連載:気まぐれゲーム雑記 第825回:スマホアプリのダウンロードが横ばいか減少傾向? スマホ市場も大変なようです
それでも、スマホ市場の方が勝ち目があるという事も見えてくる
頭打ちになってからが本当の勝負
AZです。気づいたら家の時計が止まっておりまして、予定が少々狂いました。
それはさておき、スマホアプリのダウンロードが横ばいか減少傾向になっているという記事が公開されています。
日本のユーザーがスマホゲームをしている延べ時間は米国の4倍で、世界でも突出して長い。スマホアプリ全体に占めるゲームの売上高は日本ではアップストア、グーグルプレイとも90%と高く、米国の80%を上回る。ゲームがスマホアプリを大きく引っ張る現状が浮かび上がる。
しかし、喜んでばかりもいられない。ゲームアプリのダウンロード数が、横ばいないしは減少しているのだ。15年1~3月のダウンロード数はアップストアでは前年同期比20%減、グーグルプレイでは前年同期と同じだった。
これは何を意味するのか。日本のスマホゲーム市場は、ユーザーが新作を次々に楽しむ時期を過ぎ、特定のゲームだけを集中して遊ぶようになってきたようだ。
~中略~
大ヒット作を出している企業でも、ユーザーは企業名だけでは新作に飛びついてはくれない。後発企業になれば、なおさらだ。大量の開発費や広告宣伝費をかけても、ヒットが保証されているわけでない。
~中略~
日本のゲーム業界はまだ、ガチャ以外にユーザーが積極的にお金を払いたいと思う仕組みを生み出せていない。遊び方に多少の違いがあっても、この部分が変わらないと、似た印象のゲームになってしまう。
また、ユーザーは長く遊んだ既存のゲーム内に、お金を払って買った仮想アイテムやキャラクターなど多くの資産を持っている。よほど新規性がないと、新しいゲームで継続的に遊ぼうとは思わない。
~中略~
スマホゲーム市場はまだ、成長の限界にぶつかっているわけではないが、家庭用ゲーム機に比べると動きは速い。家庭用では5~10年かかった現象が、スマホでは短期間で起きようとしている。今のうちに手を打たないと、意外と早く本格的な成熟期を迎えるかもしれない。
[引用元:日経]
いやぁ、本当に早いですね。
スマホが登場し、話題になってからゲームが関与していき、現在に行き着くまでの流れというのは、実は凄く早いモノになっています。個人規模の開発から始まって、スマホのスペックがあがっていくと同時に豪華になっていき、そして今や開発に億単位かかるのが普通となっています。それだけの流れを経った数年で成し得ているのだから、そりゃまぁあらゆる道は模索し続けないといけないのは、家庭用機もスマートデバイスもたいした違いない事です。
例えば、「白猫プロジェクト」で知られているコロプラはVRに活路を見出しています。もちろん、スマートデバイス市場に留まってとことんレッドオーシャンでやり合い続けるというのもありですが、他社とは違った強みを持つというのは良い一手に違いありません。
そのようなスマートデバイス市場ですが、日本場合はそれでも分母が少ない家庭用機の方が厳しいところがあることも窺えます。企業側の本音はさておくとして、何はともあれ大手メーカーは金儲けを最優先させないといけないので、より儲けが出せる方へシフトしていくのは自然な事です。もっとも、もはや簡単に稼げるような市場ではなくなっていますし、スマートデバイス方面に傾倒している企業が、今後どういったスタイルになっていくかは見どころの一つと言えましょう。
F2Pやスマホの登場で日本のゲーム市場は大きく変化しましたが、大きく変える事になったスマホも、そろそろ違ったステージに行き着きそうな気配がして参りました。市場は、頭打ちになったらあとは「シェアの奪い合い」になるだけですし、どのメーカーもどれほどの底力があるのか、生暖かくウォッチしておきたいモノですね。
:スマホアプリのダウンロードが横ばいか減少傾向らしいよーってなお話です。
:ふむ。成長期はそろそろ終わり?
:どうだろう。もうちょっと続くのかなぁと。でも、昨日も書いたけど普及し尽くせば、あとはシェアの奪い合いにしかならんので、今のうちからある程度先を考えているメーカーの方がうまくやっていけるのだろうと思うよ。……スマホ市場も大変なのだ、ということで……。
:まぁ、もう楽して稼ぐ時代は終わったんだのだろうよ。