連載:気まぐれゲーム雑記 第524回:「ソニック&オールスターレーシング TRANSFORMED」に見る“おま国”問題
気まぐれゲーム雑記
第524回:「ソニック&オールスターレーシング TRANSFORMED」に見る“おま国”問題
厄介な話題に手を出してみます。
ワールドワイドな対応を求めたい今日この頃
AZです。特にこれといった用途もないのに、意味も無くSurface Pro3が無性に欲しくなってしまう症候群にかかりましたので、どなたかください。
ところで、メディアによる売上発表で「ソニック&オールスターレーシング トランスフォームド」が散々な結果だったわけですが、その点について思うところを書いて見ようかと思います。ちなみに、ゲーム内容を否定したいわけではなく売り方に疑問を覚えたから書こうと思ったことを付け加えておきます。
メディアによる売上発表によれば、PS3版が2724本、Wii U版が2242本(両方ともファミ通調べ)という結果でした。むしろ、同ジャンルである「マリオカート7」の方が3890本という結果で、何が一体どうしてこうなった? とツッコミ待ったなし状態なのは言うまでもありません。……マリオカート7は何があったのでしょうね?
それはさておきまして、ただのゲーム好きでしかない私が考えられる主要な原因は2つ。1つは、Wii Uで直近にマリオカート8が発売されるから。もう1つは、「ソニック&オールスターレーシング トランスフォームド」は海外で1年以上前に出たゲームで、それを日本向けにローカライズしたゲームだから。どちらも思いつきそうな話ですが、後者はいわゆる「おま国」にも繋がっていく話になります。
どういった経緯で1年以上も前のゲームを日本語ローカライズして発売する事になったのかはわかりませんが、それまで本作を入手するには個人で輸入するか、PC版をHumbleやアメリカのアマゾンなどデジタル販売をしているサイトから購入するくらいしか方法がありませんでした。Steamでセガ名義のタイトルは大半がおま国で有名ですし、本作もそれに違うこと無くおま国です。ですが、本当に好きな人はローカライズを待たずしてPC版を購入するなど、あらゆる手を尽くした事も予想されます。
そのうちPCでは、セール時に日本円に換算して500円相当で売り出されるなど安値での販売が目立つようになりました。そんなタイミングでフルプライスでの日本語版の発表があったのですから、何とも言いがたいものがある状況であったに違いはないと言えます。すでにインターネットの普及により、本当にゲーム好きな人はPC版であろうと何であろうと欲しいと思ったら躊躇わず行動をしますし、そのようなプレイヤーが増えている状態で「おま国」をし続けているというのは、どういった人達にゲームを売りたいのかが見えて来ないのが残念でなりません。
ともあれ、Steamの台頭やPCの普及により、日本においてもPCゲームをどう扱うかは大手メーカーがそれぞれ思慮しなければならない段階に突入しつつあります。プレイヤーにとってどのような形がベストなのかを考えていって欲しいと願わずにはいられませんね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:「ソニック&オールスターレーシング TRANSFORMED」の売れ行きが微妙過ぎたんだけど、何だか勿体ない一作だったなぁと思って色々書いてみました。
:ゲームとしての評価は高いだけに、タイミングやら売り方にはモヤッとする部分があったのは否定し難いって事な。
:そういう事ですな。会社的な事情があっての事なのかもしれないけど、買う側からすれば欲しいから買うわけで、欲しい時に買えないならもう良いってなる人も多いと思うわけです。それこそ、今なんて腐るほど遊ぶモノがあるわけだし。……つまり、おま国するならプレイヤーが納得する説明をした方が良いと言うオチでお願い申し上げたいのです。
:そのうち改善されれば良いんだがなぁ……。
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