連載:気まぐれゲーム雑記 第423回:NvidiaがモバイルGPU「Tegra K1」を発表した件で思う事

気まぐれゲーム雑記
第423回:NvidiaがモバイルGPU「Tegra K1」を発表した件で思う事

日本のゲーム市場はどういう方向に進むのでしょう?

信頼できそうなメーカーってどれくらいあるかが気になる

熱はないのに喉は痛いAZです。これだから風邪と言うヤツは厄介なんです。

さて、Nvidiaが次世代SoC(System-on-a-chip)「Tegra K1」を発表しました。SoCとはなんぞや? という話にもなってしまいますが、1つの半導体チップに動かすために必要なモノを集積したチップの事です。Wikiペディアでも読めば、何となくはわかるかもしれません。

で、話を戻しまして。
そんな次世代SoCの「Tegra K1」が発表されたということで、各ゲームメディアが一斉に取り上げています。

ファミ通のタイトルがゲームメディアとしてどうなのか凄まじく気になってしまうわけですが、それはさておき。基本的には、DirectX 11が使える事やUnreal Engine4も動かせるという事でそれが一番のプッシュすべき所として話題になっています。ちなみに性能については、4Gamerにわかりやすい部分がありましたので引用しておきます。

Tegra K1で集積されるGPUコアの数は192基となるが,これは,Kepler世代のデスクトップPC向けローエンドGPUである「GeForce GT 630」(※Fermiコア版ではなくあくまでもKeplerコア版)の半分に過ぎない。そのため,絶対的な性能には大きな違いがあることを十分理解しておく必要があるが,機能的には,GeForce GTX 700&600シリーズ搭載のゲームPCやPlayStation 4,Xbox Oneと同じように,Tegra K1はDirectX 11.1(&OpenGL 4.4)世代のゲームタイトルで使われる表現手法を利用できる。確かにこれは,氏のいうジレンマを解消しやすくなりそうだ。

[引用元:4Gamer.netさん]

さて、性能やら何やらはメディアに任せるとしまして、Unreal Engine4のデモを見てみましょう。

流石にカクカクしていますが、一応動くレベルには達していますね。

Unreal Engineといえば、Epic社のティム・スウィーニー氏が生み出したとされるゲームエンジンです。そして、過去ティムスウィーニーは、家庭用ゲーム機とスマートデバイス、PCゲーム市場はそれぞれに生き残るといった話もしていました。

4Gamer:

スマートフォンやタブレットは性能の向上が著しく,いずれ家庭用ゲーム機に匹敵する性能を持つようになりそうです。家庭用ゲーム機は生き残れるのでしょうか?

Sweeney氏:

間違いなく生き残るでしょう。なぜなら,スマートフォンと家庭用ゲーム機では得意としているコンテンツが大きく違うからです。

スマートフォンは小さなゲームを手軽にプレイするのに理想的です。一方,家庭用ゲーム機は大型のAAAタイトルや,没入感があるようなゲームをプレイするのに向いています。

~中略~

世界で最も進んだ技術を使い,もっともコストをかけたゲームが最初に出てくるのは,今後もPCと家庭用ゲーム機の分野でしょう。

[引用元:4Gamer.netさん]

私の意見はティム・スウィーニー氏と同じモノで、スマートデバイスや家庭用ゲーム機はそもそもに面白さが違います。ゲームはコントローラでプレイしたいという人もいれば、タッチ操作で十分という人もいるわけで、そこに需要と供給が生まれるのは当然でもありましょう。

ですが、ちょっと疑問に思うのは「そもそも何故儲からなくなったのか?」という事です。開発費の高騰や作る期間が長くなった事など、色々な要素はあるのでしょう。しかし、どのメディアもそういった部分は取り上げるものの、面白さや各メーカーに対しての信頼性について書いたメディアは見たことがありません。そういった部分もあるような気がするのは、私だけでしょうか?

以前、2013年の総括で「ゲームは対価を支払って娯楽としての面白味、つまり価値を得るモノ」と書きましたが、今までどれだけその価値に見合うモノがあったのかが各メーカーの信頼へと繋がります。日本のメーカーに限定して信頼できそうなメーカーをランキングしてみたらどうなるのか、どこかのメディアがやってくれると結構楽しめそうなモノになる予感はさせてくれます。

海外では、SteamがメインのPC市場であったり、PS4が好スタートを切るなど家庭用ゲーム機が人気を呼んでいます。しかして、日本市場と言えばスマホがメジャーリーグなスクエニはドラクエをスマホ進出させたり何だったりと、スマートデバイスへのシフトが目に映ります。ゲームでビジネスをしている以上は当然ソレが悪いなんぞ言うつもりもありませんが、そこらへんを踏まえると日本市場は今のところスマートデバイスに注力するメーカーが多いという答えは変わりません。

Tegra K1やPS4の登場で、今後日本市場がどうなっていくのかは注目されますが、PCや家庭用ゲーム機、スマートデバイスにそれぞれ最適化された面白いゲームが出てきてくれる事を心より願いたいモノですね。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:NvidiaがTegra K1を発表して、PS3とか360を超えるよ! ってアピールしてるらしいんだけんども、ハードに最適化されたクソ面白いゲームが出て来ない事にゃ始まらないのでとりあえずゲーム開発頑張って下さいって思ったわけです。

しゃきーんさん:まぁ最終的にはそうなるよな。

しょぼーんさん:んでもって、家庭用ゲーム機もスマートデバイスも、面白さの根底が違うからそこらへんで差別化するしかないだろうね。できないところは消えゆくだけだろうし。……ま、今後は日本でも何故かPC市場が大流行とかすれば良いんじゃないかな!

しゃきーんさん:……流石にそれはどうだろう……?

連載:気まぐれゲーム雑記 第423回:NvidiaがモバイルGPU「Tegra K1」を発表した件で思う事に関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん

しゃきーんさん

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