連載:気まぐれゲーム雑記 第1068回:“DLsite”のエイシスとゲオがPCゲームレンタル事業を始めるそうです
DRMはどうあるべきか
成功するビジョンや如何に?
AZです。iPad Proを買うべきか否か、心揺れる年頃です。
それはさておき、“DLsite”のエイシスとゲオがPCゲームレンタル事業を始めるそうです。
エイシスは、1,600万人以上の会員を有し日本全国1,200店舗を展開するDVDなどのレンタル事業を手掛ける「ゲオ」と組み、PCゲームのレンタル事業を2017年春より開始すると発表した。
PCゲームのレンタルは、GEO店頭でタイトルごとに用意されたレンタルカードを購入し、ソフトのPCへのインストールはDLsite.comを通しダウンロードして行なうことになる。ダウンロードということで、レンタル期間を過ぎると遊べなくなるだけで、DVDのように返却する必要はない。また、プレイしている間に欲しくなれば差額を支払うことで買い切り版にアップグレードすることもできる。
今回のレンタル事業のベースとなるのは、6月に提供されはじめたWindowsゲーム向けDRMシステム「playDRM」。「playDRM」は著作権管理システムで、シナリオや画像データなどあらゆるファイルを暗号化し不法にゲームをプレイできなくなる。作品のライセンスを正しく管理するためのシステムということで、購入しずっとプレイするだけではなく、期間を区切ってプレイできるかどうかということを管理できるようになっている。「playDRM」におけるユーザー認証は初回起動時に英数字16文字の入力のみ。プロテクト処理は全自動で行なわれ、数分で完了し、専門知識は不要だという。
レンタル事業はサービス開始当初、最低でも100タイトル以上からスタートさせたいという。金額は正式には決まっていないが、「タイトルや期間で変わってくると思うが、ワンコインをイメージしている」と言うことで、1週間500円程度を想定していると思われる。「DLsite.com」はアダルトコンテンツも取り扱っており、同サービスでもアダルトコンテンツは含まれるが、販売される場所はもちろん通常コンテンツとアダルトコンテンツは別々となり、アダルトコンテンツはしきられた場所での販売となる。
[引用元:Game Watch]
ここに挑みますかぁ……。
DLsiteといえば、アダルトな同人カラーが非常に強いわけですが、全年齢向けにはファルコムの“イース”シリーズが配信されていたりと、アダルトじゃないコンテンツも存在しているのが現状です。まぁ、DLsiteはアダルトの方がよく知られている様な気もしますし、むしろ定価が高いアダルトなゲームがどれほどレンタル対象になるのかは気になる部分でしょう。
また、こういった事業で気になることの一つがDRMです。DRMについては、HumbleやGOG、PLAYISMのようにDRMフリーで売っているにもかかわらず結果を出せている事や、世の中には不正コピーや海賊版などと呼ばれるモノがあるのに“Steam”で買う人が減らないという結果を見れば、やはりサービスの向上が一番の対策である様な気もしますが、今回は「playDRM」が導入されるということで、どういった結果を及ぼすことになるのかが注目されます。
ただ、値段は気になるところでもあって、1週間で500円程度をどうみるかは悩ましいところとも言えます。先も書いた通り、定価の高いアダルトな感じのヤツならアリでしょうが、一般的なモノとなると時期などもあるでしょうし、やはりラインナップがどうなっているのか、が最大の焦点とも言えるのではないでしょうか。
ともあれ、PCゲームのレンタルという面白い一手を出して来たエイシスとゲオですが、どういったオチになるのかはしかと見届けたいモノがあります。ビジネスとして成立するのかどうかも含め、その動向を見守っておきたい限りですね。
:“DLsite”のエイシスとゲオがPCゲームレンタル事業を始めるぞーってなお話です。
:なんつーか、意外な組み合わせでもあるが、DLsiteとなるとやっぱそっち方面なのかね?
:狙いはそうなるんじゃない? もちろん、一般的なゲームも含め、というのはあると思うけど、レンタルで済ませる理由って普通は「安く済むから」という事だと思うし、その価値が見いだせるならアリなのかな、と。……アダルトなゲームをレンタルする時代、か……。
:ま、本当にそうなるのかどうかはさっぱりわからんがな。