Wii U:Nintendo Landの海外レビューが公開されました

Wii Uのロンチタイトルとして12月8日発売予定の「Nintendo Land」ですが、海外では先日Wii Uが発売されたこともあり、大手メディアサイトが海外レビュー発表しました。Choke Pointさんがまとめているので、ご紹介です。
少々長いので、面倒な方は下にまとめておきましたから、そちらをご覧下さい。

IGN 8.7/10

良い点:

  • 1人でも友人とでも楽しめる
  • 豊富なバラエティとコンテンツ
  • Wii U入門に最適

悪い点:

  • おばあちゃんには理解できないかも

『Nintendo Land』は、任天堂の新しいコンソールとタブレット・コントローラーの能力を見事に見せ付けると同時に、ミニゲーム集に期待する以上の深みとコンテンツを詰め込んでいる。アトラクションはどれも最高に楽しく、バラエティも豊富で、1人でもグループでも楽しめる仕上がりだ。そこにハイ・スコアやゴールド・トロフィー、スタンプの収集やデコレーションのアンロックが加わり、決して素通りすべきではない体験を作り出している。恐らくWii Uロンチ・タイトルでもベストのショウだろう。

GameSpot 8.0/10

良い点:

  • タブレットを上手く使った楽しいシングルプレー
  • 協力や対戦が楽しいマルチプレー
  • ヒネリの効いたかくれんぼ『Mario Chase』
  • 任天堂というテーマがアトラクションに魅力を加味

悪い点:

  • 一部のアトラクションは難易度が高すぎるか底が浅すぎる

お馴染みのフランチャイズの利用や豊富な収集要素も、優れたゲームプレーに裏付けされていなければ、何の意味もない。ありがたいことに、『Nintendo Land』はWii Uの能力をひけらかすだけのゲームではない。単体で見ても優れたゲームであり、一緒に遊ぶ友人や家族がいれば、即座に新コンソールを堪能することができるだろう。

Eurogamer 8.0/10

収録されたミニゲームはどれも悪い出来ではないが、使い捨てのソロ・ゲームや単調な対戦ゲームが並んでおり、もう少し焦点を絞ることも可能だったはず。とはいえ、フィラーというよりもキラー・タイトルであり、手堅いデザインと手応えのあるチャレンジ、魅力的なディテールに裏打ちされた、多種多様なミニゲームが揃ったお得なコレクションに仕上がっている。任天堂製であるがゆえに当たり前だと思ってしまうが、ここまで高い水準のミニゲーム集は、どこを見ても存在しない。

だが、Wii Uの本質を示したゲームになっているかというと、答えはノー。我々、そして任天堂にとっても、それを期待するのは間違いなのかもしれない。Wiiは魔法の銃弾のようなハイコンセプトなコンソールだったので、スローガンを掲げた『Wii Sports』のデザインが適していた。対照的にWii Uはフランケンシュタインのコンソールといった趣で、異なるテクノロジーやアイデアの奇妙な集合体なのだ。そういう意味ではDSに近い。たった一つのゲームでは駄目なのだ。

つまり、『Nintendo Land』は単体で評価すべきなのだろう。そうすれば、驚くことになるかもしれない。単なる最高の気晴らしとそれ以外のコレクションではなく、任天堂カタログへの愛情が詰まったスイートなファン・サービスなのだ。更に凄いのは、酷使され尽くしたミニゲーム集を、底の浅い空虚な金儲けから、アーケードの賑やかな魅力という本来あるべき姿に立ち直らせていることだろう。いらっしゃい!

