一週間を振り返るコラム的な何か
第94回：ソニック&オールスターレーシング TRANSFORMEDがゆるっと話題になった一週間

売りたくないんでしょうかね？

一人身は先の事を考えると切なくなります

AZです。宇多田ヒカルさんのご結婚を聞くと、一人身の世知辛さが脳裏をよぎります。

さて、2014年5月18日～5月24日までで一番見られた記事は、「「ソニック&オールスターレーシング TRANSFORMED」に見る“おま国”問題」でした。果たしてコレは、「ソニック&オールスターレーシング TRANSFORMED」に反応したのか、“おま国”に反応したのかは定かじゃありませんが、中々厄介な問題でもあるわけです。次点は、「ゲームをするコア層とそうじゃない層の差がどんどん開いているようです」ということで、本日はその2点を振り返ろうかと思う次第です。

ローカライズの問題は何なのか？

元々は「ソニック&オールスターレーシング TRANSFORMED」の売れ行きがなぜ悪かったのかをおま国も交えて解説したわけですが、根本的にローカライズの問題や如何に？　というのが例に挙げられます。

日本ではスパチュンや今は亡きサイバーフロントが色々とローカライズ事業を繰り広げました。ローカライズ事業は、概ね海外での販売価格にローカライズ価格をプラスした値段で売り出されます。スナイパーエリート3やセイクリッド3も、ローカライズプライスが加味された価格になっています。ある程度は仕方がないことなのかもしれません。

ですが、そこを踏まえても「ソニック&オールスターレーシング TRANSFORMED」は海外で1年以上前に出ており、PCではすでにセール時に500円程度で売り出されている状況でした。そういった情報を知っている人は多いわけですし、そのような状況下でのフルプライスは業界人がローカライズされたモノを買えといったところで否定的になるのも仕方なき話でもあります。

そして、ローカライズ事業は時に“おま国”を発動させてプレイヤー達に影響を与えます。日本の大手メーカーは軒並み何かしらのタイトルでおま国をやらかしているのが現状です。PCゲームをする人達にとっては決して良いモノではありませんし、家庭用ゲーム機なり何なりでの価格にも影響しているのは間違いないでしょう。今後ゲームの価格がどういう事になっていくのかにも注目しながら、おま国問題が解決へと進んでくれる事を願いたいモノです。……ついでに、Killer is Deadのおま値問題もどうにかすべきと思えてしまいますが。

ゲーム業界の行く末や如何に

インターネットコムでの一般人向けなアンケート結果によれば、普段からゲームをする層とそうじゃない層の格差というのはどんどん開いているのが現実のようです。そりゃまぁスマートデバイスで基本料無料や格安のゲームで満足する人が、PS4やXbox Oneに興味を持つという方が珍しいわけで、ゲームというのはコアな人達向けに集約されていくと言えるでしょう。

世界的に見ればそこにPCも混ざっているわけですが、残念ながら日本ではまだそういう状況でもありません。むしろ、携帯ゲーム機やスマートデバイスが先行しているということで、ガラパゴス化が顕著に見られます。とはいっても、最新ハードが出た以上はそのうち時代はシフトするでしょうし、ある程度据え置き機に注力しないといけなくなるのも見えている未来と言えます。

以前に比べれば、ゲームをするための選択肢はずいぶんと増えました。家庭用機からPC、スマートデバイスまで選り取り緑です。今の日本だと家庭用ゲーム機のタイトル群は以前に比べ減った印象もありますが、PCやスマートデバイスを見ればラインナップはずいぶんと多い事がわかります。各メーカーは、そういった市場を上手くアピールしていく必要があるでしょう。……とりわけ、各メーカーはスマートデバイスで猛アピールしているわけですが。

ともあれ、ビジネスの在り方が変わろうとしている中で、どういう人達にとって面白いといえるゲームを出すのかが最大のポイントにも思えてなりません。各メーカーの対応をほんわかと期待しておきたいモノですね。