連載:気まぐれゲーム雑記 第868回:EAはプレイヤー第一で上手くいっているようです

どういった人達に売りたいのか

何はともあれ、プレイヤーあってのビジネスです

AZです。とあるお店で食事をしようと思って勇んで外出をしたら、お店がお盆休みでした。……凄く悲しくなりました。

それはさておき、EAのCOO(最高執行責任者)であるピーター・ムーア氏が、Gamescom 2015でのインタビューに答えています。

――ここのところ、エレクトロニック・アーツでは“プレイヤー第一”を掲げていますが、その結果が出た一例などを教えてもらえますか?

ピーター はっきりとわかる例は『バトルフィールド ハードライン』ですね。エレクトロニック・アーツでは、昨年にE3でこのタイトルを発表したときに、合わせてβテストも実施しました。じつは、これはいままでにやったことがなかったんです。一切外には出さずに発表し、即プレイできるようにしたというわけです。多くのプレイヤーの皆さんが、第一印象を返してくれたわけですが、E3から戻ってきて多くのフィードバックを検討してわかったことは、「本作をすぐれたゲームにするには、まだまだやるべき仕事が残っている」ということでした。タイトル自体は外に出していなかったので、あまりテストを行っていませんでした。それがいきなり200万人にプレイしてもらったわけで、それはいろいろな意見もあるというものです。そこで、容易ですが難しい決断をしました。つまり、翌3月までの発売延期です。当初予定していた、クリスマス時期のリリースを外してしまうので、きびしい決断でしたね。“プレイヤー第一”の戦略を貫いて、発売を延期してゲームをよくしたのです。結果として、コストはかかったものの、正しい決断でした。開発期間が5ヵ月追加されれば、すばらしいゲームになると確信していましたからね。

[引用元:ファミ通.com

あのEAも、時代に合わせて変わるのですねぇ……。

EAといえば、海外では2011年と2012年の2年連続で「アメリカ最悪の企業」に選ばれるくらい、ゲーム好きな方々から敵視された企業の一つです。概ねその理由は、有名なデベロッパーを買収したまでは良しとして、その後育てる事なくスタジオを閉鎖していった様に映ってしまった事が原因ではなかろうかと個人的には思っております。リチャード・ギャリオット氏のOrigin systemsしかり、ピーター・モリニュー氏のBullfrog Productionsしかり。

ついでに、EAのオンラインストアであるOriginも、初期の頃はスパイウェアやら何やら色々と騒がれてしまう事態を引き起こしていました。まぁ、OriginもSteamもUplayも、最初の頃はサービス面において厳しいモノがあったのは否定できませんけど。

そんなEAですが、時代にあわせるかのようにプレイヤーを第一に考える方針を打ち出しました。色んな意味で衝撃が走りましたし、そもそも上手くいくのかどうかも心配されましたが、思った以上に結果が出ているようで何よりというべきでしょうか。今後のシリーズも、きちんとそのスタンスを貫いて欲しいモノはあります。

日本では、大手メーカーの家庭用機事業の縮小傾向が見られるところもありますが、ゲームビジネスはプレイする人がいてこそ成立するものであり、プレイする人を無下にするのは良い手とは言いがたいモノになります。EAでさえ、プレイヤーとのコミュニティを形成するような時代ですし、日本メーカーも頑張って欲しい限りですね。

連載:気まぐれゲーム雑記 第868回:EAはプレイヤー第一で上手くいっているようですに関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:EAはプレイヤー第一で結果出せているらしいよーってなお話です。

しゃきーんさん:そりゃまた、何よりな話だな。

しょぼーんさん:なんだかんだと、ゲームを買うのはプレイしたがっている人だからね。もちろん、メーカー側が過度にプレイヤーを気にする必要もないとは思うけど、ほどほどに気にしながら上手くコミュニティを形成するのが理想じゃない? ……某コナミはどうする気なんでしょうねぇ……?

しゃきーんさん:あそこはなんつーか……。ほんと、どうなるんだろうな?

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