連載:気まぐれゲーム雑記 第568回:コンシューマでアーリーアクセスが可能になると、今のところ阿鼻叫喚の未来が見えてくる予感

気まぐれゲーム雑記
第568回:コンシューマでアーリーアクセスが可能になると、今のところ阿鼻叫喚の未来が見えてくる予感

そもそもアーリーアクセスを理解している人はどの程度いるのか

有料βが流行る未来を見てみよう!?

AZです。氷室京介氏が53歳だという事に、時の流れの世知辛さを隠せません。

それはそれとして、ソニーがインディーデベロッパへの取り組みとして、PS4向けのアーリーアクセスの導入を模索しているという話が飛び交っております。

インディーデベロッパに対するアプローチや取り組みの変化について、様々な側面から語ったSCEAのVP Adam Boyes氏のE3インタビューがGamasutraに掲載され、PS4タイトルの開発者に向けてSteam Early Access的な有料の早期アクセスプログラムを導入する可能性を模索していることが判明し注目を集めています。

これは、“Dust 514”や“PlayStation Now”のオープンベータといった既存の取り組みをさらに押し進めたものとして浮上しているもので、Adam Boyes氏は早期アクセスプログラムがSCE内部で非常に大きな対話が進められているトピックの1つだと説明。製品版と勘違いし購入したユーザーが十分な経験を得られないようなケースを避けるため、消費者に対する十分な配慮を優先する一方で、スポーツにおける敗者に対する支援のようなブートストラップを消費者とデベロッパの両方に提示したいとアピールしています。

[引用元:doope!さん]

まぁ、あまり良い未来が見えてこなさそう……ですかね?

そもそも早期アクセスプログラムこと、アーリーアクセスとはなんぞや? と日本語で調べても、恐らくはFF14のアーリーアクセスくらいしか出て来ないのが現状でしょう。ココで言うアーリーアクセスはそれとはまったく違うモノで、簡単に言ってしまうとインディーデベロッパが開発途中のモノを有料配信して早い段階で資金を回収しつつ、デバッグも協力してもらうという有料βといっても過言ではない内容になっています。元はと言えば、Minecraftがこの手法を採用して広く知れ渡るようになりました。基本的に、PCゲームでインディーデベロッパが大手に頼らないビジネススタイルとして注目を浴びていますし、そこを理解して購入する分には非常に良いやり口とも言えるでしょう。

一方で、アーリーアクセスには大きな問題が潜んでいます。アーリーアクセス開始から完成まで、どれくらいの時間がかかるのか分からないケースや、完成する前に開発中止となってしまう事もあります。インディーゲームだからこそ開発に時間がかかるというのも想像できますが、先行投資をしているというのを理解しないと荒れる事は必至でしょう。まさに阿鼻叫喚の事態が発生し、アーリーアクセスそのものがいい目で見られなくなります。特に、完成度が求められるコンシューマは余計にその節が強いと言えましょう。

とはいえ、あくまでも「今のところ」コンシューマでの運用は良いとは思いがたいといっているだけで、諸問題を解決できるようになればある程度活路も見出せる気がしないこともありません。アーリーアクセスに頼らない金銭の流れがあれば話は別ですが、資金面に苦労するインディーデベロッパには必要な手法です。ともなれば、どれだけ上手く運用できるかはハード元がきちんとコントロールしていく必要はありそうなところでしょう。

日本の場合、最初は物珍しさで話題を呼ぶかもしれませんが、定着するかどうかは何とも難しいところに感じられます。はてさて、コンシューマ機でアーリーアクセスが採用されるとどうなるのか。生暖かくその状況を見守っておきたいモノですね。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:ソニーがPS4のインディーデベロッパ向けにアーリーアクセスを検討してるってなお話なんだけど、まぁ現状のままでいけばよろしくないモノが爆誕するんじゃね? と思ったわけです。

しゃきーんさん:PCゲームでアーリーアクセスのゲームを買いあさりゃ、そういう諸問題にも行き着きやすいよな。

しょぼーんさん:特にコンシューマは元々完成版を出す場という認識が強いだろうし、現状でさえフルプライスなのに未完製品を売りつけられているケースさえ存在しているのに、有料βはキツイのではなかろうかと。もちろん、インディーデベロッパにとっては良い事なんだけどね。……まぁ、アーリーアクセスには色々と闇が住んでいるというオチで。

しゃきーんさん:……実際、アーリーアクセスのゲームが製品版になったのってそこまで多くないだろうしなぁ……。

連載:気まぐれゲーム雑記 第568回:コンシューマでアーリーアクセスが可能になると、今のところ阿鼻叫喚の未来が見えてくる予感に関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん

しゃきーんさん

しょぼーんさん

しゃきーんさん

記事にコメントを書く