年末なので、各ハードが何を狙っているのかを考えて見た
年末なので、各ハードが何を狙っているのかを考えて見た
AZです。正月が近いと言う事で、しばらくは雑記まみれにしてみようと思いました。
さて、PC watchのライター陣な方々が1年を振り返っておるわけですが、PS4やXbox Oneと言った次世代機にも触れております。
PlayStation 4とXbox One発売(ただし米国)
【笠原】それは後藤さんでしょ(笑)。
【山田】後藤さんの記事参照でいいでしょ(笑)。
【後藤】ゲーム産業/人口自体は拡大してるけど、コアゲーマーは固定化されてます。PS4は、上の方ではPCゲームに頭打ちされてて、フタをされてるんだけど一所懸命こじ開けようとしている。ので、コンソールゲーム機を買うコアゲーマー層をPS4はつかむことができる。問題は裾野をどうやって広げるか。これはかなり厳しいけど、挑戦している。実際触ると、PCよりもゲームのやりやすさが飛躍していると実感できる。ユーザーが戻ってくるかは未知数だよね。地域によって受け入れられ方は違ってて、日本ではゲームコンソールは終わった、以上。でも、米国ではそうじゃない。コンソールの発売を待っている人がこれだけ膨大にいる。
【笠原】量販店でも日本と米国じゃ扱いが違いますよね。
【山田】日本では行列はできないかな?
【後藤】日本でPS4の予約が始まった時、確か1時間くらい出遅れた人も予約できたでしょ? アメリカでは本当に争奪戦だった。
【笠原】日本だと、コンソールよりスマートフォンやNintendo DSみたいなモバイル機が人気ですよね。
【後藤】考えるべきは、ユーザーはハードじゃなくコンテンツを買ってるということ。動物の森が出るから3DSを買う。任天堂はコンテンツで盛り返すことができるから、ハードウェアの失敗が隠蔽されて、分からなくなるところに問題がある。SCEはPS Vitaが失敗して反省したけど、任天堂はそれができない。
Xbox Oneは話が違って、ゲームをカジュアル層に売り込むにはもっとTVと融合させなきゃだめだよっていうところから始まっている。それからユーザーインターフェイスを統合するところがPCとの差別化だよと。PS4とは全然違うスタンスから始まっている。そしてKinectの進化はすさまじい。Kinect 2を触ると、Kinect 1がおもちゃに見えるくらい精度が上がってる。
それはコンピュータサイエンス的に見ると、マシンが知覚を持って、外界を認識し始めるまでに進化したってことなんですよ。マシンが知覚を持つことが初めて標準になったのがXbox One。
[引用元:PC watchさん]
Xboxプッシュなあたりはさておくとしまして。比較的冷静な分析であるという印象を持ちました。
日本でコンソール(据え置き機)が終わったというのは、より多くのゲーム事情を眺めてきた後藤氏の偽りなき感想でしょう。次世代機に焦点を絞った話なので、3DSやVitaはまた別物かもしれません。確かに昨今は、据え置き機タイトルよりも携帯ゲーム機タイトルにシフトしているというのは誰もが感じている事です。ですので、各ハードがどういった方向を目指しているのかを、それとなくまとめてみようかと思う次第です。
PS4は、最初からコアゲーマーをメインに据えています。Steamでゲームをたくさん買いあさっている人ならわかるでしょうが、PS4が最も競合しているハードはXbox OneではなくPCです。Steamで買っていれば、PS3やPS4はいるのか? なんて思った事がある人もいるはずだと思っています。しかして、PC市場は日本じゃ壊滅的な状態です。主な原因に、そもそも家庭用ゲーム機が先に普及したなどもありますが、「おま国」という名のリージョン制限が厳しい事が挙げられます。ですが、その「おま国」にも手が入りそうという話題が出てまいりました。
オフレコだけど,上記の「PRO スチーマー」をオープンしたデジカが,この「おま国」について対応するとしており,問題が改善されていく可能性がある。解決に時間がかかることはたぶん間違いないので,気長に期待したいところだ。
[引用元:4Gamer.netさん]
オフレコなのに、いいんですかね……?