Polygon 8.0/10

細々とした物に包まれた『Nintendo Land』の様子は、ゲーム自体のメタファーでもある。巨大だが使い捨て、グロテスクだが目を見張る。商業的だが感動的。『Nintendo Land』の全てが上手く機能しているわけではないが、上手く機能している部分は、誰も挑戦すらしないものばかり。

これは任天堂自身にも言えることだ。

私は20人ほどの同僚に囲まれながら『Nintendo Land』をプレーした。殆どの同僚がWii Uの名前すら初耳で、GamePadを前にして戸惑い、あまり興味を示さなかった。私がタブレット画面を小一時間ほど操作しているのにも気付かず、テレビの前を横切ったことを謝るほどだった。

殆ど全員がゲームやコンソールの使い方を理解していなかったが、私が『Luigi’s Ghost Mansion』を起動させると、事態は一変した。誰もが興味を示し始め、楽しんでいた。任天堂やお気に入りのキャラクターについて話し始め、この奇妙なマシーンが一体何なのか不思議がりだしたのである。彼ら、うち何人かは何十年か振りに、『Nintendo Land』を訪れたのだ。地球上で最もマジカルな場所というわけではないかもしれないが、Wii Uで最もマジカルな場所は、間違いなく『Nintendo Land』なのである。

Giant Bomb 4.0/5.0

Wii U購入を考えている人の殆どが、『Nintendo Land』を手にすることだろう。4倍の内蔵フラッシュメモリー容量、2年間のeShopゲーム・ディスカウントが含まれた部路本体に同梱されているからだ。それで基本パッケージと『Nintendo Land』を一緒に買うよりも10ドル安いし、白熱のミニゲームが提示する新たな操作体系は説得力がある。Wii Uのお供に最適だ。

Joystiq 4.0/5.0

『Nintendo Land』は、Wiiにとって同じ役目を果たした『Wii Sports』よりも狭い層をターゲットにしたゲームだ。そこを問題視するかどうかは、任天堂が「コア層」を見捨てたと、この6年間どれだけ叫び続けてきたかによるだろう。だが短期的には、このレビューに目を通しているようなコア層にとっては最高のパーティー・ゲームになるはずだ。

Digital Spy 4.0/5.0

『Nintendo Land』はどのコンソールにも存在しない極めてユニークなゲームで、『Smash Bros.』のように任天堂の歴史を用い、そこに『Wii Sports』の革新性を融合している。

ミニゲーム、特にマルチプレー・ゲームの質にはムラがあるとはいえ、4人でマリオを追い詰めたり、一人で雲の隙間を漂ったり、どのゲームもWii Uの能力の素晴らしいショーケースとなっている。

Game Informer 7.0/10

コンセプト: 任天堂のテーマパークで、クラシック・フランチャイズを基にしたミニゲームを楽しもう
グラフィック: Wiiから大きく進化したとは言えないが、確実に鮮明さは増している
サウンド: お気に入りの任天堂ゲームのテーマ曲を聞けるのが最大の魅力。特にお馴染みの『Zelda』のテーマ曲は嬉しい
プレー性: 手軽に楽しめるゲームもあれば、複雑な操作性と学習を要求されるゲームもある
エンターテイメント性: 楽しい瞬間もあるが、奥の深さと長続きする魅力に欠けている
リプレー性: 控えめ

『Nintendo Land』の懸念は、その寿命だろう。『Mario Chase』を何度かプレーするのは最高に楽しいものの、既に飽き始めている。際立ったゲームも数少なく、プレーヤーを引き止める魅力が欠けているのである。それでも、操作性の問題や幾つかの面白味に欠けるミニゲームを除けば、『Nintendo Land』はWii UとGamePadの能力を堪能できるゲームである。

Destructoid 7.0/10

Wii Uでどんなことができるのかまだ分からないという人は、『Nintendo Land』を試してみるべきだろう。より的を絞ったゲームが使用するであろうサービスには触れることすらなく、ハードを最大限活かすことに成功しているのである。買ったばかりのハードにワクワクさせるためのゲームであり、その役目をしっかり果たしている。間違いなくチェックする価値はあるだろう。

games(TM) 7.0/10

パーティー・ゲームの枠を超えた、全く違う何かに進化するこの時代。『Nintendo Land』は任天堂に期待する通りのワクワクを提供してくれるゲームではあるが、いつもの任天堂らしからぬムラがある。無個性で気まぐれな「全てを一応詰め込んでおこう」というアプローチなのだ。上手く機能するゲームは、最高峰のパーティー・ゲームと言える出来なのだが、Wii UのGamePadの目的を明確にできていない任天堂の困惑が、一貫性のないコンピレーションを生み出す結果となっている。

