連載:気まぐれゲーム雑記 第8回:Steamがゲーム以外のモノを発売……ってそもそもSteamとは?

気まぐれゲーム雑記
第8回「Steamがゲーム以外のモノを発売……ってそもそもSteamとは?」

クレジットカードの有無がモノをいうのです。

ダウンロード販売への移行

最近、日本では3DSがダウンロード販売を始めました。要するに、デジタル販売への移行と言うヤツです。まぁ、3DSに限らずとも、PS3や360、PSPにもダウンロード専用ゲームがあります。

で。
そんなダウンロード販売の時代がやってきそう? という雰囲気の中、海外のPCゲームはすでにデジタル販売が主流になりつつあります。ということで、今日の話題はそのダウンロード販売の主力とも言える存在Steamのお話です。

とはいっても、普段PCゲームをした事がない人は、Steamって何のこっちゃい? という人も多いでしょう。
というわけで、Steamに焦点を当てたお話を展開していこう、と思う次第です。
知ってたらさほど有益な話にならないかと思うので、あしからず……。

海外から見たSteamとデジタル販売

さて、そもそもSteamとはなんぞや? という話です。Steamは、「Portal」「Left 4 Dead」を手がけたValve社が提供するアプリケーションです。
基本料金無料ですが、使用するためにはユーザー登録をする必要があります。

そんなSteamですが、ダウンロード販売もしてくれます。
で、スゴイのはValve社なのに、Valve社以外のタイトルも買えるというところです。……もっとも、クレジットカードがほぼ必須条件となりますが。

またSteamでは、通常パッケージの流通網に出すようなことができない小規模な開発元も販売できるというのが利点になっています。最近のそういった小規模だけどヒットしたというタイトルは、Legend of Grimrockがあるでしょう。しかし、Steam以外にもそういったゲームのダウンロード販売をしているところが多々あるので、そのような部分では他と競合しています。

では、Steamならではのモノといえば、Steam Workshopが挙げられます。PCゲームには大抵作られるMODを、Steam側でサポートしちゃおうというモノです。もの凄くMODを簡単に導入できるのが、ウリの一つとなっています。ここらへんの話は、Skyrimあたりが有名な話でしょう。
海外のPC版SkyrimではMOD文化を深く尊重していて、MODを広めるためにより簡単に導入できるSteam Workshopを使い、MODをサポートしています。MODの導入が苦手な人にとっては、素晴らしい機能といえます。

さらに、時期的なモノにはなりますが、セールを行う事が多々あります。サマーセールや、クリスマスセールなどです。そうなると、75%オフで買えたりします。ドルに換算されるので、大変お安く購入することができるのがウリでしょうか。$19.99のタイトルが$4.99(400円程度)なんてことはよくある話です。
こういったことも相まって、Steamを含むダウンロード販売が加速していっているのが海外の現状です。

かたや日本は?

日本のPCゲームというのは、相も変わらずパッケージ売りが基本で、たまにSteamを使うモノもありますが、そうじゃないものが大半です。その分、価格もぐっと上がっています。
クルセイダーキングス2は、日本だと7000円程度。海外だと$39.99なので3200円程度でしょうか。日本語訳をいれてくれると考えても、少々割高感が出てしまいます。もちろん、日本語版を買えば日本語でのサポートを受けられるので、そういう面では非常に良いとも言えます。

あと、Steamは日本語にも対応していますが、クレジットカードがないと購入が非常に困難です。
クレジットカードなしでもやれない事はありませんが、まぁ大変厄介だというのは変わりないでしょう。また、大半のタイトルは、日本語に対応していません。
ちなみに、管理人はSkyrimをUK版で海外の代行業者から購入していますが、そういう場合はクレジットなしでも比較的割安に買えます。ちなみに、SkyrimはUK版でも日本語化は可能です。……パッチのバージョン次第では、たまに英語のままな部分が出たりする時もありますけど。

要するにSteamは日本だと、日本のPC市場が元々余り大きくない事も相まって、クレジットカードを持っておられる大人なゲーマーさん達が使うツールになっています。ついでに、英語が堪能な事も重要でしょうか。
ちなみに、海外のPCゲーム市場ではコンシューマー機で発売されるゲームをPCで出すケースもあります。アサシンクリードや、コールオブデューティなどがその例になるでしょう。さらに、ディアブロといったPC専用でトリプルA級タイトルがあるというのもポイントです。……もっとも、ディアブロはSteamから購入できませんが。
日本ももうちょっと流行れば、支払い方法も増えてくるとは思うのですが、そこはまぁ……。小さな市場なので……。

ゲーム以外も売るようになるSteamさん

そんなSteamさんが今度ゲーム以外のソフトも扱う事になります。詳しくはこちら
元々、サマーセールやクリスマスセールの75%引きは、PCゲーマー達にとって魅力の一言に尽きるモノでしたが、それをPCゲーマー以外の人達へ向けてやろうというのだから、スゴイ話です。

現在のところ、どのようなものが入ってくるかははっきりとわかっていませんが、それ相応のモノが売られるようになるのではないでしょうか。要するにコレは、アマゾンさんがゲームスタジオ作った、というのとは逆方向ですが、似ている話ということになります。

日本では、3DSやその他コンシューマー機でダウンロード販売をサポートしていますが、そこまで凄く目立った動きがあるわけでもありません。むしろ、やっと充実してきそう、といった雰囲気はあるように思えます。
ですが、ダウンロード販売に特化した新ハード「Ouya」への参入を決定したスクエニさんや、参入を検討していると伝えられているバンナムさんなど、デジタル販売への関心が高いのも事実です。
果たして、日本のダウンロード販売はどういった形になっていくのでしょうか? 街のゲーム屋さんである小売店にも関わってくる話なので、誰もが納得するような形で出てくれると良いですね!

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:Steamの話題について、アレコレ書いて見ました。

しゃきーんさん:まぁ、わかるようなわからんような……。クレジットカードが必須ってのはわかった。

しょぼーんさん:要するに、そういう部分で敷居が高いってこと。安く買えるなら、学生はそうしたいだろうし、ユーザーにとっても嬉しい。でも、それだけじゃ済まないのが流通だから、色々ややこしいねってことで。

しゃきーんさん:……やっぱりそういう多角的な経済の話ってやつか? さっぱりわからんわ……。

連載:気まぐれゲーム雑記 第8回:Steamがゲーム以外のモノを発売……ってそもそもSteamとは?に関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん

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