WEB関連な四方山話
第9回「アスキーアートなストリートビューに見るIEの現実」

それでも世界はIE中心なのです。

しょうも無いご挨拶から

最近、ふと思うことがあります。
毎日やっている連載についてですが「WEBな話と動画とゲームな話題と漫画とコラムと。……アレ？　題材が違うだけで毎日コラム書いてるのとかわらなくね？」と、ひっじょうにどうしょうもない現実を本日目の当たりにしました。うん、いくら自分オリジナルコンテンツを考えたかった、とはいえど計画性のなさが露呈していますね。色々必死すぎです、自分。
でも、そんなことはお構いなしにゴーイングマイウェイでいこうと。自分の心をごまかしごまかし続けていこうと思う所存な管理人ことAZです。皆様ご機嫌麗しゅう御座います。

さて、このWEB関連な四方山話ももうすぐ10回を迎えるわけですが、そんな事とはまるで関係ないお話。今日はWEB業界の厄介者「インターネットエクスプローラ（以下IE）」についてのお話をしていこうかと思います。

なんで厄介者？

ぶっちゃけてしまうと、WEB業界ではIEは大変嫌われ者です。もちろん、使っている人にとっては何てことはありませんが、制作する側にとっては中々にとんでもなく厄介者です。
そもそも何で嫌われ者かというと、WEB制作をする人間は大抵の場合において「すべてのブラウザに対応させる必要がある」からなのです。

ちょっとまて、と。何でIEだけ嫌われモノになるのか、と。
その答えは、IEがIE独自の仕様を実装しているケースが多いからです。FireFoxやChromeも、それぞれにそれ相応の独自的なものはありますが、一応共通するモノが多いので対応することができます。
ですが、IEだと対応できないケースが多々あるのです。

アスキーアートストリートビュー

最近、アスキーアートで作られたストリートビューが話題を呼んでいます。詳しくはこちら。
非常に面白い出来になっています。マトリックスの世界をみているような気分ですね。……目が痛くなりますけど。

雷門……に見えますかね？

さて、リンクを開いてすんなりとアスキーアートなストリートビューをご覧になれた方はどれくらいでしょう？
このアスキーアートなストリートビューは、FireFoxとChromeの新しいバージョン、ないしちょっと専門的な何かをサポートしているブラウザじゃないと見る事はできません。古いブラウザだと尚更無理です。要するに、IE7や8では見る事ができないわけです。

このような最新技術を使いたい、と思った際に真っ先に対応ブラウザリストから除外されるのはIEです。で、ビジネス的な思惑がある場合、こういったことを知らない人が企画すると制作者は非常に苦しい立場になります。

以前、こちらの記事で日本のIEの普及率をご紹介しましたが、日本でのIE普及率は55％程度です。
極端な話、それらを切り捨てなければならない、というのも考えないといけません。そうなると、もはやビジネスと直結させるのは非常に難しい相談となります。ですが、そこらへんを理解して貰えない会社役員様方というのも多数いらっしゃいます。……困ったモノです。

最近に限りませんが、ブラウザのシェア率というのは常に変動しています。FireFoxは20％程度で頭打ち状態になっていますが、Chromeの躍進がすごいことになっています。IEでも、HTML5に対応してブラウザゲームなどを可能にしたりしていますが、OSの支配率はWindowsにあったとしても、WEBの世界でのGoogleの支配率というのは大変すごいものです。
IE9はかなりマトモになっているとは聞きますが、OSの世代交代が進んでいない以上は普及率として見るにはちょっと難しい部分でもあります。今度出るWindows8に搭載されているというIE10は、果たして厄介者の烙印を押されずに済むような代物でしょうか？　……とはいっても、結局制作者は「可能な限りすべてのブラウザに対応しなければならない」ので、古いブラウザの事を考えるとIEはまだまだ厄介者のままでしょうけどね！

［情報元：20歳街道まっしぐらさん］