連載:気まぐれゲーム雑記 第712回:インディゲームの祭典IGFことIndependent Games Festivalの第17回最終ノミネート作品が発表、個人的に気になるタイトルをピックアップ
気まぐれゲーム雑記
第712回:インディゲームの祭典IGFことIndependent Games Festivalの第17回最終ノミネート作品が発表、個人的に気になるタイトルをピックアップ
日本にはどんなものがやってくるでしょう?
色んなインディゲームが話題になればいいじゃない
AZです。メディアによる異様なまでの「異物混入」報道は、新年開始10日程度にして今年の流行語に選ばれるのではなかろうかと心配になります。
それはそれとて、海外のインディゲームの祭典としてはIndependent Games Festival、略してIGFが有名どころですが、その第17回最終ノミネート作品が発表されています。以下、ノミネート作品一覧。
Excellence In Visual Art(美術)
Donut County (Ben Esposito)
Lumino City (State of Play Games)
Else Heart.Break() (Niklas Akerblad, Erik Svedang, et al.)
Memory of a Broken Dimension (XRA)
Metamorphabet (Patrick Smith)
Oquonie (XXIIVV and Kokorobot)
Excellence In Narrative(物語)
80 Days (Inkle Studios)
Coming Out Simulator 2014 (Nicky Case)
Ice-Bound: A Novel of Reconfiguration (Down to the Wire)
Pry (Tender Claws)
This War of Mine (11 Bit Studios)
Three Fourths Home ([Bracket]Games)
Excellence In Design(ゲームデザイン)
80 Days (Inkle Studios)
Framed (Loveshack)
Invisible Inc. (Klei Entertainment)
Killer Queen (Joshua DeBonis & Nikita Mikros)
Outer Wilds (Team Outer Wilds)
The Talos Principle (Croteam)
Excellence In Audio(オーディオ)
Ephemerid: A Musical Adventure (SuperChop Games)
Phonopath (Kevin Regamey)
Shovel Knight (Yacht Club Games)
The Sailor's Dream (Simogo)
The Vanishing of Ethan Carter (The Astronauts)
Thumper (Drool)
Nuovo Award(独創的な作品に送られる賞)
Become A Great Artist In Just 10 Seconds (Michael Brough and Andi McClure)
Bounden (Game Oven)
Desert Golfing (Captain Games)
Elegy For A Dead World (Dejobaan Games & Popcannibal)
How Do You Do It? (Nina Freeman, Emmett Butler, Jonathan Kittaka and Deckman Coss)
Plug & Play (Mario von Rickenbach and Michael Frei / Etter Studio)
Rooftop Cop (Stephen Lawrence Clark)
Tetrageddon Games (Nathalie Lawhead)
Seumas McNally Grand Prize(大賞)
- 80 Days (Inkle Studios)
- Invisible Inc. (Klei Entertainment)
- Outer Wilds (Team Outer Wilds)
- The Talos Principle (Croteam)
- Metamorphabet (Patrick Smith)
- This War of Mine (11 Bit Studios)
以上となります。
海外のインディゲームなだけに濃いモノがズズイと並んでおります。流石に、すべてどうこう書いているとキリがないので大賞だけに絞ってしまうと、注目どころは「Invisible Inc.」「The Talos Principle」「This War of Mine」あたりではないでしょうか。
「Invisible Inc.」は、“ドンスタ”ことDon't Starveや2DステルスアクションMark of the Ninjaでお馴染みKlei Entertainmentの早期アクセスタイトルになります。ターンベースのストラテジーにステルス要素を入れ込んだ一作ですし、早期アクセスの段階でもかなり高めな評価が出ているのは、実にKlei Entertainmentらしい雰囲気がしてなりません。早期が取れたら、そのうちレビューしてみたい一作です。
一方、「The Talos Principle」は、FPSとして知られているシリアスサムを作ったCroteamが手がけたportalのようなパズルゲームです。FPSなので当方は酔いが酷く手を付ける以前の話になっておりますが、シリアスサムと同じく日本語がしっかりと盛り込まれています。もっとも、レビューではその日本語が酷いというのを見かけていますので、色んな意味で楽しませてくれるかもやしれません……。
で、大本命は「This War of Mine」でしょう。最近のインディゲームでは最も話題になった一作だと感じられます。以前、ユニセフもこういうゲームを作れば良い的な事を書きましたが、本作は戦時中の一般人がどうやって生き延びるかというサバイバルです。生きるために物資を集めたり、他グループとトレードしたりするなどをして凌ぎますが、それもそのうち限界がきて、他者から奪うか否か、見知らぬ誰かを救うか否かなど戦時中に起こりえる難しい判断をしていく事になります。通常のモラルでは良しとされない事も、戦時中だとどうなるのか? と考えさせられる一作と言えるでしょう。
何となく気になったタイトルをピックアップしてみましたが、実際受賞が行われるのは毎年GDCのタイミングですし、日本時間だと3月5日頃になるようです。インディゲームは、海外で確かな地位を得ている感がなきにしもあらずですが、今後日本では家庭用機への移植がジワジワと進みそうですしどう扱われていくのかも注目でしょう。日本でも、インディゲームを精力的に配信しているPLAYISMが「Neverending Nightmares」の日本語版を配信開始しましたし、注目タイトルを覚えておいて日本語化されたらプレイしてみるというのもいいかもしれませんね。……実際どれくらい日本語化されるかはわかりませんけど。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:何やらIGFのノミネート作がズズイと出ていたのでご紹介するよーってなお話です。
:まぁ、注目どころだけだがな。
:流石にすべてやれちゃいないからねぇ……。やりたいとは思ってるけど。まぁ、そんな感じのタイトルがラインナップされているので、そのうち日本で話題になるのを待ってみるのもいいんじゃなかろうかと。……こういうのを買っているとですね、積みゲーがどんどんと溜まって……ね?
:ね? じゃねーよ。
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