連載:気まぐれゲーム雑記 第607回:ネクソン社長オーウェン・マホニー氏「ゲーム業界はこの数年で品質を失った」

気まぐれゲーム雑記
第607回:ネクソン社長オーウェン・マホニー氏「ゲーム業界はこの数年で品質を失った」

金儲け主義に走らない事が大切……なんて事は知ってました。

「面白そうなモノを作れ」という事の大切さ

AZです。桜島が噴火したそうですが、毎度噴火しながらもたくましく生活なさっている方々は本当にスゴイと感心します。

ところで、今年の3月からネクソンの社長になった元EAのオーウェン・マホニー氏が今のゲーム業界についてなどを語っています。

結論から言えば、ゲーム業界はこの数年間、世界的に悪い方向に進んでいた。全体的な風潮として、課金こそがすべてにおいて優先され、流行したスタイルを他社が一斉に真似し合い、ゲームの濫造が至る所で展開されていた。

 その結果、ゲーム業界は何を失ったか。「品質」だ。これは当然の結末だ。開発スピードが重視され、品質は二の次とされていたからだ。

~中略~

新しいゲームの開発を始める際、まず話し合うべきことは「いかに課金するか」ではない。「本当にそのゲームは面白いのか?」であるべきだ。本当に楽しいゲームであれば、ユーザーが遊ぶ期間は自ずと長くなり、仮に何かの理由で離脱することがあったとしても、必ず戻ってきてくれる。この点をきちんと開発者に伝えれば、長期にわたって人気を獲得するゲームを提供できる。

[引用元:日経ビジネス

至ってマトモですね。

オーウェン・マホニー氏は、元々EAでシニアバイスプレジデントをしていた人で、ネクソンに移ってからはCFOとして活動していました。それが今年の3月を持って社長へと就任し、その手腕が試されていた段階だったわけですが、いきなりクリフBが新設したスタジオBoss Keyを誘致するなど、その腕には確かなモノが見え隠れしています。

ネクソンの場合、すでに幅広いプラットフォームで展開していますが、自社の悪かった点を振り返りながらも「F2Pであれど高品質で良いモノが作れる」というアピールをした記事の内容になっています。企業として、「金儲けができる」という謳い文句では開発者を集められないでしょうし、それだけの環境を用意できるというアピールの方が方向性としては正しいでしょう。

F2Pに色々と問題があるのは確かですが、それがゲーム内容や運営の仕方次第である事も明白です。PSO2のように日本でもはっきりとした結果が残せるタイトルも出てくる中、今なおF2Pに取り組む企業が多い事を見てみれば、そこにビジネスチャンスがあると見ている企業が多いという事も間違いないわけです。とはいっても、余りにも金儲けに走りすぎている感満載のモノが多いからこそ、反感も生まれているわけですが。

とりわけ日本の場合、F2Pの主流はスマホ市場が舞台になっているわけですが、近年スマホタイトルも低予算では作れなくなってきたと言われており、スマホ市場がバブルっているのか否かがイマイチ分かり辛い日本において、今後どういう動きになるのかが試されるところにもなっています。各メーカーごとに色んな思惑はあるでしょうが、ゲームをプレイする人があってこそのゲームですので、より「面白い」と思わせる事に注力して欲しいモノですね。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:ネクソンの新社長さんがゲーム業界とかなんやとかを色々語っておるよーってなお話です。

しゃきーんさん:まぁ、品質が低下して金儲け主義に走ってたらダメだわな。

しょぼーんさん:どこをどうみるか、企業としては何とも難しい話なのかもしれないけど、わたくしのような一介のゲーム好きからすればひたすらに良いモノ作れば? としか言い様がないのだよね。F2Pでも良いモノはあるし、フルプライスでもつまらんものはあるのは確かだけど、開発する側の人はとことん「面白さ」なる部分を追求して欲しいと願わずにはおれませんな。……特に日本の大手メーカーは頑張って欲しいねぇ。

しゃきーんさん:今日のSCEカンファレンスがその試金石になると良いのだがな。

連載:気まぐれゲーム雑記 第607回:ネクソン社長オーウェン・マホニー氏「ゲーム業界はこの数年で品質を失った」に関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん

しゃきーんさん

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