Wii U:New スーパーマリオブラザーズ Uの海外レビューが公開されました

12月8日発売予定の「New スーパーマリオブラザーズ U」ですが、海外では先日Wii Uが発売されたこともあり、大手メディアサイトが海外レビュー発表しました。Choke Pointさんがまとめているので、ご紹介です。
少々長いので、面倒な方は下にまとめておきましたから、そちらをご覧下さい。

Game Informer 9.25/10

コンセプト: 素晴らしいローカル・マルチプレーに楽しい新要素と一口サイズのチャレンジを追加
グラフィック: 遂にHD!全てがゴージャス
サウンド: Wii U自体は5.1サラウンド・サウンド対応ではあるものの、任天堂は意図的にステレオのみを選択
プレー性: Wiiリモートの横持ちは相変わらず素晴らしく、GamePadも手堅い。ただ、Proコントローラーは対応していないので注意
エンターテイメント性: 新旧要素を組み込み、敵やテーマを殆ど使い回していない『New Super Mario Bros.』史上最も独創的なステージ
リプレー性: 高め

様々なチャレンジ・モードをプレーするくらいなら、隠しステージを探したり、スター・コインを集めたりして、クリア後のスペシャル・コンテンツを解除する方が良い。その特典が何かネタバレはしないが、長年のマリオ・ファンを末永く忙しくさせるはずだ。

IGN 9.1/10

良い点:

  • 素晴らしいデザイン
  • 素晴らしいチャレンジ・モード
  • レトロでありつつ新鮮
  • 最高の難易度バランス

悪い点:

  • まずまずのビジュアルとオーディオ

2Dゲームに新鮮さや輝きを見出すのは困難だ。マリオの世界も、今では30年が経過している。もう新たな開拓地など残されてなさそうだし、マンネリ感の漂う『New Mario』シリーも、そうした恐怖心を助長している。だが、『New Super Mario Bros. U』はこの手のゲームにもまだ命が残されているということ、そして現代的であると同時に懐かしさも感じさせることができることを証明している。

難易度からデザイン、敵、そしてボスに至るまで、本作における任天堂のアプローチは見事なバランスを見せている。ストーリー・モードも見事な出来ではあるが、『New Mario』シリーズにおける重要な瞬間として記憶されるのは、チャレンジ・モードだろう。コア・ゲーマーの体験を犠牲にせずとも、カジュアル・ゲーマーにアピールすることはできると任天堂は気付いたのだ。これこそが万人向けするマリオの姿である。

EGM 9.0/10

『Super Mario Bros. 3』や『Super Mario World』へのラブレターである『New Super Mario Bros. U』は、マルチプレー・モード、狂ったプラットフォーマー、美しいHDビジュアルまで、あらゆるゲーマーが末永く楽しめるはずだ。

Eurogamer 9.0/10

配管工のWii Uデビュー作は、近年の3D作品に肩を並べるほどの出来ではないものの、『New Super Mario Bros.』シリーズとしては、ディテールやイマジネーション、キャラクターにとって真の進化と言える。2D作品はどれも巧みな作品であり続けてきたが、ようやく本作でちゃんとした魂が宿ったように感じられる。

Joystiq 4.5/5.0

『New Super Mario Bros.』はシリーズを2Dのルーツに立ち返らせたかもしれないが、『New Super Mario Bros. U』は、1作目の素晴らしさを改めて紹介するゲームだ。単なる完璧なプラットフォーマーではないことを証明するゲームであり、探索や発見の驚きを蘇らせているのである。『New Super Mario Bros. U』が2D時代の輝きを取り戻せていると断言する心の準備はまだできていないが、正しい方向への驚異的な一歩と言えるだろう。

GameSpot 8.5/10

良い点:

  • 素晴らしいレベル・デザイン
  • 巧みな難易度曲線
  • 古典的マリオ要素が華麗に復活
  • 豊富で手応えのある追加コンテンツ

『New Super Mario Bros. U』はあまりリスクを冒していないし、2Dマリオの最高傑作でもないが、傑作であることに変わりはない。隅々までチャーミングで手応えがあり、シリーズの素晴らしさを見事に体現している。任天堂は伝統的なプラットフォーマーを再現すると同時に、現代ゲームのトレンドにも注意を怠っていない。手応えのあるプラットフォーマーであり、マリオ最盛期の素晴らしい再現であり、任天堂HD期の幕開けにうってつけだ。

