連載:気まぐれゲーム雑記 第841回:E3 2015の各メーカーに対するザックリまとめ

明確に時期が分かるモノとそうじゃないモノが入り乱れ

はっきりと「発売日」が分かるモノは良い

AZです。いつ出るかわからないものを発表されると、色々と戸惑います。

それはさておき、E3も無事終了したと言うことで、ざっくりと振り返ってみようかと思います。全タイトルを網羅してたらキリがないので、各メーカーのあくまでも個人的に気になったタイトルのみをピックアップする形で進行していきます。

Bethesda

何はなくとも、Fallout4でしょう。なんというか、凄くプレイヤーの事を「わかっている」発表でした。発表と同時に、発売日も出して来て、しかも年内の登場となればもはや言う事もありません。期待を超えるような発表でした。また、Fallout4は出てくる情報すべてが好感できる(コンパニオンが死なない、など)モノであり、非の打ち所がないといった印象です。ただし、MODだけでゲームの寿命が凄く延びるのを分かっている身としては、日本でもPC版だけは出して欲しい。心配なのはそこだけです。

他にも、「Dishonored 2」や「DOOM」といったラインナップは、日本でも登場が決定しており、Bethesdaのフットワークの軽さが見て取れます。Fallout4を含め、日本でもしっかりと話題作りに専念して欲しいモノです。

Microsoft

マイクロソフトのタイトルと言えば、Gears4でした。他は、HoloLensと下位互換の話題が気になったところでしょうか。また、Xbox One版の「Fallout4」はMODが使用できるというのは、大変力強いモノだと思わせてくれました。あと、稲船氏が何気に新作を出すというのもちょっと気になるところです。

日本ではなかなかパッとしない状態のXbox Oneではありますが、しっかりと年内に出せるタイトルを揃えてきた印象が強い。それに、Gamescomではスケイルバウンドの続報が発表されることになっていますし、継続的に良いラインナップを揃えていって欲しいモノです。

EA

「Star Wars Battlefront」を筆頭に、「Mass Effect」「Need for Speed」「Mirror’s Edge Catalyst」といった手堅いフランチャイズを展開した、という印象が強いです。また、年内に予定されているのは「Need for Speed」くらいでしょうか。全体的に、発売までに時間がかかるようなイメージが強かったです。

とはいっても、やはり「Star Wars Battlefront」は、結構期待がかかりそうな気はします。スターウォーズファンも多い事でしょうし、良い結果が出る事を期待したいモノです。

Ubisoft

「The Division」 や「Rainbow Six」「Ghost Recon Wildlands」といったトム・クランシーシリーズが手堅いのは言うまでもありませんが、「For Honor」という完全新作を作ってきたのは中々面白いモノがありました。手堅くやりながらも、勝負するところは勝負するといった雰囲気が見て取れます。

やはり気になったのは、「For Honor」です。いやまぁ、侍の胡散臭い文字が書かれた鎧はすこぶる気になったのも間違いありませんが、路線としては明白でかなり良い。PCや家庭用機で出るようですが、PCの場合Uplayをどうにかして欲しいと思ったりしないこともありません。

SCEA

大量のタイトルながらに、「人喰いの大鷲トリコ」がやっとでてきたのは色んな意味で感慨深い。また、完全新作「HORIZON ZERO DAWN」を出して来たのは良かったです。何となくゾイド風に見えてしまったのはそういう世代なので何とも言い様がないわけですが、比較的楽しみな一本であるのは間違いありませんでした。色々とあった中で、「HORIZON ZERO DAWN」の存在感はなかなか良いモノだったと思えます。

他は、FF7やシェンムー3など、結構露骨に「オールド」な世代を狙ってきた印象が強いです。FF7なんて、もう14年前ですからね。あと、シェンムー3のクラウドファンディングは成功が約束されていた感もあり、一体全体どれくらいの規模のモノになるのかは見どころです。まぁ、クラウドファンディングする事自体が宣伝になっていた印象もありますが、それもわかりきった上での事でしょう。色々とゲームの規模が大きくなっていけば良いとも思えます。

任天堂

メトロイドが炎上案件になるなど、妙な雰囲気がしていたのも確かですが、「スーパーマリオメーカー」「スターフォックスゼロ」「マリオテニスウルトラスマッシュ」「ゼルダの伝説 トライフォース3銃士」「マリオ&ルイージRPG ペーパーマリオMIX」など、初出のラインナップも結構出して来ていた印象があります。ただまぁ、強烈な何かがあったかと言われると、概ね既存の何かであるという答えも出てきてしまったあたりは、残念の一言に尽きるでしょう。

今の任天堂は、Splatoonが話題になっているだけに、完全なる新作に期待が集まっているような雰囲気さえあります。今のご時世、新作で勝負するのは難しいというのもわかってはいますが、それ相応のモノを期待したくもなりましょうか。……ともあれ、オープンワールド風なゼルダに期待です。

スクウェア・エニックス

「Just Cause3」や「Hitman」といった海外タイトルは印象が強かったのと、あと気になったのは「ニーア」くらいでしょうか。「Just Cause3」は一切問題なさそうですが、「Hitman」は何となく売り方に問題がありそうな気がしないこともありません。「ニーア」は、相変わらずな世界観を醸し出してくれれば何ら問題はないでしょう。

あとFF7については、発売日に購入してしっかりやりこむようなプレイをした身ではあるのですが、びっくりするほど思い入れがなかったりします。なので、フルリメイクながらに、どこを直してどこがそのままなのかは見どころでしょうか。ついでに、キングダムハーツ3はE3 2013から出場しておりますので、そろそろE3以外の動きを見せろ、としか言い様がなかったりもします。

E3 2015のザックリまとめ

私個人の意見ですが、「Fallout4」の発表が一番良かった。E3では、何年後に出るのかもわからないタイトルが出てくるのはよくある事ですが、「Fallout4」の場合は、発表からゲーム内容紹介、発売日まで文句無しです。まぁ、Falloutというネームバリューがあるからこそできる事とも言えますが、発表から発売までの期間が短いというのは、プレイヤーとしては凄く嬉しい。それだけ期待が集まるのは言うまでもありません。

あと、オールドな方々にアピールしたような雰囲気もあるソニーの発表は、今のPS4のプレイヤー層が何となく見えてきそうなモノがありました。結構充実したラインナップなだけに、気になる人達も多かったのではないでしょうか。欲を言えば、気になるのがそれらのタイトルの発売が当分先になるので、もうちょっと年内に何かタイトルが欲しかったくらいです。

E3も終わり、今後はヨーロッパのGamescom、日本のTGSと話題は移っていくことになります。特に、独自の市場を形成している日本では、各メーカーがどういった発表をするのかにも注目が集まるでしょう。TGSまではまだまだ先ですが、日本のゲーム市場の現状が垣間見えるイベントですし、各メーカーの発表を楽しみにしておきたいですね。

連載:気まぐれゲーム雑記 第841回:E3 2015の各メーカーに対するザックリまとめに関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:E3 2015の各メーカーに対するザックリまとめを書いたよーってなお話です。

しゃきーんさん:まぁ、逐一全部書いてたら長いしな。

しょぼーんさん:ザックリまとめも長いけどね。まぁ、わたくしとしてはFallout4の内容が一番充実してると思ったわけでして。発表から発売日までわかってて、比較的待たなくても遊べるってのは本当に嬉しいと思うわけです。……どのメーカーも、こうあって欲しいんだけどねぇ……。

しゃきーんさん:そのやり方じゃ、ビジネスが成立しないケースもあるのだろうよ。

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