連載:気まぐれゲーム雑記 第946回:コナミと小島氏の“コジマプロダクション”に思うこと

コジマプロダクション

今後の両者の行く末が気になる

どういった対応が「より良かった」と思えるのか

AZです。とりあえず、みんな「Fallout 4」でウェイストランドを放浪しましょう。

それはさておき、コナミと小島秀夫氏の件が一応の決着したことになるわけですが、そこらへんについて色々と思うところを明記しておこうかと思います。

今回小島氏はコナミから独立し、自身のスタジオとなる“コジマプロダクション”を設立しました。MGS5:TPPが発売する際に、コジマプロダクションのロゴ等々が外された事などは、概ねここらへんが関係していた様な気はします。また、有名なクリエイターが独立する際は一人か少数の時が多いのですけど、日経の記事では「コナミ時代の部下と共に新会社を設立」ということだったので、それなりに主戦力がいる事も窺えます。それに、新生“コジマプロダクション”のロゴを手がけたのは、メタルギアシリーズでお馴染みの「新川洋司」氏であることも明らかになっていますし。

特にSCEとのパートナーシップ締結は、水面下でかなり精力的に動いていた事がわかります。外から見ればかなりゴタゴタした……というよりはコナミが氏を抑制し続けたかのような印象も受けるのですが、「退社→スタジオ設立→人員募集しながらもSCEと締結→第1弾はPS4独占」という流れを一気に発表したという事は、結果的にかなりスムーズな動きといっても良いでしょう。氏の退社に対して、SCEの影響が多少はあったような気がしないこともありません。

とはいえ、その第1弾タイトルがPS4独占というのも時限的なモノであり、PCでリリースされる計画になっているという話題もでました。ソース元となったページが消されてしまっているので何とも言いがたいですが、あくまでも独立したスタジオである事をアピールし、様々な可能性を考えながらスタジオ運営していく事になりそうです。

氏の最大の難所とも言えるのは、コナミ時代に作り上げた「メタルギア」シリーズを超えるような印象を与える作品で、世のゲーム好き達にアピールする必要があるといったところでしょう。それが簡単な事じゃないのは氏が一番わかっているとは思いますが、それだけ期待が集まる御仁でもあります。ハードルは高いですが、そこは腕の見せどころとも言いましょうか。……願わくば、数年単位で待たされるような事態にはならないで欲しいとも思いますが……。

KONAMI

一方コナミは、今後のメタルギアシリーズの展開を「未定」としました。もちろん、小島氏抜きで作るメタルギアというのも、会社としては「アリ」なのでしょう。そのタイトルを象徴していた人や開発を手がけた会社がなくても、続いているタイトルなんて多数存在します。ですが、「未定」とした事でコナミは「大作を作らない」といった方針である事が何となくわかりそうなところでしょうか。まぁ、未定は未定であって確定じゃないので、何とも言いがたい部分ですが。

会社としては、それなりのゲームファンから不評を買った形にはなりますが、多くのクリエイターが放出された事による今後の方針と、どうやって同社に対する不満を解消していくかにスポットが当たります。もとより、家庭用機でのビジネスを続けるかどうかが焦点とも言いましょうか。ゲーム部門の主力はスマートデバイスというオチになるようなので、企業としての行く末を色んな意味で注目したいモノはあります。

日本におけるゲーム会社での一連の騒動と言っても過言ではないコナミと小島氏の問題でしたが、一応決着した事でさらなるステップへ進んだ事は間違いないありません。どちらともどのようになるのか、楽しみに見守りたいですね。

連載:気まぐれゲーム雑記 第946回:コナミと小島氏の“コジマプロダクション”に思うことに関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:コナミと小島氏の“コジマプロダクション”に思うことを、比較的冷静に書いてみましたよーってなお話です。

しゃきーんさん:ふむ。まぁ、なんだかんだと決着が付いて良かったな。

しょぼーんさん:そだねぇ。メタルギアはしょうがないとして、小島氏が自由に作れるような環境になったのは喜ばしい事だと思うよ。どういったモノが出てくるかはわからんけど、ガシガシ話題を作っていって欲しい限りっすな。……あと、コナミの行く末も見守っておきたいです。

しゃきーんさん:ま、どちらもどんな結果を出すのか、楽しみにしようか。……色々と時間はかかりそうだがな。

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