仕方がない、という流れですかね。
日本市場は、何はともあれスマホなのである
残った人達でシェアの奪い合い
AZです。今の時期は、もう夏は終わってもいいんじゃなかろうかと毎年思っています。
それはさておき、桃太郎電鉄で知られているさくまあきら氏が、ツイッターで“桃太郎電鉄”の正式終了を告知しています。
コナミから何の連絡もない。こんな調子でずっとほったらかされた。ここに桃太郎電鉄は、正式に終了します。すべてコナミの石川が握り潰しました。
— さくま あきら (@isetta_23) 2015, 6月 2
なんとも世知辛いところですねぇ……。
桃太郎電鉄と言えば、ハドソンの定番タイトルだったわけですが、そんなハドソンもコナミに買収され、結局消滅するといった経緯を辿っています。そんな中、“桃太郎電鉄”の行方がさりげなく見守られていましたが、結局出ない事がほぼ確定といって良い様な段階へと進んだようです。
今コナミはプロダクション制を廃止し、スマートデバイス向けに注力するような動きを見せておりますが、心情としてはMGSなど家庭用機での動きを活発化させないのは非常に残念でなりません。その一方で、MGSシリーズのような開発期間が長くコストもリスクも大きいモノに手を出さず、開発費を早期に回収できるスマートデバイス市場に手を出すというのは、企業として無難な道を歩んでいるのも間違いではありません。それに、すでに家庭用ゲーム機市場よりも大きくなっているスマートデバイス市場が急速に縮小する可能性というのは、考えにくい情勢です。
“桃太郎電鉄”の場合、中小メーカーなら出せる可能性はあったような気がしないこともありませんが、今や据え置き機での開発を縮小させているコナミにとって、スマートデバイス向け以外で出せる可能性は限りなく低い事も窺えます。まぁ、企業として色々事情があるのは仕方がないにしても、コナミの対応が誠実なモノだったかどうかは何とも計り知れぬところですけど。
据え置き機の主戦場は海外に移り、日本ではスマートデバイス市場がレッドオーシャン化しながらも勢い付いている今日この頃ですが、今後どれだけの大手メーカーがどの程度据え置き機や携帯ゲーム機に力を入れるかが注目どころでしょう。ゲーム業界も数年前とは大きく変化しそうな雰囲気になりましたが、残るところは残るのも当然ですし、どの程度今のゲーム市場が賑わい続けるのかをしかと見届けたいモノですね。