連載:気まぐれゲーム雑記 第794回:角川の再編について思う事
色々とくっついて何が伸びるのか
角川の新たな主力コンテンツはどうなる?
AZです。一応リニューアルの経緯を時系列で紹介しますと、
- 2014年某日:リニューアルしたい病にかかるけど、日々のやることに忙殺
- 2015年1月頃:何とか時間を作ってデザイン開始
- 2015年2月頃:デザインに納得できず、5度のリテイクをやらかす
(納期がない事や、クライアントがいない事、完全にゼロベースで作ろうとした事、ソースは清く正しく美しく(実際はまったく美しくない)的な考えが制作の進行を遅らせる) - 2015年3月頃:グーグルのモバイル対応を果たすべく、元々MovableType5(以後、MT5)だったため何も考えずMT6で構築(記事が8000もあるとは思ってなかった事が最大の敗因)
- 2015年4月初旬:MT5のバックアップを取った際、ただでさえMTで500エラーを多発させていたのに、8000もある記事をMTで運用し続けるのは限界がある事に今更気づく
- 2015年4月中旬:土壇場で、WordPressに切り替える以外選択肢がなかった事に絶望する
- 2015年4月21日:WPの設定もデザインも若干中途半端だけど必要最低限の骨格は確保できているから、グーグルのモバイル対応をするためリニューアルを強行(今ココ)
というグダグダっぷりで、やっぱり「仕事」のような最初から「納期」と「責任」があるというのは、非常に重要な事なのだと思い知らされました。今後は、リアルタイムにその都度修正していきます。
それはさておきまして、角川の再編についての詳細を話題にしているところがありましたので、ご紹介です。
いやまぁ、A氏が誰なのかはさっぱりわかりませんが、コレはコレで納得しやすい路線ですかね。新たに新設された局は「ビジネス・生活文化局」「コミック&キャラクター局」「マガジンブランド局」「アスキー・メディアワークス局」「エンターブレイン局」の5つ。「角川書店」「富士見書房」「メディアファクトリー」といった馴染み深い名前が、組織的には消滅したことを嘆くオタクは多いが、事態はそんな表層的な問題ではないと、出版関係者のA氏は語る。
「買収、合併を繰り返してきたKADOKAWAですが、ついに組織統合のための大ナタを振るったという印象です。今回の再編は、社内での格差の助長およびその先にある人員整理が目的であることは誰の目にも明らかですから」
~中略~
実はこの再編によって思わぬ伏兵があらわになったのだそうだ。それは「アスキー・メディアワークス局」と「エンターブレイン局」である。
「ほかの局はジャンル分けで作られているのに、この二局が旧ブランドカンパニー名のままなのは、両局の社員たちが頑なに反対したからだと言われています。アスキー・メディアワークス局はライトノベル界の一大勢力『電撃文庫』を有していますし、エンターブレイン局にも大ヒット作『テルマエ・ロマエ』など、マニア人気の高いマンガ雑誌『コミックビーム』がある。旧角川書店勢がメディアミックスに長けているのに対して、この二局はオリジナルコンテンツの開発能力が高い。彼らにしてみれば、コミック&キャラクター局の傘下で、作家と自分たちで作り上げた作品を、いいように扱われるのは不本意でしょう。とはいえ二局には作家との繋がりが深い編集者も多いですから、そこはKADOKAWAも押し切れなかったのでしょうね」(同)
~中略~
「先日、『週刊アスキー』の紙媒体撤退が発表されましたが、各ブランドカンパニーの顔だった雑誌を弱体化、もしくは自分たちの陣営に取り込むことで、コントロールしやすい状況を整えているように感じます。元々メディアワークスは、株式会社KADOKAWAの取締役会長であり、株式会社KADOKAWA・DWANGOの取締役相談役である角川歴彦氏が、かつて角川書店を追放された時に創設した会社。その文化を受け継いでいるアスキー・メディアワークス勢や、バイタリティあふれるエンターブレイン勢が、こうした威圧的ともとれる再編に反旗を翻す可能性も、ないとは言えないでしょうね」
[引用元:おたぽる!]
元より、その圧倒的存在感や話題性を引っ張っている角川ですが、収益自体は決して良いモノではありませんでした。だからこそ、小さなモノを統合してより大きなモノとシフトする姿勢であるのは、わかりやすいくらい伝わるでしょう。
一方、電撃文庫を抱え込むアスキーメディアワークスが、他部門よりも強い存在であるのは明白です。お得意のアニメやキャラクターゲームなどでメディアミックスも捗っているようですし、話題性はまだまだ高い事が窺えます。しかして、いわゆるラノベ市場も下降現象が見られ、今後どれだけラノベ市場が賑わい続けるのかは未知数です。そうともなれば、ゲームと結び付けるのも大変になっていきそうな気はします。まぁ、要するにどこまで下降するか次第、ではあるのですが。
一方、上記の記事には明記されていませんが、ファミ通とニコ動を使って成長する新事業を作り出すという部分を、どうやっていくのかが一番の見どころです。以前もどこかで書いたような気はしますが、紙媒体の「ネットで調べられそうな情報をお金で売る」というのは、もはや厳しくなっています。その雑誌を買わないとわからない価値が求められている以上、情報誌は「どのような情報なのか」が最重要視されますし、あとは「メディアにしかできない内容を紙媒体に反映させる」か、「ネットで新しい何かを生み出す」方へシフトするのは自然の流れと言っても過言ではないでしょう。あ、私個人としては、「雑誌にDLCを付けて売る」なんてことはただの延命処置に過ぎないと思っております。いや、DLCに罪はありませんけどね?
角川の主力コンテンツは、ラノベやアニメ、映画等々の娯楽であるのは明白ですが、色々と統合されて今後どこが飛び出てくるのかが注目されるようになりました。電撃やファミ通などのゲームメディアを抱え込む角川がどのような変化をするのか、ノンビリと見守っておきたいモノですね。
:角川再編の各部門やら何やら、ちょっとした詳細がでてるよーってなお話です。
:ふむ。角川も大変そうだな。
:すげー業績が良い! って状態じゃないんだから、使えるモノとそうじゃないモノを明確にわけていくんじゃない? 要は、仕分け作業だよ。儲かるところはとことんつぎ込んで、そうじゃないところは切り捨てる。ビジネスの基本だね。……ゲーム雑誌がどうなるのかが見どころ、かなぁ。
:……アスキーみたいに、紙媒体から撤退すると宣言する日がくるのかねぇ……。