連載:気まぐれゲーム雑記 第993回:2014年度の国内スマホゲーム市場は8950億円規模、今後は成熟期へと移行か?

ぼちぼち成長も止まりそう

成長がとまったら、あとはプレイヤーの奪い合い

AZです。急に寒くなると、コタツで気づけば寝てしまうので本当に辞めていただきたく思います。

それはさておき、市場調査をおこなっている矢野経済研究所が「スマホゲーム市場に関する調査結果2015」なるモノを発表しております。ざっくりまとめちゃうと次の通り。

  • 2014年度の国内スマホゲーム市場規模(メーカー売上金額ベース)は、前年度比 159.8%の8,950億円と大きく伸ばした
  • 2011年度には480億円程度に過ぎなかったが、わずか4年の間に急拡大した
  • 今後も新たな手法で人気を集めるゲームが登場する可能性がある一方で、現在では家庭用ゲーム機向けの開発と同等の技術力が求められ、さらに開発期間の長期化やコスト増大なとの必要条件も増えており、その要件を満たす企業も限られている事から有力コンテンツを有するメーカーの寡占化が進むと考えている
  • これまで市場をけん引してきたゲームアプリの人気が徐々に下降していくとみられるが、ゲームメーカー各社から有力なコンテンツを搭載したアプリが複数リリースされ、国内市場をした支えすると考えた結果、2016年度は9,450億円と予測
  • VR体験が可能なHMDとの連動が考えられている
  • 海外企業との協業や、海外展開が進むと考えられる

[情報元:矢野経済研究所(PDF)]

成長線も伸び悩んできたようですね。

まずポイントになるのが、国内スマホゲーム市場は4年間で480億円から8,950億円規模へと成長したということですが、それが2016年の段階では9,450億円になるという試算が出ているようです。これが予測通りなら、そこまで大きく市場規模が増えていない事を考えると、市場が「成長期」から「成熟期」へと移行したという事になります。

すると、すでに国内スマホゲーム市場はレッドオーシャン(競争の激しい市場)であることが伝えられていますが、成熟期になればよりそれが鮮明になってくる事が予想できます。今後、存在感が大きいタイトルを筆頭に各メーカーがどういった戦略を描いてスマートデバイス市場でやっていくのかにスポットがあたりそうなところでしょうか。

そういったところに、昨今では「グランブルーファンタジー」に端を発した“ガチャ規制”の動きがちらほらと見え隠れしています。すでにスクエニは「グリムノーツ」で30回ガチャを引くと必ず最高レア度の★5キャラクターが排出されるシステを導入し、話題を集めるところとなりました。ガチャの確率を表記したところで実際出るかどうかは別問題ですし、規制に関する動きは逐一見ておいても損はないでしょう。

今や、日本のゲーム市場は市場規模だけで言ってしまうとスマートデバイスが頂点になりますが、今後どういった推移で市場を維持していく事になるかも注目される事になります。家庭用機等々も含めどのような変化があるのか、楽しみに見守りたいですね。

連載:気まぐれゲーム雑記 第993回:2014年度の国内スマホゲーム市場は8950億円規模、今後は成熟期へと移行か?に関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:2014年度の国内スマホゲーム市場は8950億円規模らしいよーってなお話です。

しゃきーんさん:んでもって、成長期から成熟期へと移行するってところになってるのね。

しょぼーんさん:予測だけどね。もしかしたら今後もまだまだ伸び続ける可能性は否定できないけど、どの企業を見てもコスト面とか開発期間で「選択と集中」が求められているから、今後どうなるかが見どころじゃない? ガチャの含め、その動きを注視しておきたいっすな。……ガチャ、規制されたらどうなるのかね?

しゃきーんさん:……規制内容次第、じゃネーの? まぁ、なるようにしかならんさ。

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