Polygon 8.5/10

これまでの『New』シリーズと違い、『New Super Mario Bros. U』はこれまでのフォーミュラにエキサイティングで創意工夫に富んだアイデアを加えている。過去の『New Super Mario Bros.』シリーズは、どれも楽しい出来ではあったが、ファミコンやスーファミ時代の素晴らしさを思い出させるだけだった。

『New Super Mario Bros. U』はまるでその時代のゲームのように感じられる。シリーズが3Dへ移行しなかったら進んでいたであろう道であり、実に気分が良い。

Destructoid 8.5/10

『New Super Mario Bros. U』は、華々しくWii Uロンチを彩る素晴らしいプラットフォーマーだ。正に想像通りの、手応えと笑顔を同じだけ提供してくれる楽しく手軽なゲームに仕上がっている。確かにロンチ・ゲームとしては「無難」かもしれないが、平凡には程遠いゲームであり、本作を楽しめない人は、マリオやプラットフォーマー全般を根本的に嫌いな人だけだろう。文字通りそれ以外の人は、たとえ終盤のステージにストレスを溜めたとしても、誰もが『New Super Mario Bros. U』を好きになるはずだ。

溶岩ステージを好きな人間などいない。1人もだ。

1UP B+/A+

徐々に自己パロディ化しつつあった『New Super Mario Bros. 2』の後、私は『New Super Mario Bros. U』にはあまり期待していなかった。今考えると、これは間違いだった。シリーズの各作品を直接比較してみて、初めて一つの真実に辿り着くことができた。携帯機の『New Super Mario』シリーズはあまりリスクを冒さない傾向がある。これは、携帯機のハードウェア的な制約のせいだろう。そう考えると、DSの1作目があそこまで簡単だったことや、3DSの続編が文字通りお金を投げ付けても問題を解決できなかった理由に納得がいく。一方、WiiとWii Uでは定番アイデアでプラットフォーマーの成熟を示しつつ、そのアイデアを進化させている。『New Super Mario Bros. U』はプラットフォーマーのルールを書き換えるようなゲームではないが、定番要素と新たなアイデアのバランスを巧みに取り、最終的には全てが巧みに一つになっている。

GameTrailers 8.4/10

任天堂はこういったタイプのゲームを知り尽くしており、ファンもある程度のクオリティを当然のように期待するものだ。『New Super Mario Bros. U』は決して素晴らしい傑作ではないものの、一流プラットフォーマーの基準は満たしているし、タッチ画面の利用法も巧みだ。多人数プレーが本作の醍醐味であり、Wii Uの購入を考えているなら、新コンソールに馴染む最高のチャンスとなるだろう。

GamesBeat 83/100

他のマリオ・ゲームが存在しない世界でなら、『New Super Mario Bros. U』は余裕でチャンピオンになるだろうが、この現実の世界においては、使い回しのアイテムで作り上げた手抜きに感じられる。任天堂ファンは楽しむだろうし、そうあるべきだ。シリーズの水準は維持されていて、知的なレベル・デザインや危機一髪の脱出、引き締まったゲームプレーは、熱心なファンを生み出すに相応しいものだ。だがWii Uのキラー・タイトルとして見た時、そこにはインスピレーションが欠けている。『New Super Mario Bros. U』は国民食のようなもので、暖かく栄養たっぷりでおいしいのだが、特に驚くべき要素が存在しない。マリオには存在すべきだろう。

Games Radar 4.0/5.0

良い点:

  • 新鮮な追加要素を加えた古典的マリオの楽しさ
  • スキルを試される山ほどのミニゲーム
  • その気になれば非常に美しい

悪い点:

