連載:気まぐれゲーム雑記 第863回:Xbox Oneの戦略は、サードパーティよりもファーストを重視
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AZです。先日、足の爪がはがれる勢いでぶつけて出血しまくって大惨事を引き起こしたわけですが、あまりよろしくないことに当分治りそうにありません。……買い物に行けないのは、死活問題です。
それはそうと、Xbox Oneの戦略はサードパーティよりもファーストを重視する事を、フィルスペンサーが伝えているそうです。
Xboxボスのフィル・スペンサー氏が、中国は上海で開催されたChinaJoyにて、Xbox Oneゲームタイトルの今後のビジョンを語っています。
中国のゲームメディアGamecoreが実施したインタビューにて同氏は、Xbox Oneの戦略としてサードパーティーコンテンツの独占契約よりも、ファーストパーティーフランチャイズにより多くの投資を行っている事を報告。サードパーティとは強い関係性でありたいとしながらも、それらの独占契約に投資を続けるのは長期的な戦略では無いと伝えています。
[引用元:Game*Spark]
これまた、難しい問題ですかねぇ。
ファーストにより力を入れるべきか、それともサードパーティがゲームを出しやすい環境を整えていくのかは、どの機種でも起きている問題といっても過言ではありません。今のようなマルチデバイスの時代ですし、ぶっちゃけてしまえばサードパーティの場合、「普及している機種があればそれで良い」わけでして、極端な話をしてしまえば日本だとそれがPCだって良いのです。
今や、開発費が高騰していると叫ばれている時代において、サードパーティのタイトルを独占するようなアプローチは難しいでしょう。サードパーティからすれば、売れる機会は多ければ多いほど自社の利益になるわけで、独占させることと天秤にかけるのは当然のことです。まぁ、要するに、サードのタイトルを独占するのは難しい時代になったという事が言えます。
他のハードメーカーをサラッと見てみると、任天堂はむしろ自社が一番強い存在として君臨しており、SCEはかなりサードパーティに協力的な体制を取っています。あとは、Steamを抱え込むValveなんかを見てみると、圧倒的に多くのサードパーティを抱え込んでるといっても過言ではないですし、今のマルチデバイスな時代に利益を上げようとするならば、だいたいそこらへんが一つの答えにはなりそうです。
かといって、それが必ずしも正しいとも言い切れないでしょう。Wii Uで苦戦を強いられながらも、黒字転換を果たした任天堂のようなケースもありますし、今やあらゆるビジネスモデルが登場してきており、10年前ではあまり考えられなかったようなモデルがゲーム業界に浸透しているのは間違いない事です。それに、GamescomではXbox One独占タイトルを多く発表してきた事も、自社で力強く牽引していこうという気概が見えて来ます。Xbox Oneの戦略は、Windowsも含め普及させていくことが狙いですし、上手く機能する事を期待したいモノですね。
:Xbox Oneの戦略はサードパーティよりもファーストを重視するよーってなお話です。
:まぁ、その方がいいかもな。
:とりあえず、自社で作れる強さってのは持っておいて損はないかと。もちろん、サードと上手くつきあっていくに越したことはないけどね。……そういった意味じゃ、Valveは実に上手い立ち位置だよねぇ……。
:Valveに限らず、他メーカーもうまくやっていって欲しいもんだわ。
ファースト重視ってことで色々と楽しみにしてたんですけどねぇ。
直後にギアーズの件が発表されて残念でならないです。