話を戻しまして。
日本のPCゲーム市場は、おま国次第で変化するのは間違いないでしょう。とはいっても、日本のPCゲーム市場に潜在的プレイヤーがどれくらいいるのかはさっぱりわかりませんが。
で、PS4はそんなPCゲーム市場と競合する部分が多いです。ソニーがPS4でインディータイトル群やシェアに力を入れるのもそういった部分で対等にやり合えるようにするためと見る事ができます。やはり、メインターゲットをコア層に据えた分、PCとどう差別化しアピールしていくかが最大の課題に思えるところです。
一方で、Xbox Oneは後藤氏の言うとおり、TVとの融合を果たしカジュアル層へのアピールをプッシュしています。少なくとも日本で登場してこないのはそこらへんの片鱗がまるで見えて来ないから、という部分がなきにしもあらずなのでは? という妄想すら出来るでしょう。とはいっても、日本じゃカジュアル層へのアピールにデカイ据え置き機とTVの融合が求められているかというと、少々難しい雰囲気も漂ってしまうわけですが……。まぁなんにせよ、PS4とはメインに据えているターゲット層が違うという雰囲気は察する事ができます。
そして、任天堂は我が道を邁進しています。任天堂最大の強みは、コンテンツがひたすらに強いと言う事です。「任天堂ハードは任天堂専用機でも構わないのでは?」と言う事を随所で見かけるわけですが、実際そうなったとしてもやっていける位には強いコンテンツが揃っているといっても過言ではないでしょう。Wii Uや3DSを見ていると、間違いなく世界のおもちゃ屋であるという事を思わせてくれます。ゲーム屋ではなく、おもちゃ屋だというところがポイントですかね。とはいえ、サービス面がまだ弱いという部分を露呈していますので、そこは改善の余地が大きいです。
ざっくりまとめると、PS4はコアゲーマーにアピールすることで多くのゲームを集めようとし、Xbox OneはTVとの融合でカジュアル層へのアピール。任天堂の場合は、プレイヤーにどれだけコンテンツの魅力をアピールできるかが重要になりそうです。各ハードのアピールが上手くいくかどうかが2014年は問われていくかもしれません。
来年には、いよいよPS4やXbox Oneが登場します。今後は、本当に日本のコンソールは終わったのかを見ていくことになるでしょう。とはいったところで、結局我ら消費者としては面白いゲームが出てくれば反応するし、そうじゃなければ反応しないだけの事でもあります。各ハードはどこをメインに狙っているのか、というのを考えればそこまで大きく競合しているわけでもありませんし、どのハードも上手く市場を盛り上げるような方向で頑張っていってほしいものですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:なんか、日本のコンソールは終わったとPC watchのライターさんが発言なさっておられたので、きっぱりと断じていて中々良いっすなぁと思ったわけで。
:納得できそうな部分もあれば、そうじゃない部分もあるって感じだな。
:ま、意見は十人十色で色々あるのが理想だと思うよ。わたくしは、コンソールが終わっても終わらんでも良いから、クソ面白いゲームを排出してくれるところさえ生き残ればOKだと思ってる人間だし。……来年は次世代機が盛りあがる……のかねぇ?
:日本市場はどうなっていくのかってのは、今後じっくりと見ておいた方がいいかもしれんなぁ。
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おま国にメスが入るのは嬉しいが、おま値についてはどうなんだろう?
日本でおま国に対応した結果、 CoD: Black Ops 2 みたいなアホ値になったりしたらそれこそ悪夢だ…。
ローカライズして翻訳料を上乗せするのは(良心的な価格なら)結構だが、海外版を海外の人と同程度の価格で購入するルートだけは潰さないで欲しい。