとゲームが成立しないほどバランスが酷い」という認識だからです。しかしながら、さきほど出てきた高校生のような新世代ゲーマー達にとっては「時間をかければクリアできる、というものならOK」ということになります。

そうなると、月額課金のモノはどう判断されるのでしょう?
ドラクエで見る1000円を高いと見るか否か。PSO2のようなシステム課金に、どれだけのお金を使うのか。そういうことを考えて見た時に、まぁ恐らくではありますが「月額課金を回避する」という選択肢を選ぶのではなかろうか? と思うのです。
その根底にあるのは、お金がかかるか否かで判断するわけで、本来あった方がいいゲームの質というものは二の次になるような気がしてなりません。……あ、わかるとは思いますが、全ての中高生がそうだ! とか言いたいわけじゃありませんよ? 管理人が知っている高校生は、PSPでガッツリ遊んでいます。

Ouyaに見るFree to Playの意図するもの

来年の3月に海外で発売される新プラットフォーム「Ouya」ですが、これはすべてFree to Playである、というのは以前ご紹介しました。なぜそうなのかというと、デジタル配信が一般化しつつある現代において、買わないとゲームができないという前時代的な販売方法が違法コピーの一因にもなっている、というのが根底にあります。
要するに、Ouyaが目指しているのはFree to Playを一般化し、ゲームの質に対して対価(つまりお金)を払う価値があるというのを分からせる、という趣旨があるように思えます。そういう意味でなら、Ouyaにバンナムさんが参戦しようとしているという話題も何となく頷けるモノがあります。……バンナムさんはそういうところが商売上手に思えますから……。

今まで従来のゲームを楽しんでいるゲーマーにとっては、Free to Playの形というのがどうしても馴染めないというモノの根底には、先ほど書いたゲームの質があると思いますが、その質さえ問題なければFree to Playの形というのは、今後のゲームビジネスを大きく変えて行く事になります。
もっとも、ある程度メーカーさんが見切りを付けない限りは、すべてがFree to Playになる、とは思いがたい部分もあるのは確かです。ですが、メーカーさんが見切りを付けるとしたら、それはどこでしょう? そこらへんは以前考察を書きましたが、開発コストと見合わない時、と言う事になると思います。
果たして若い世代や海外で支持を受けているFree to Playは、従来のゲーマー達の考えを覆すような事になるでしょうか。今は、ブラウザゲームやソーシャルゲームなどの登場でゲーム業界ビジネスが大きく変動しているときです。より注目していくと、ゲーム業界ビジネスの何かが見えるかも? しれないですね。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:何となく、無料ゲームとOuyaの話題について書いてみました。

しゃきーんさん:……長いので3行でお願いしてもいいですか?

しょぼーんさん:……。Free to Playは若者にウケやすい。でも、従来のゲーマーにはウケにくいから、そこさえ払拭できれば、PSO2みたいに日本でもやれるんじゃない? お金を払う価値をユーザーに見出させる事が出来るかどうかがポイント。

しゃきーんさん:……か、開発が頑張って良いゲーム作るって話でOKですか?

しょぼーんさん:……確かにそれでOKだけど、それじゃ今も昔も何も変わらんってことになるというのがなぜわからんのです!?

連載:一週間を振り返るコラム的な何か 第4回:ゲーマーの世代層に見るFree to Playの意図するものに関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん

しゃきーんさん

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しゃきーんさん

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