連載:気まぐれゲーム雑記 第731回:この5年間で広告宣伝費を減らした金額が多い上位100社が話題のようなので、増やした会社もあわせて家庭用ゲーム関連会社のみをピックアップしてみる

気まぐれゲーム雑記
第731回:この5年間で広告宣伝費を減らした金額が多い上位100社が話題のようなので、増やした会社もあわせて家庭用ゲーム関連会社のみをピックアップしてみる

情報は、どうしてそうなるのか? も読み取りましょう

どういった宣伝費の使われ方が有効なのか

AZです。あぶない刑事の映画がやるという事ですが、サブタイの「long good-bye」が気になって仕方がありません。

それはそれとて、東洋経済オンラインが広告宣伝費を減らした金額が多い上位100社を発表したのですが、2位に任天堂がいるということでほのかに話題となっているようです。せっかくですので、5年で広告宣伝費を増やした企業、減らした企業の家庭用ゲーム機に関わっている会社のみを抜粋してみます。

広告宣伝費を増やした企業

  • 3位:ソニー 5年前より379億円・9%増加 直近の宣伝費は4743億円
  • 17位:ガンホー 5年前より97億円・1486%増加 直近の宣伝費は104億円
  • 18位:バンダイナムコ 5年前より96億円・34%増加 直近の宣伝費は380億円
  • 57位:スクエニ 5年前より23億円・43%増加 直近の宣伝費は79億円
  • 71位:ドワンゴ 5年前より17億円・52%増加 直近の宣伝費は51億円

[引用元:東洋経済オンライン

広告宣伝費を減らした企業

  • 2位:任天堂 5年前より470億円・40%減少 直近の宣伝費は702億円
  • 16位:セガ 5年前より56億円・27%減少 直近の宣伝費は151億円
  • 27位:コナミ 5年前より35億円・28%減少 直近の宣伝費は90億円
  • 56位:カプコン 5年前より15億円・32%減少 直近の宣伝費は33億円

[引用元:東洋経済オンライン

まぁ、なんとなくわかるようなラインナップですかね?

広告宣伝費を増やした企業は、多角経営のソニーはさておくとして、ガンホーやバンナム、スクエニといったスマートデバイスへの事業を上手く回せているところがラインナップされています。ガンホーはパズドラ、バンナムは版権モノ、スクエニはFF絡みやオリジナルを乱発といった印象ではあるのですが、その結果が上手い方に作用したといっても過言ではなさそうです。もっとも、5年前となるとリーマンショック前後から見た結果ですので、震災など他の要因もあるのは言うまでもありませんが。

また、広告宣伝費を減らした企業は、決して好調というわけではないけど、黒字は確保したというタイプの企業が入っている印象があります。そんな中でも、東洋経済オンラインでは2位の任天堂を、「Wii Uの不振で厳しい状況が続いている事が反映されていそう」と評しています。概ね間違いはないようですが、金額が多いという部分については、国内以外にも広告宣伝費を使っているからと予測できます。まぁ選択と集中で削減できるモノを削減したと考えれば、それはそれで良い事に違いはありません。

最近のCMは、家庭用ゲーム機向けタイトルのCMが非常に少なく、反対にスマートデバイス向けのCMがこれでもかと乱発されています。そこはもう、市場規模の違いがでてきているのでしょう。今後、このまま突き進んだとすると、家庭用ゲーム機向けタイトルの広告や宣伝はニンテンドーダイレクトなどに見られるようなインターネット上をメイン舞台と見据える気はしますし、スマートデバイスはこのままテレビを席巻する事になりそうです。それが当たり前となった時、価値観の変動が起こるのは想像に容易いです。ついでですが、来年以降セガタイトルのCMが多くなってきたら、先日書いた通り本当にデジタルゲームメインへとシフトしたのだと思うのがいいかもしれません。

広告や宣伝の在り方がずいぶんと変化してきた昨今ではありますが、基本的には業績が良ければそれだけつぎ込めるのが広告宣伝費と言えます。もはや、ゲーム業界というとスマホを含めるべきか否かで色々と面倒な雰囲気にもなりましたが、そういった意味では過渡期である事に間違いはないのでしょう。今後、上記の各大手メーカーがどういった変化、対応をしていくのかを生暖かく見守っておきたいですね。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:ゲーム関連会社の広告宣伝費が書かれてたんで、なるほどねーって思ったわけです。

しゃきーんさん:まぁ、削れるところは削るわな。

しょぼーんさん:任天堂のCMとか、すげーいっぱいあったような気はするけど、ここ5年でかなり減らしたってのが数字で分かる結果かなと。広告費が増えたところは増えたなりの成功が裏にあるんだから、そういうのを見てみると今のゲーム業界ってのがなんとなーく見えるモノがあるかもやしれん。……まぁ、セガはそこから抜本的に変化しようとしていますけどネー。

しゃきーんさん:……ま、各社がどういう舵取りをするのかを今後数年に渡って見守るしかねーわな。

連載:気まぐれゲーム雑記 第731回:この5年間で広告宣伝費を減らした金額が多い上位100社が話題のようなので、増やした会社もあわせて家庭用ゲーム関連会社のみをピックアップしてみるに関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん

しゃきーんさん

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しゃきーんさん

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