GamesBeat 70/100

『Metroid Blast』と『Mario Chase』だけを個別にレビューできたら良いのだが・・・。オンライン・マルチプレー付きのダウンロード・ゲームとしてなら、この2作は延々とプレーし続けてしまう傑作だ。『Nintendo Land』の半分は、独創的でつかの間の楽しさを手軽なサイズだけ提供してくれる。残りの半分は惨めな時間潰しであり、カジュアル層にもコア層にもアピールしない、最高のフランチャイズの劣化版だ。『Nintendo Land』は言い換えれば、ゴミの山に埋もれた僅かなダイヤの輝きという、ミニゲーム集ジャンルの典型ということだ。

Games Radar 3.5/5.0

良い点:

  • GamePadの多種多様な目新しさ
  • 任天堂の新たなコンソールを鮮やかに紹介
  • 予想以上に奥の深いマルチプレー

悪い点:

  • 半分は1人でプレーするタイプのゲームではない
  • ハブ世界でやることがない
  • 説明を聞かされることが多すぎる

12種類のミニゲームはどれも、Wii Uに馴染むための十分なバラエティを備えているが、任天堂のノスタルジアに寄りかかっている点は、長所でもあり短所でもある。ファンでなければ、ファミコンやゲームウォッチのネタを理解できないだろう。任天堂ファンは逆に、ネタは楽しめるだろうが、『F-Zero』や『Zelda』の模倣品には満足できないはずだ。とはいえ、『Wii Sports』ほど長くは楽しめないものの、『Nintendo Land』はWii U入門には最適だ。

GameTrailers 6.9/10

『Nintendo Land』が『Wii Sports』に匹敵するほどの社会現象を巻き起こすとは到底考えられない。長くプレーできるモードにはあまりに多くの周辺機器が不可欠だし、残りのモードはすぐに飽きてしまうだろう。任天堂にも中毒性のある1ドルゲームを作れるということを証明しているが、60ドルという価格は売れる価格帯ではない。同梱ソフトとしてなら、Wii Uの能力を見せ付けてくれるオマケとして嬉しい存在だ。

EGM 6.5/10

『Nintendo Land』のコンセプトや仕上がりはチャーミングだが、ポテンシャルを活かした深みやゲームプレーを提供してくれることはない。同梱ゲームとしてなら素晴らしいが、60ドルを支払うなら、とんでもないボッタクリだ。

ざっとまとめてみると以下のような感じになっています。

良いところ

  • Wii U入門的なタイトル
  • マルチプレイや対戦は面白い
  • GamePadの多種多様な使い方

悪いところ

  • 一個一個のゲームの質に差がある
  • 個別にDLしたくなる

やはり位置付けとしては、「はじめてのWii」的なモノになっているようですね。

海外のデラックスセット(日本出言うプレミアムセット)には、Nintendo Landが元々同梱されていますので、そこに価値を見出せるか否か、という事なのでしょう。日本でも、一緒にプレイできる人がいて、なおかつその人がゲーム慣れしていない場合には最適かもしれません。

日本では、このタイトルが単独で売られることになるので、そこに価値を見出せるかどうかだと思います。ファミリー層向けタイトルが、日本だとどう判断されるのかが楽しみですね!

[情報元:Nintendo Land公式サイトさん]

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:Nintendo Landの海外レビューが掲載されていたのでご紹介です。

しゃきーんさん:まぁ、初めてのWii的なタイトルってのはわかってたしなぁ。

しょぼーんさん:ボッチでも多少はできるけど、ボッチだとさほどできないという意見もあって、やっぱりファミリー層狙いなんでしょうな。こういった入門的タイトルは、一風変わったGamePadやWii Uの本質を教え込む的なモノなのだろうねぇ……。

しゃきーんさん:一応、任天堂としてのターゲット層は「5歳から95歳まで」だもんな。はてさて、今後どうなっていくのやら……。

記事にコメントを書く