任天堂、プラットフォームの軸をニンテンドーネットワークIDに変えながらスマートデバイスを活用
ついに発表された任天堂さんの経営方針説明会ですが、次はプラットフォームの定義を変えるという事についてまとめておきます。
- 「ハード・ソフト一体型のビデオゲーム専用機プラットフォームを経営の中核とすること」は、今後も変わらない
- 自社ハードを捨てて、他のプラットフォームに軸足を移すということも考えていない
- 今までのプラットフォームはデバイスそのものを指していたが、それだとデバイスごとに顧客との繋がりが切れてしまう
- 今後はニンテンドーネットワークIDのアカウント単位で顧客との関係を築いていく
- スマートデバイスは、任天堂ハードを持っていない人に向けてもスマートデバイスを通じて繋がりを作り、それをきっかけにして任天堂プラットフォームに参加してもらうきっかけを作るために活用
- 任天堂のこれまでつくってきたソフトを、単純にスマートデバイスにも供給するという意味ではない
- 任天堂のゲームを移植すれば、ビジネスが拡大するという意見もあるが、ハード・ソフト一体型のビジネスという任天堂の強みが活かせない場では、中長期にわたるビジネスは困難
- スマートデバイス上で任天堂と顧客の継続的な繋がりを実現するためのサービスアプリ開発を社内の精鋭人材で取り組み、今年中に展開開始
- 任天堂をスマートデバイス上でアピールする上で、開発チームにはスマートデバイスでゲームを作ることも、自社のキャラクターを使うことも禁じていないが、「マリオをスマートデバイスに供給」と報道されると、完全にミスリードとなる
- これまでゲーム機上で実現してきたサービスで、スマートデバイスの方がより改善できるものは重点をスマートデバイスに移す
と、こんな感じです。
アカウント管理に移行しつつ、アカウントでのサービスを充実させてハード促進を促すという手法になるわけで、スマートデバイスへのゲーム提供は考えていないと一刀両断しました。すでに、ハード事業はサービス事業にもなっているゲーム業界ですが、任天堂もアカウント管理に本腰を入れてきたという段階になったのは見て取れます。
スマートデバイスに任天堂のゲームを提供する気はないというあたりは、そもそもアクションゲームを多く出している任天堂だからこそ言える事でもあります。あくまでもメインはゲーム機であるという任天堂の本音であり、意地でもある部分でしょう。まぁ実際潜在的にスマートデバイスでの任天堂ゲームを欲しがる人がどれくらいいるかはわかりませんが、ソフトがハードに最適化されていないゲームになるのは見るに耐えませんし、無難な落としどころでしょうか。
ともあれ、スマートデバイスをどのように使っていくのかは何となくが見えてきたわけで、あとは2014年内に出るというサービスアプリの出来でどれだけの人を任天堂プラットフォームに参加させる事ができるかという経過をみていく必要がありそうです。今後の続報に期待したいモノですね。
[情報元:任天堂公式サイトさん]
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:任天堂さんの経営方針説明会が出たけど、次はスマートデバイスの活用について。
:ようするに基本はゲームをスマホに提供するわけじゃなく、ハードに繋がるようなサービス展開をしていくってスタンスなのね。
:無難だね。奇策ってわけじゃないけど、任天堂らしいと言えばらしい落としどころ。そもそも、ソフトはハードに最適化されているべきであると思っているので、そこらへんは共通認識だったっぽい。……ま、あとはサービスアプリが配信されない事にゃ始まらないかなーと。
:まずはお手並み拝見ってところだな。
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年々CSゲーム市場が縮小してるのは事実です
それに対して、離れていった一般層を再び取り込むのか?
残ったコア層を中心にゲーム機を売るのか?
もしくは、スマートデバイスを主戦場として展開するのか?
今回の任天堂のゲーム機に対する回答は、なかなか期待が持てるものでした
しかし、健康関連については、なんともいえないですね