連載:気まぐれゲーム雑記 第412回:スクエニは、ハイエンド機とスマートデバイスを分けていくようです

気まぐれゲーム雑記
第412回:スクエニは、ハイエンド機とスマートデバイスを分けていくようです

住み分けが鮮明化していくという話。

住み分けが上手くいく事を願いたい?

AZです。年の瀬だというのに口内炎が出来てしまい、ヘヴィに痛くなりそうな予感です。

ところで、スクエニの新しい代表取締役社長である松田洋祐氏が、スクエニのスマートデバイスとハイエンド機の対応について語っておられます。

国内の開発がスマートデバイス一辺倒になることはありません。プレイステーション4やXbox Oneなどのハイエンド機向けには、フラッグシップタイトルを中心に展開していきます。現在発表しているものでは、国内スタジオでは『FFXV』や『キングダム ハーツIII』、海外スタジオでは『TOMB RAIDER(トゥームレイダー)』の続編なども予定しています。こういった、シングルプレイのストーリードリブンなゲームは、スクウェア・エニックスのDNAだと考えています。一方で、たとえばサンドボックス型(広大なフィールドで自由に攻略が楽しめるゲーム)のようなゲームなどは、オンラインをフィーチャーしたスタイルにしていこうと思っています。

[引用元:ファミ通.comさん]

まぁ、知っていました。

スクエニは国内最強とも言えるRPGの「ドラクエ」に「FF」を保有しています。そもそも、スマートデバイスでの最適化というのは、操作性もさることながら、プレイする環境やシチュエーションも想定しなければなりません。ドラクエはスマホで絶賛実験中となっていますが、日本のファンタジーらしいグラフィックがウリなFFシリーズは、古い作品ならまだしも新しいモノはまだスマホじゃ少々厳しいところでしょうか。

じゃあ、新作は出さないのか? ともなるわけですが、

当然、普及が進んだスマホに向けて我々のコンテンツを出すというのは重要なことだと考えています。移植作品だけではなく、たとえば『FF』シリーズでは『FF アギト』をスマホ用に開発中ですが、そのほかのフランチャイズについても、過去作や新作の開発もぜひ実現したいと考えています。もちろん、スマホばかりではなく、そのタイトルのゲーム性やターゲット層も考慮してプラットフォームを決めていきます。また、スマホ向けのオリジナルタイトルの投入もやっていく必要があると感じています。『拡散性ミリオンアーサー』のように、スマホでヒットすれば家庭用ゲーム機向けへ、という可能性もあるかもしれません。

[引用元:ファミ通.comさん]

といったように、スマホではオリジナルの新作やら何やらをやっていくスタンスを取っています。これは要するに、企業母体も大きくなり、据え置き機は開発費が高騰、新作も売れにくいという状況下の中でアピールする場をどこに求めるかと言えば、据え置き機に比べればスマートデバイスという選択をしたという事です。ビジネスを踏まえればやむなしの選択でしょう。ですので、とどのつまり各メーカーが目指すは、スマートデバイスで登場しながらも携帯ゲーム専用機でも成功したと言える「パズドラZ」という事になります。

こういった動きは、別にスクエニだけに限りません。現時点でスマートデバイス事業に力を入れているメーカーは、概ねそういったことを狙っていると言えるでしょう。むしろ似ているけど違うというスタンスは、F2Pに全力なバンナムでしょうか。あちらは据え置き機をゲームセンター化しよう作戦ですので、本質的に違うものと言えます。また、最初からすべてを許容してしまえというレベルファイブのワンダーフリックも、最初から全方位に全力を出す事はどうなのかが見守られるところです。

とはいえ、この流れが安易なものとなっていくかは別問題であり、各タイトルはそのハードに最適化されている必要があります。また、課金的な問題も常に付きまとうでしょう。少なくともパズドラZは子供向けということで、課金要素を撤廃しました。最短の攻略やどうしてもクリアできない人向けの攻略が課金と言えてしまうRPGがある中で、開発側がプレイヤーの意図をどれだけ汲み取るかがポイントにはなりそうです。

現在、多くのメーカーはスマートデバイスへ注力し、ナンバリングやフラグシップタイトルは据え置き機やゲーム専用機で出すといった手段に出ています。このやり方が上手くいくのかどうかという答えはしばらく先になりそうですが、数年後のゲーム業界はどのような勢力図となっているのかを、期待と不安な眼差しで生暖かく見守りたいものですね。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:スクエニが、ハイエンド機とスマートデバイスでゲームは分けていくよってなインタビュー記事があったんで、色々と思うところを書いてみました。

しゃきーんさん:ふむ。まぁ、ハードへの最適化はすべきだろうし、課金の問題もあるべな。

しょぼーんさん:課金については、ゲームの面白味はプレイヤーが試行錯誤した上で自分なりの答えを導き出して攻略することだ、と思うのですよ。だからこそ、開発側が「最短の攻略法は課金です」という答えには賛同し辛いとも思うわけです。……ゲーム内容を拡張するモノならどんどん課金要素出せば良いと思うんだけどネー。

しゃきーんさん:そういうバランスも見ながらの開発なんだろうよ。色々と過渡期なわけだし、課金要素も変わっていくのかねぇ……?

連載:気まぐれゲーム雑記 第412回:スクエニは、ハイエンド機とスマートデバイスを分けていくようですに関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん

しゃきーんさん

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