連載:気まぐれゲーム雑記 第614回:CPUやGPUの成長が行き詰まり始めているそうです
気まぐれゲーム雑記
第614回:CPUやGPUの成長が行き詰まり始めているそうです
PCをベースに考えるのは間違いでもないと思うのです
進化の度合いは今後どうなるでしょう?
AZです。中秋の名月は海外でもあるところにはあるというのを知って、なんだか不思議な気分です。
ところで、CEDECにてPC関連のジャーナリストである後藤弘茂氏がPCの性能について言及しています。
後藤氏は同様のテーマでCEDEC 2011においても講演を行なっており、今回の講演はそのアップデート版ということになる。現況としては、CPU・GPUといったプロセッサの性能向上ペースは鈍化している一方、メモリ技術は今後数年で長足の発達が見込まれるという。
講演はまず、現状の確認から。昨年から今年にかけてPS4、Xbox Oneと出揃った今世代機だが、いずれもCPUコア数個に、多数のGPUコアを組み合わせ、メモリ空間を共有するというヘテロジニアスなシステムアーキテクチャを採用している。AMD Kaveriのような最新のPCアーキテクチャも同様だ。これに加えて近年はモバイル機器でも同様のアーキテクチャが採用されるようになり、モバイルとゲーム機との境界がますます曖昧になっている。
この理由は明確だ。半導体の集積度がおよそ2年で2倍になるというムーアの法則が急激に鈍化し、単純な集積度の向上やクロックアップでの性能向上が困難になったため、アーキテクチャ上の工夫が必要になってきたからだ。後藤氏によれば、この状況は回路幅が90nmを下回り始めたあたりから顕著になっているという。
~中略~
CPU・GPUを取り巻くこういった現状を踏まえ、今後のプロセッサ業界はムーアの法則を守れなくなりつつあり、「本当に先が見えない状態」にあるという後藤氏。しかし光明もある。メモリ技術については、今後数年で急激な発展が見込まれるというのだ。曰く、「今、メモリが1番おもしろいんです」と。
[引用元:Game Watch]
今はそういう傾向なのですねぇ……。
これら、CPUやGPUはPCゲームにとっても家庭用ゲームにとっても重要なところとなります。ハードの性能はそのまま価格に反映されますし、家庭用機を嗜む人達にとってお財布どころは非常に重要とも言える話です。とはいっても、そこらへんを詳しく考えなくともどうにかなるのが家庭用機なので、そういう意味ではさほど知らなくとも問題はない話でもあるわけですが。
記事その物は少々専門的過ぎてわからないという人も多いような気はしますが、ムーアの法則という半導体におけるお決まりの経験則がありまして、その法則はざっくり言うと「18ヶ月(から24ヶ月程度)で半導体の性能向上は倍になる」というモノになります。要するに、その法則が徐々に崩れてきていて、その結果としてCPUやGPUの性能の向上が鈍くなってきており、メモリは逆に向上しているという話をしているわけです。
やはり注目のポイントは、“モバイルとゲーム機との境界がますます曖昧になっている”というところです。いわゆるスマートデバイスがその類になりますが、ここらへんの話はすでにUnreal Engineを生み出したTim Sweeney氏も数年前から発言していた事であり、それが顕著に表れてきたということでしょう。ついでに言えば、スマートデバイス関連のゲームの開発費が高騰してきたという話題もでており、それは必然的にハードの性能が上がってきたからだという事も言えます。
今後、CPUやGPUの性能が鈍化をしながらもどうなるのかという話題は、家庭用機の場合だと各ハードのその次がどうなるのかにも影響することになります。PCやスマートデバイス、家庭用ゲーム機等々多くに影響を及ぼすCPUやGPUのお話ですが、今後どういうスペックで落ち着く事になるのかは生暖かく見守りたい所存に御座います。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:CPUやGPUの成長が行き詰まり始めているよーってなレポートがあったので、今はそういう時期なのかな? とは思いました。
:ふむ。まぁ、なんとなくそういう動向をしっておくのもいいんじゃないか?
:据え置き機に照らし合わせれば、PS4にXbox Oneは出たばかりだから今後しばらくは問題ないんだけどね。でも、日本でも3DSの次なるハードなどどのタイミングで移行しようとしてるのかってのは計ってるんじゃないかなぁと。……安くて高性能は誰でも理想として思い描いてる事だからねぇ。
:PCからスマートデバイスまで、必要とされるモノだからな。ゲームの今後の進化ってのは生暖かく見守っておきたいもんだわ。
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