任天堂、映画などの映像ビジネスに参入。“できるだけ自分たちでやっていきたい”方針
NXの動向がひたすらに注目され続けている任天堂ですが、映画などの映像ビジネスに参入する事が伝えられています。
ゲーム機大手の任天堂が映画事業に参入するため、世界の複数の制作会社と提携交渉をしていることがわかった。映画事業でキャラクタービジネスを強化し、ゲーム人口の増加を狙う。数年後には「スーパーマリオブラザーズ」など人気ゲームが題材の3Dアニメが見られるかもしれない。
君島達己社長が朝日新聞の単独インタビューに答えて明らかにした。任天堂はこれまで、キャラクターを使う権利を制作会社に与え、使用料を得る形で映画づくりにかかわってきた。君島社長は「できるだけ自分たちでやっていきたい」と述べ、単体で成り立つビジネスにしていく方針だ。
日本だけでなく米国など世界市場を意識しており、第1作は2~3年後の完成をめざす。映画だけでなく、家庭向けビデオ作品を世界各国で販売することも検討しているという。
作品の内容は明らかにしていないが、「マリオ」や「ゼルダの伝説」の主人公「リンク」など、世界で人気の高いゲームのキャラクターが登場する3Dアニメ映画が有力だ。
[引用元:朝日新聞]
IPの活用ですかね。
君島社長のインタビュー記事はこちらにあるわけですが、ざっくりまとめると次の通りです。
- 映像ビジネスは映画が代表的なモノだが、ビデオを作って色んな国に出すなど色々あるので、そんなに遠くない時期に何らかの形で確定してやっていきたい
- 今回は、ライセンスではなくできるだけ自分たちでやっていきたいと思っている
- 一緒にやっていくパートナーはグローバル展開できるところ
- 実写ではない
- ディズニーやピクサーのような3Dアニメ映画もできると考えているので、その可能性も含め具体化しようと思っている
- 制作発表は年内とは言えないが、具体的な話はしている
- 映像は「マリオです」とは言えないが、人気のあるIPは使っていきたい
- 「ゼルダの伝説」の映画化を求める声が多いのは理解している
- 映画や映像の狙いは、任天堂のIPに触れる人の数を増やす事が最初の狙いだが、単なる宣伝費では困るのでそれなりのビジネスとして成立するようにしたい
- 任天堂として、ポケモンで映像化の分野は未経験ではないので、任天堂のIPもそうすべきだという結論になった
- 宮本茂フェローも関わっている
ざっくりと、以上になります。
任天堂は、4月に発表されたシアトルマリナーズ運営会社の株式の一部を売却すると発表したわけですが、そこから得られる資金の一部を新事業たる映像ビジネスに当てるという流れになっております。もとより、「ゼルダの伝説」については、海外で映画化の噂が以前から飛び交っているような状態だった事もありますが、マリオを筆頭に多くのIPを保有する任天堂なだけに、この動きが功を奏するかどうかが最大の注目どころにはなりそうなところでしょうか。
任天堂の中核ビジネスであるゲーム事業につなげるための映像事業という話になっておりますが、はてさて第1弾は何が出てくるでしょうか? 2~3年後の完成を目指すということなので、制作発表も含め暖かく見守っておきたいですね。
:任天堂が、映画などの映像ビジネスに参入するよーってなお話です。
:ライセンスビジネスってわけじゃなさそうだな。
:ある程度しっかりやっていくというスタンスかな、と。任天堂は色んなIPがあるんだし、それをやれるだけの体力もあるだろうから、多方面でアピールしていけばよろしいかと思う次第。……日本でも海外でも通用する代物が出てくると良いっすなぁ……。
:さて、第1弾は何になるかねぇ……。
ttp://game.watch.impress.co.jp/docs/news/20160516_757487.html
>> 任天堂と映像事業については一部メディアが「映画事業への参入」と報じているが、「これは少しニュアンスが違う」とし、以前から述べている「IP(知的財産権)の活用」の一端として、映像制作により力を入れていくという。
ということらしいので、ポケモンや妖怪ウォッチのような感じで販促としてのテレビアニメという線もありそうですね。
パルテナの鏡やこの前のスターフォックスのように、国内のアニメスタジオと協力していたのはこのためだったのかも、とか妄想してしまいます。