連載:気まぐれゲーム雑記 第308回:スマホ市場でセガを中心にゲーム連合を結成した事にみるF2Pとかそんな感じ

気まぐれゲーム雑記
第308回:スマホ市場でセガを中心にゲーム連合を結成した事にみるF2Pとかそんな感じ

ま、たまにはざっくばらんに書いてみようという事で。

グリーとDeNAは大変そう

セガなどがグリーなどを介さずにスマホ向けゲームの提供をするシステム構築に着手した、という記事が話題を呼んでおります。

セガなどゲームソフト15社はスマートフォン(スマホ)向けゲームの顧客開拓で連携する。

[引用元:日経新聞さん]

長ったらしいので要点をまとめちゃうと次の様な感じ。

  • セガを中心に、カプコン、タイトーなど30社が参戦
  • 共通となる窓口サイトを秋頃までに作る
  • 連合に参加している各社のゲーム画面から、他のゲームを相互に誘導
  • 集客に必要な広告費の1割を削減
  • グリー、DeNAに払う売上の1割や、グーグル、アップルに払う売上の3割など手数料の2重払いを解消する狙い
  • 一連のシステムはセガが中心となり開発する

と、こんな具合でしょうか。

すでに、ソーシャルバブルが弾けて生き残りを賭け必死になっているところにセガが本気を出してくるあたりは、どの会社も収益の改善に必死である様が見て取れます。なお、この影響により、グリーとDeNAは大幅に株価を下げたとも日経さんでは伝えています。

グリーとディーエヌエが大幅安となっている。グリーは一時、前日比67円(7.4%)安の836円まで下落。ディーエヌエも同155円(7.3%)安の1966円まで下げる場面があった。21日付の日本経済新聞朝刊が「セガなどゲームソフト15社はスマートフォン(スマホ)向けゲームの顧客開拓で連携する」と報じたことが売りのきっかけ。

[引用元:日経新聞さん]

市場とは無慈悲で冷徹なものですが、敏感に反応するからこそ変動があるようにも思えてなりません。……まぁ、相場見るのは得意じゃないので、外野から生暖かく見学するだけなんですけどね。

といったところで、これらセガの戦略というのは時代がF2Pへと確実に進んでいることを示唆しています。すでに、どの企業もビジネスモデルの変化への対応に必死で、対応が遅れてしまった事で影響が出たのがカプコンの決算だったりスクエニの決算だったりするわけです。あ、先にいっておくと、F2Pの云々をアレコレ書くわけですが、今のところ私としてはパッケージタイトルの方が好きです。F2Pでも好きなのはありますけど。でも、好きだからと言って盲信的にパッケージを応援し続けるような性格じゃない、というだけの話なのです。

さて、そんなF2Pではありますが、時代はF2Pやら何やらの方向に確実に進もうとしています。というよりも、住み分けでしょうか。と、いう話をメインに、あくまでも私見として少しばかりものを書いておこうとは思う次第です。

隣の芝生は焼き畑だった……?

そもそもF2Pの基本的な考え方は、ユーザーを満足させた上で気持ちよく金を払わせるビジネスモデル、というものです。これを正しく理解できていないユーザー……ではなく、メーカーが恐ろしい程に多かった、というのが私見です。ここに、ソーシャルメーカーも混ざってきて、良いゲームもある中で露骨すぎたパクリやら集金のみのシステムやらが話題になっていき、従来のゲーム好き達の中でF2Pの印象は底辺へと下がります。だいたいこんなところでしょうか。

一方パッケージといえば、インターネットでの情報共有によりユーザーのお財布の紐は固くなります。少なくとも、ゲーム雑誌でのゲームの面白さ情報は、ゲームを購入する判断基準になりにくくなったわけです。レビュアーが4人で評価するよりも、インターネットでそのタイトルの感想やレビューをググった方がより多くの情報を仕入れる事が可能だと言うのは、今のインターネット社会なら大半の人が理解できる事でしょう。願わくば、自分の感性を信じて欲しいとも思ったりはしますが、人間他者の意見を参考にしたい時も多々あるわけです。

そういう影響もあり、メーカーはより売れるタイトルを出すためにナンバリングタイトルばかりを出し続けることになります。まぁ別にユーザーが慎重になったところで、「面白ければ売れる」というのが基本であり、その部分を強く押し出せるようなタイトルが少なかったからこそ、今の現状があるとは言える気がしないこともありませんが。ここら辺は恐らく、スマホのタイトルだろうとF2Pだろうとコンシューマゲームのパッケージだろうとさほど違いはありません。

F2Pとパッケージ、両方のタイトルはそれぞれに一長一短があります。
どちらが良いと言うのはゲームの質そのものの問題で、任天堂の言うゲームのクオリティや質を価格として反映させることのできるタイトル群、というのはパッケージで間違いないでしょう。そこにあるのは、ユーザーとメーカーの信頼関係です。人によってどのメーカーが信頼できるか否かは大きく異なりますが、パッケージをやっていく以上はその方向性を重視する必要があります。

かたやF2Pは、ある程度試す事が可能で、最初から無料でどの程度遊べるのかがわかるわけです。分かった上で課金するのだから、ある意味合理的です。何千円で博打をする必要はなく、面白ければ課金されるという答えに直結しやすい。逆にしっかりとしたものを用意しないと、撤退するゲームソフトが増えていくという事になります。

F2Pは、まずはスマホなど比較的開発が楽な部分からやってくるでしょうが、すでにVitaでも3DSでもF2Pタイトルがあることから、広がりを見せるのは時間の問題かもしれません。それまでに、メーカーがどれだけF2Pに対する印象を変えさせるような施策を見せてくれるのか、注目しておきたいですね。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:なんかセガを中心としたゲーム連合がスマホ向けに共通の窓口サイト作ってやりくりするぞーって話題を見て、F2Pへの道が徐々に整備されてきているなぁと思ったわけですよ。

しゃきーんさん:まだコンシューマじゃさほど多くはないがな。

しょぼーんさん:まぁそこらへんも変化するんじゃない? とはいっても時間はかかるだろうし、パッケージとF2Pの住み分けが行われるだけだとも思うけど。それでもF2Pの印象を変えるのは大変だろうから、どうなるのかはジンワリと見守らせてもらいたいところっすなぁ。

しゃきーんさん:10年後には勢力図がどうなっていることやら……。

連載:気まぐれゲーム雑記 第308回:スマホ市場でセガを中心にゲーム連合を結成した事にみるF2Pとかそんな感じに関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん

しゃきーんさん

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