  • HDグラフィックはその力を最大限に活かせていない
  • マルチプレーで友人に飛び掛られる
  • 3Dマリオほど革新的ではない

一部のステージのグラフィックをジックリ眺めたり、4人の友人とHDTVを前にしてはしゃいだりする以外に、どのくらい長く楽しめるのだろうか?ありがたいことに、上級者向けのデザインされたミニゲームの数々のお陰で、リプレー性はかなり高くなっている。スピード・ランやコインに触れずにステージをクリアするといったチャレンジによって、プレーヤーはこれまでにないプレー方法を試され、歓迎すべき気分転換となっている。
これらのミニゲームは、スーファミ時代の2Dマリオの集大成となっている。近年の3Dマリオほど革命的ではないが、『New Super Mario Bros. U』はマリオの華々しい歴史に新たな痕跡を残すことよりも、新たな記憶を作ることに力を注いでいるのである。開発陣が『New Super Mario Bros. U』に一番おいしいところを取っておいたことは明白で、Wii Uの初期ユーザーは決して素通りすべきではないゲームだ。

Digital Spy 4.0/5.0

マルチプレーを除くと、『New Super Mario Bros. U』には革新性はあまりない。その代わり、タイトにデザインされたステージに力を入れており、この美しいステージはGamePadでもプレーすることができる。
だが友人とプレーするマルチプレーは、Wii Uの非対称マルチプレーのポテンシャルを示しており、ゲームをクリア後もたっぷり楽しむことができるだろう。

G4TV 3.5/5.0

良い点:

  • GamePadを用いたBoostモードの協力プレーは中毒性があり楽しい
  • 独創的なチャレンジ、リプレー性を加味する追加モード

悪い点:

  • 極めて保守的なゲーム・デザインで、メイン・モードはエキサイティングでない
  • 退屈なグラフィックとサウンド・デザイン
  • オンラインの協力プレーと対戦プレーがない
  • 序盤の難易度が低すぎる

『New Super Mario Bros. U』は手堅い2Dプラットフォーマーであり、Wii Uのユニークなフィーチャーを見せ付ける素晴らしい協力プレー体験を楽しむことができる。
だがゲームの核の部分はというと、このシリーズのゲームプレー・デザインが極めて保守的であることを思い出す出来で、かつてプレーしたことがあるステージばかりだ。
とはいえ、『New Super Mario Bros. U』は文句なく楽しい。Wii Uを買いに走る最高の理由である。もっとマリオと一緒にいたいなら、『New Super Mario Bros. U』を手にしよう。

Giant Bomb 3.0/5.0

『New Super Mario Bros. U』は実にエキサイティングだ・・・ゲーム以外は。
『New Super Mario』シリーズの最高傑作で、Wii U独占ゲームの最高峰でありながら、同時に全く面白味がないというのは可能なのだろうか?どうやら可能なようだ。
隅々まで丁寧に作られたゲームであり、短時間なら最高に楽しむことができたのだが、このシリーズの教科書通りのデザイン哲学は、『New』というタイトルに意図しない皮肉を含む地点まで来てしまった。

ざっとまとめてみると以下のような感じになっています。

良いところ

  • HD化した
  • チャレンジモードが面白く、難易度バランスも良い
  • マルチプレイが盛りあがる

悪いところ

  • オンラインマルチプレイではない
  • 2D横スクロールアクションが故に、革新的ではない
  • サウンドがステレオのみ(Wii U本体側は5.1chサラウンドに対応している)

良くも悪くも2Dマリオらしく、またWii Uならではの新機能を上手く搭載した、という感じにまとまっているようです。従来のマリオファンなら問題なく遊べそうな代物、ということでしょう。

海外ではこのような感じのマリオをひっさげて、日本でもあと3週間もしないうちにWii Uが発売されます。日本だとどう評されることになるのかが楽しみですね!

[情報元:Choke Pointさん]

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:New スーパーマリオブラザーズ Uの海外レビュー多数がChoke Pointさんにて掲載されていたので、ご紹介です。

しゃきーんさん:ふむ。無難っちゃー無難なんだろうな。定番って感じが強い気はする。

しょぼーんさん:だからこそマリオなんだろうね。紹介した海外レビューも、コアゲーマーなレビュアーとライトな思考も持ち合わせているレビュアーで意見は分かれるだろうし。……日本だとどうなるかネェ?

しゃきーんさん:焦点は、マルチで出来るかどうかなんだろうな。……いやまぁ、一人でもどうにかなるんだろうけどさ……。

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