連載:気まぐれゲーム雑記 第883回:ゲームセンターの市場規模は7年間で43.9%減るという厳しさ
どの市場が盛り上がるのか。
アーケードは、「どうやって人を呼び込むか」が課題
AZです。ちょっとどうでも良いことなのですが、Word Press4.3でやたらと重たくなる様なよろしくない不具合が生じていたようで、修正するのに1日を費やしてしまいました。とりあえず、個人的に応急処置をしたので、大元が修正してくれるのを唯々待ち望んでおります。
それはさておき、日経がゲームセンター市場について、スマートデバイスを活用したソーシャルゲームの普及により窮地に立たされている、と伝えております。
大型ゲームセンターを全国に展開するザ・サードプラネット(静岡市、長野和史社長)は6月29日、東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請。一時は100億円近い売り上げがあり、この業界の老舗ともいえる企業の隆盛と衰退を検証する。
~中略~
ゲームセンターの苦戦が続いている。公益財団法人日本生産性本部の「レジャー白書」の余暇市場の推移調査によれば、ゲームセンターの市場規模は14年が3990億円。ピーク時の07年の7110億円と比較すると、7年で43.9%減となっている。
最近特に目立つのは、オンラインソーシャルゲームの影響だ。業界構造が変化し、オンラインソーシャルゲームの市場規模はゲームセンターの約2.1倍の8540億円に拡大している。
ゲームセンター特有の事情もある。利便性を高めるため、ほとんどの施設では機器が1回100円など「ワンコイン」で遊べる設定にしている。その分、値上げが難しく、14年4月の消費増税分は価格転嫁がほとんどできていない。
[情報元:日経新聞]
ほんと、厳しい市場環境のようですねぇ……。
もとよりアーケード市場が厳しいのは、どのメーカーの決算を見ていてもわかりそうな話ですが、ここ7年で市場規模が約44%減少していたとなれば、それはもうかなり厳しいというのも納得できます。そりゃまぁ、メーカーとしては「選択と集中」をするしかないのもわかります。
日経の記事では、概ねオンラインソーシャルゲームの影響といわんばかりの内容になっていますし、そういった要因も確かにあるのは間違いないでしょう。あと考えられる要因は、7年も経てば世代交代が起きてもおかしくはないわけで、それらの世代を取り込めなかった、という可能性でしょうか。
アミューズメント施設を抱え込んでいるメーカーは、それぞれに独自の盛り上がるようなアーケード向けタイトルを発表しています。セガだと「艦これアーケード」でしょうし、タイトーを抱えているスクエニは「ディシディア・ファイナルファンタジー」になるでしょう。各メーカーの目玉タイトルで、アーケードにどれだけの人が呼び込めるのかが最大の焦点になりそうです。
F2Pなどの登場でゲームビジネスそのモノが大きく変化してきており、アミューズメント施設もその変化に対応していかないとやっていけない市場になったような印象はあります。今後、アーケード市場がどの程度盛り上がっていくのか、楽しみにしておきたいですね。
:ゲームセンターの市場規模は7年間で43.9%減るという厳しさになってるよーってお話です。
:ふむ。それまたスゴイ話だな……。
:人が施設に出向かなければ、利益にならんからねぇ……。呼び込むためのタイトルが必要なのだろうし、丁寧にやっていかないといけないのが今の市場なのだとも思うよ。……アーケードは、なんだかんだと盛り上がってて欲しいよね……。
:格ゲー大会とか開いてるところもあるんだし、しっかりと地域密着で頑張って欲しいモノだな。