連載:気まぐれゲーム雑記 第381回:据え置き機市場は今後も変化が激しそう

気まぐれゲーム雑記
第381回:据え置き機市場は今後も変化が激しそう

まぁ、結局は遊ぶだけですけど。

10年後はどうなっているのでしょう?

最近、「ガリガリ君シチュー味」など変わり種ばかり食している気がするAZです。恐らく、それだけでレビューブログが作れるくらいにネタが溜まっています。

さて、昨今のゲーム業界と言えば、随分とビジネスモデルの変化が著しいです。F2Pが家庭用にも進出してきたり、スマートデバイスのタイトルが逆輸入的に入って来たり。そんな状況下において各企業は消費者相手にあの手この手を尽くしていて、それが上手くいっているのかいないのかはわかりませんが、必死な様は見て取れます。

そのような過渡期ではありますが、海外では著名クリエイターな方々が次世代機で据え置き市場を救うことができるかどうかの見解を語っています。まずは、据え置き機ビジネスは終わりを迎えているという考えから。

『God of War』などで知られるクリエーターDavid Jaffe氏は、ゲーム・デバイスの多様化によって、かつてのようなコンソール・ビジネスは終わりを迎えていると語る。

David Jaffe: 最先端のテクノロジーを喜んで享受するタイプのゲーマーは常に存在し続ける。彼らにとっては次世代機が救世主だ。最先端テクノロジーというだけでも、新しいコンソールを買う理由として充分だ。しかし、現在のコンソール空間で財政的成功が少ない現状を考慮すると、それだけでは充分ではないと考えている。

~中略~

コンソールのシェアは大幅に減少するだろうと考えている。次世代機は凄いクールなコンソールになるだろうし、私自身ゲーマーとしてワクワクしているが、伝統的なコンソールの時代は終焉を迎えていると思っている。

[引用元:Choke Pointさん]

据え置き機のソフト販売数は減少しているものの、スマートデバイス市場が活気付いているというのは日本でも良く言われる話です。単なるいち消費者に過ぎない我らからすれば、据え置き機で面白い物を出して欲しいとは思うモノの、開発側は企業として中々手が出にくいという事なのかもしれません。

それに、より低価格で、ピンポイントな楽しみを提供してくれるSteamやインディーズの台頭もあります。日本の場合、PCゲーム市場が壊滅的にアレなので、Steamも中々出て来なかった印象もありますが、それでも以前に比べれば随分と知れ渡るようになりました。

で、次に続編ばかりを作る開発元を批判すべきではないという意見。

独創性のない続編の乱発が市場の低迷を招いているという意見も多いが、初代Xboxの立ち上げに関わった経験を持つSeamus Blackley氏は、デベロッパーを批判するのは見当違いだと指摘。

~中略~

殆どのデベロッパーはクールなアイデアを2つか3つ抱えているが、問題は製品化までの方法だ。アナリストやパブリッシャーの経営陣、それに出資者たちがリスクを冒す価値があると感じなければ、投資をすることはない。そして、そうしたアイデアは放置されたままになる。それが現状だよ。

[引用元:Choke Pointさん]

経営側から考えれば、売れるか売れないかわからない新作よりも、ある程度固定化できる続編の方が価値が高いわけです。大手になった以上は、下手な博打を打つよりも堅実な経営を目指すのは当然の選択肢とも言えるでしょう。

しかし、クリエイティブな事を仕事にしている以上は堅実なだけでは駄目な事もそれなりにあり、ある程度冒険をしなければ新しい成功も生まれにくいのは確かです。……その新しい成功となる市場が、スマートデバイスの方面という事になっているわけですが……。

最後の締めとして、UBIのクリエイティブ・ディレクターAlex Hutchinson氏曰く。

最も重要なのはゲームそのものであり、Hutchinson氏はプラットフォームに関係なくゲームは生き続けるだろうとしている。

Alex Hutchinson: 大ヒット作がここまで爆発的に売れることはかつてなかったし、インディがこれほど目立ったこともない。好況の最中にある状況だ。極めて狭い視野で、あとは下がるだけと嘆いているように感じるよ。現在のゲームはとても広範囲に及んでいるんだ。電話や携帯デバイス、テレビにも存在し、私の母親はFacebookでゲームをプレーしている。それほどまでに大きな存在になっているんだ。過去最大だよ。言うなれば、寝室から飛び出したというところだろう。

[引用元:Choke Pointさん]

ということで、某お方も「永久に不滅です」なんて言葉を発しておられましたが、どんなプラットフォームであれどゲームそのものが失われる事はないでしょう。据え置き機市場は厳しい昨今ですが、各企業による“選択と集中”が行われるだけのことで、その中でどういった遊びを選び取るかは消費者たる我らに委ねられます。

今後は、スマートデバイスを含めたすべてのプラットフォームを柔軟に遊べる方が、より幅広い体験ができるかもしれません。しかし、そこらへんは好みの問題ですし、どれを選ぶも選択権は私たちにあります。次世代ハードやスマートデバイスなど、多くのハードで企業がどのような遊びを提供してくれるのかを楽しみに待ちたいですね。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:次世代機で据え置き機市場を救えるか? ってな話題に飛びついてみました。

しゃきーんさん:んー。どれくらい救うのかって規模の話にもなってくるとは思うがな。

しょぼーんさん:そりゃそーですな。それに、さまざまなデバイスが出てるけど、結局のところ魅力的に感じるモノを消費者は選ぶわけですよ。ゲームの場合、そのゲームが面白いかどうかっていう一点になるわけだし。んだから、企業は必死に頑張るしかないって事でしょうな。……10年後を妄想してみたけど、このブログが存続しているかどうかが心配になったよ……。

しゃきーんさん:……10年以上続くのか? このブログは……。

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