連載:気まぐれゲーム雑記 第845回:Kickstarterで日本の開発は変わっていく?

どれだけそれに乗る人たちがいるのか

作りたいのか、稼ぎたいのか

AZです。えー、大変申し訳ないのですが、先日作業をしているメインPCが突如お亡くなりになられまして、土日までサブでごまかそうかとしのいでおりましたが、思いのほか作業しづらくて大急ぎで秋葉原にてPCを調達しまして、再設定等々で時間を食っておりました。先日の記事は、ちまちまと間に合わせていきます。

それはさておき、日本のゲームクリエイターとしてはすっかり知られた存在とも言える稲船氏が、日本のパブリッシャーに対してもの申しておるようです。

稲船敬二
3年前との大きな違いは、私以外にも、五十嵐さんや鈴木さんがKickstarterで大きな成功を収めたことだ。それだけをとって見ても、北米市場がそうしたクリエーターの作る日本製ゲームを求めていることを証明している。我々がそれを証明したんだ。これは、日本のパブリッシャーが遥か昔に気付くべきことだった。そうしたKickstarterのお陰で確実に変化が訪れていると思うし、市場が我々の日本製ゲームを求めていることを、パブリッシャーも理解すべきなんだ。今後は、パブリッシャーが自分たちで動いてくれることを願っているよ。我々3人だけではなく、より多くの日本のクリエーターがKickstarterを始めて、自分たちの夢を叶えてくれるといいね。

日本のパブリッシャーは、現在も世界市場を目を向けていないと稲船氏。

稲船敬二
日本のクリエーターと会社は、外に目をやる必要がある。日本国内から出ずに自分たちのゲームを作り、それをE3に持っていってヒットすることを願うようでは駄目なんだ。そんなことは起きっこない。アメリカやヨーロッパといった外国の会社と提携し、新たな風味を取り入れなければならないんだ。

~中略~

稲船敬二
日本のクリエーターによるKickstarterが成功するほど、このムーブメントを活気付けることができるだろうと思う。今ですら、五十嵐さんや鈴木さん、そして私はKickstarterで成功を収めているが、所詮は3人だけだ。他のクリエーターは未だに北米市場を恐れていると思う。このムーブメントをもう少し頑張れば、他のクリエーターも安心して北米市場に挑戦する気になってくれるかもしれない。可能性は必ずあるからね。これが継続することを願っているよ。

~中略~

Kickstarter以外で何かが起きるとは考えにくい。知らないかもしれないが、日本のゲーム・クリエーターの多くはサラリーマンで、ただ仕事をこなしているだけなんだ。上司の命令で動いているだけで、自分が作りたいゲームを作っているわけではないんだよ。私は自分が作りたいものを作るために、キャリアを通して上司と戦い続けてきたが、そうする人間は日本では多くない。最悪の場合、クビになってしまうからね。会社の支援がなければ、ゲームを作る資金すら集めることができないんだ。そのせいで誰もが「イエスマン」になってしまい、それが悪循環を生む。Kickstarterが幾つか成功したくらいでは、そうした悪循環を変えることはできないだろうと思う。現時点では、Kickstarterで変化を起こせるということくらいしか言えないよ。

[引用元:Choke Pointさん]

何とも、わからんではない話ですかね。

Kickstarterでの成功は、日本でも大きく取り上げられる事がちらほらと出てきた昨今ですが、日本のゲームが求められているかどうかは何とも計り知れぬところでしょう。どちらかといえば、現時点での成功者が3人だけという現実は、「著名なクリエイター」および「著名な作品」に出資したという傾向が強い気がしてなりません。

クリエイターであるべきか、サラリーマンであるべきかは何とも難しいものがあります。作りたいものを作るのと利益を出すというのは、必ずしもイコールにならないという光景をゲーム好きな方々なら多く見てきたのではないでしょうか。環境や思惑として、全力を出せる人とサラリーマンに甘んじたい人は千差万別です。ついでに、とことん「国内」で戦いたいという人もいるのは間違いない事でしょう。

かといって、今の状況のままで良いとも思えません。先日も書きましたが、インディーや個人で頑張っている人たちがハードメーカー等々からのサポートなしに大きなリスクを負うスタンスは、あまり好ましくありません。そういった人たちを支援してこそ広がりを見せるとは思うわけですが、そこまで手が届かないメーカーが大半であるというのも見えてきたりはします。

日本では、そもそもKickStarterのような「先行投資」をする事に理解を示せる人たちが多くないような印象もありますが、日本だとどういった形の開発が望まれることになるのかは見どころでしょう。各メーカーの、新しい動きに期待してみたいものですね。

連載:気まぐれゲーム雑記 第845回:Kickstarterで日本の開発は変わっていく?に関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:稲船氏が、日本メーカー頑張ろうぜ? といつものノリで申しておりますよーってなお話です。

しゃきーんさん:まぁ、海外市場を見据えるなら、頑張るしかねーな。

しょぼーんさん:実際、海外のゲームが日本に多数やってきているのだから、逆もたくさん起きてしかるべきだとは思うかな、と。あとは、Steamとかスマートデバイスとか、売れる市場があればとことんやってみれば良いとも感じるよ。……頑張ってほしいっすなぁ……。

しゃきーんさん:ま、現場の人たちがそれを一番感じてるんじゃねーの?

コメント (1)

ほえほえ

糞の役にもたたない戯言ですねw

キックスターターでは集めれてもせいぜい数億それでは
インディーズゲームに毛が生えたようなレベルのゲームしか作れません

世界うんぬんいうならなおさらです数十億、場合によっては百億円以上の
予算がなければ世界では戦えない。
スチームで屑のようにあるインディーズゲームをだしてセカイ(笑)とか
いって自己満足するのが関の山でしょうw

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