連載:気まぐれゲーム雑記 第420回:2013年は、面白さについて考える機会が多い年でした
気まぐれゲーム雑記
第420回:2013年は、面白さについてを考える機会が多い年でした
皆様、良いお年を。
各ゲームの面白さを見出したい
AZです。大晦日でも平常運転です。
さて、年末モードに入ってから、2013年をざっくりと振り返りました。この記事では、2013年ゲームをたくさんやって思った事をば書き綴っておきます。
1年を簡単に振り返ってしまえば、昨年と同様くらいにはインディーなタイトル達が話題を集め、シリーズものタイトル群しか売れないような状況でドラゴンズクラウンは頑張りを見せ、日本じゃ売れにくいと言われた海外ゲームのGTA5は確かな存在感を発揮したような印象が強い1年でした。ですが、私にとっての2013年は、「ゲームの面白さとは何だろうか?」と言うのを見直すような1年であったと言えます。
以前どこかの記事にも書きましたが、私自身特定のハードが好きとかそういう事はありません。据え置き機だろうが、ブラウザゲームだろうが、ゲームが面白いか否かだけで判断します。当然、そのハードに最適化されているかどうかも含め、です。昨今においては、ゲーム専用機からスマートデバイスへゲーム市場の中心がシフトしたとも言われていますが、ビジネス面ではなくゲームの「面白さ」について言及したメディアがないというのはいささか残念なモノを感じました。
面白さは主観です。レビューは、どこぞの企業のために書いているような某雑誌のクロスレビューでもない限りは、個人の価値観を提示しているに過ぎません。しかし、的確ではないレビューが多数あるのも事実です。例えば、ターン制シミュレーションに対してRTSらしくないと言ったところで見当違いですし、3Dアクションに2Dらしからぬという意見も話になりません。そのような事を踏まえれば、各タイトルにおいて共通する面白さがあったかどうかを考えていった方が、ある程度方向性は見えてくるような気はしています。要するに、RPGならRPGしているのかどうか。シミュレーションならシミュレーションしているかどうか、という根本的な面白さの有無です。ちなみに、ブレスオブファイア6のジャンル名「貴方と歌姫が紡ぐRPG」は、わけがわからないけどテイルズテイストな楽しみがあると見てよろしいのでしょうか?
話を戻しまして。
根本的な面白さの有無は、メーカーの信用へと繋がります。あれが良かったから信用できる。なかったから信用できない。ネットを使った情報伝達は、「例え間違っていようとも」伝染するのは早いです。そういった部分で、消費者は各メーカーへの信用を大いに重要視していますし、今後はその「信憑性」が問われていった方が良いとも痛感しました。情報は非常に大事です。
ジョジョASBは「面白さ」と「信用」を考える上で実に良い例でした。パッケージ代金を払いながらもキャンペーンモードで自由にゲームをさせてくれないというスタミナ制仕様は、「パッケージ代金を支払っても全力で気持ちよく遊ぶ事が出来ないモノがある」と宣告した代物です。ソレは同時に、プレイヤーにゲームをさせる気があるのかどうかさえ問われたとも思っております。スタミナ制自体、ゲームセンターで遊ぶ事と変わらない仕様なのでそこを否定する気はありませんが、ゲームは対価を支払って娯楽としての面白味、つまり価値を得るモノです。対価を支払っても価値が得られないなどと、その根底を否定するようなことがあってはいけません。
そんな面白さについて、悶々と考える機会が多かったのが2013年でした。私自身反省すべき点は、レビューする際にそういった「どのような面白さが存在しているか」という点を上手く書けていないものが多く、特に2013年前半は迷走していた感があります。後半からは何となく改めるようにしましたが、今でも上手く書けているのかどうかは自分でも分かっていません。もっとたくさん書いていこうと思う所存で御座います。
2014年は、PS4にXbox One、Steam Machineなどなど話題になりそうなモノが多く出てきます。ですが、我らゲーム好きにとって一番の興味どころは、死ぬほど面白いゲームが出てくれるかどうかの一点でしょう。シリーズ物の面白さを否定するつもりはありませんが、そういった要素以外にも確固たる理由があって面白いと思えるタイトルが、来年も多数出てきてくれる事を切に願いつつ2013年のゲームに思う事を締めとさせて頂きます。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:2013年は面白さについて、色々と思うところがあったなぁと思う年でした。
:人それぞれだが、その中でどういう共通項目があるのかってのは何となく思ってたな。
:結局、提示された面白さが伝わるかどうかとか、そういう面で見ていくしかないんだろうけどね。でもほら、ジャンル名がわけわからんのとか、あれは何をどう楽しめば良いのかさっぱりわからんって思うわけですよ。……来年も、色んな意味で笑わせてくれるといいなぁ……。
:……まぁ、ジャンルは分類分けなんだから、わかりやすいものになってて欲しいとは思うな……。
:
:
:
: