連載:気まぐれゲーム雑記 第1099回:ディベロッパーがゲームの評価をメディアに強要した一件に見る個人メディアの価値

  • カテゴリコラム / 連載
  • コメント(0)
独り善がりなゲームログ

信用があって成り立つ

なんの情報を求めているのか

AZです。Switchの予約に並んだ派です。

それはさておき、チェコのデベロッパーがレビューに高評価をつけるよう海外メディアに強要した一件が出ております。

チェコ共和国のインディーデベロッパーBadFly Interactive(以下、BadFly)が、自社タイトルのレビューに好評価をつけるようゲームメディアに強要していたことがわかった。

事の発端は、BadFlyのCEOであるLubomír Dykast氏が『Dead Effect 2』のレビュー用コピーを各種ゲームメディアにオファーしたことから始まる。その中でCOGconnectedが受け取りを希望する旨を返信し、後日Dykast氏からレビュー用コピーが送付された。メール文面には「我々は11人の小さなスタジオですが、良いシューターをつくろうと努力しました。この事実を踏まえてレビューして頂けると幸いです」という言葉が添えられていた。

ここまでは問題なかったのだが、COGconnectedがメール文面の公開に踏み切った理由は締めの言葉にある。「もしあなた方が『Dead Effect 2』のレビューまたはプレビューにてネガティブな評価を下すのであれば、今後の弊社タイトルについてはレビュー用コピーを送りません」。この無謀な脅し文句によりCOGconnectedは『Dead Effect 2』のレビュー執筆を断り、代わりに告発記事を掲載した。

~中略~

Dykast氏はBadFlyに英語のネイティブスピーカーがいないことを強調した上で「我々が小さなインディーデベロッパーであることを理解してほしかった。メールで伝えたかったメッセージはその一点だけです」と伝えている。BadFlyは報道後に姿勢を改め、レビューが低評価であっても理由がしっかりしており、無条件にゲームを貶す内容でなければ、レビュー用コピーの配布を止めないと表明した。

[引用元:Automaton

なかなか、むずかしい問題ですね。

まず、これはディベロッパーのやり方がまずかったというのは言うまでもありません。ですが、商業メディアのレビューはどうあるべきか、というのを考えさせられる一件でもあります。要するに、“誰の為にレビューを書くのか”という話ですね。

商業メディアのレビューというのは、消費者にとってゲームを購入するかどうかの判断材料に使われるケースが大半です。そのため、メディアは発売前からレビュー用のモノが貰えたり何だったりするわけですが、良い面悪い面を事細かに伝える事によって、消費者の信頼を得るというのが理想でしょう。しかして、それが上手く機能しているのかどうかは、何とも難しいところがあります。某誌なんかは「ジョジョASB」に満点を出して以降、なんとも言いがたい立ち位置になった気がしないこともありませんし、そもそも点数制のレビューシステムはもはや限界がある様にも思えます。

一方で、個人というのは何らしがらみを感じる事なく、主観でレビューを書く事ができます。例え、世の中の大半が「面白い」という評価を出した“RPG”だったとしても、生粋のRPG嫌いな人がプレイすれば、それは「つまらない」作品だというレビューを書いたっていいわけです。まぁ現実的にみれば、「生粋のRPG嫌いならRPGをしない」ので、あえてそういう茨の道を歩むという人は、あまりそれをやりすぎると「ネタ」っぽく見えてきてしまいますし、結局信頼されなくなっていくような気にもなりますが……。

たかがいち個人がレビューで信頼を得るというのはなかなか難しい話でもありますが、商業メディアにはできない事をやっていく、というのは、それはそれで価値が見いだせる話ではなかろうか、とも思うわけです。ディベロッパーとメディアとプレイヤーの関係は毎度考えさせられますが、互いに信頼できるような関係を構築していけるよう、努力していきたい限りですね。

連載:気まぐれゲーム雑記 第1099回:ディベロッパーがゲームの評価をメディアに強要した一件に見る個人メディアの価値に関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:海外のディベロッパーが、自社ゲームに好評価付けないと次のレビュー用ゲームは送らないってメディアに通達していた話題が出たぞーってなお話です。

しゃきーんさん:ディベロッパーが必死だってのは分かるが、それとレビューは別問題、だよな。

しょぼーんさん:そーなるね。似ているのが、“巨額をかけたのだから”みたいなアプローチかな、と思うよ。開発がどんなに苦労していようが、娯楽品である以上「娯楽としてどうなのか」が最重要なんだよね。色んな以上があって開発しているという経緯の話が出りゃそれはそれで理解もするけど、それとコレとは別って考えていく事が大切なのだと思う次第ですよ。……だから、みんなドシドシ遊んでいるゲームを語っていこう?

しゃきーんさん:ほんと、少しでもレビューっぽい何かを書く人が増えりゃ良いよなぁ……。

記事にコメントを書く