連載:気まぐれゲーム雑記 第921回:コナミ、「METAL GEAR ONLINE」を手がけたかつての“小島プロダクション L.A.”を閉鎖
絶賛、整理整頓中なわけです。
企業がどういった生き残り方を選ぶのか、という一例
AZです。WEB上で、実名であれハンドルネームであれ、それは自身の主張を他者に理解してもらうための記号となるのだから、大切に扱った方がよろしいと常日頃思っております。
それはさておき、コナミが「METAL GEAR ONLINE」を手がけたかつての“小島プロダクション L.A.”を閉鎖すると発表しました。
コナミデジタルエンタテインメント(以下、コナミ)はPolygonなどの海外メディアに対し、米国カリフォルニア州ロサンゼルスに位置していた「Konami Los Angeles Studio」を閉鎖したと明らかにした。同スタジオは2013年に「Kojima Productions Los Angeles」の名で設立されたスタジオで、10月にサービスが開始された「METAL GEAR ONLINE」の開発を担当していた。
~中略~
コナミは先日よりプロダクション制から開発本部制へと移行しており、日本の小島プロダクションは本社へと統合する形で解散されている。そして今回のロサンゼルスのスタジオに関して、コナミの代表者は「ユニットをより中央へ集約させるため、製品開発リソースを再編成した」とコメントした。『METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN』や「METAL GEAR ONLINE」を含む、『METAL GEAR SOLID』作品のサポートは今後も続けられるという。
「METAL GEAR ONLINE」に関しては、バランス調整や前作から変化した作風など、サービス開始以降すべてのファンからはけっして受け入れられてはいない状況だ。今月には様々な調整を盛り込んだ大型アップデートが実施される見込みで、さらにPC版「METAL GEAR ONLINE」は2016年1月にリリース予定となっている。今後、コナミ内のどの部署が「METAL GEAR ONLINE」の運営を担当するのかは気になるところだが、現時点では明らかにされていない。
[引用元:Automaton]
まぁ、想定していた人も多いんじゃないですかね?
コナミ本社と小島氏周辺のいざこざというのは以前から伝えられていましたが、プロダクション制の廃止から今回のスタジオ閉鎖までの流れは、ゲームファンからすればあまり良い物に映らないというのは仕方がない話でしょう。それに、小島氏に限らず幾多のクリエイターがコナミから流出しているわけで、そういった状況を見ていれば社内でかなりの方針転換がおこなわれていることも何となく察する事ができます。
コナミは現在、家庭用機向けにゲームを出しながらもモバイルを主力にしている印象が強くなっています。手堅く丁寧に稼げる部分を選択したという事でもあり、わかりやすく言えば大作という名のリスクを避けた結果とも言っても過言ではないでしょう。そりゃまぁ、企業なら危ない橋を渡るより堅実に稼ぎたいと思うのが道理です。そういった部分では、小島氏のMGSシリーズはどれも「巨額」だったというしかない部分は否定できません。
とはいえど、コナミの今のいざこざは、真偽はともかくとしていかなる情報も簡単に出回ってしまう現代において、あまり良いやり方とは言いがたいモノがあります。無駄に企業に対してヘイト値を溜める必要もないでしょうし、もう少し立ち回りを考えた方が良いような気がしてなりません。今回のスタジオ閉鎖は、小島氏の去就がはっきりしてからやった方が印象としてはマシだった……様には思えます。
ともあれ、コナミを取り巻くすったもんだは多くのゲームファンが注目するところとなってしまってはいますが、感情論だけで語るのもまた好ましい事ではない問題な気もします。小島氏の去就はどうなるのか、しかと見守っておきたいですね。
:コナミが、「METAL GEAR ONLINE」を手がけたかつての“小島プロダクション L.A.”を閉鎖したよーってなお話です。
:なんかこう、寂しいモノだな……。
:ま、企業には企業の考えがあるってことだね。それが消費者にとってどう映るかは別問題だけど。あとは、MGS Onlineがどうなるのかは心配だから、早いところ明確にして欲しいもんっすな。……わたくしPC版なだけに、今のMGS Onlineの状況がイマイチわからんのですけどネー。
:とりあえず、11月のパッチでどれだけバランスがとれるかっつーところじゃね?