連載:気まぐれゲーム雑記 第880回:Cliffy Bの新作FPS「LawBreakers」は、良いF2Pを目指すそうです

F2Pの認識を変えることができるか。

要するに、気持ちよく金を払えるゲームにすれば良い

AZです。MGS5:TPPの発売が迫る中、未だ積んでいるモノを必死に消化中です。

それはさておき、Cliffy Bの新作FPS「LawBreakers」は、良いF2Pを目指すといった話題が出ています。

経験豊かなゲーマー達がいわゆるF2Pモデルを嫌う傾向を持つことに理解を示すCliffy Bは、ここに“価値”を理解することにおける考え方の違いが存在すると説明。

Cliffy BはコアゲーマーがF2Pを汚い取り組みだと見なす考え方を尊重すると語り、自分自身がF2Pに費やした金額も僅かだったことを挙げる一方で、「完璧な理論を持ちあわせている訳ではないが、今の(F2Pを取り巻く)状況がどこへと向かっているかも分かる」と述べ、この難しい問題が“Hearthstone”であれば、単に「この60ドルをやるから、そのファッ○ンパックを寄こせ」の一言で済むと語り、ここに本質的な“価値”の違いが存在することを示唆しています。

一方で、全ての“Hearthstone”ユーザーが60ドルのパック買うわけではない現実を踏まえるCliffy Bは、15~20ドル程度のEarly Accessプログラムや、ゲームを始めるプレイヤーのために大幅な割引を適用するコンテンツのイニシャルパックなど、多彩な選択肢を用意することで対応を図ると明かし、いわゆるラスベガスやモバイル的な(搾取を目的とした)F2Pではなく、良いF2Pを行いたいとアピールしました。

さらに、Cliffy Bは予てから主張している“リテール販売モデルの死”を改めて挙げ、従来の小売り販売がローンチから2ヶ月の販売規模を確定する予約注文数によって駆動され、その後は指数関数的な曲線を描いて販売が落ち込むことを指摘し、今のBoss Keyにとってこういった旧態依然とした形態はもはや古いと説明。最初の2~3ヶ月は利益を多く出さずとも、初年度の内には作品が立ち上がり始めると語り、これら(適切なF2Pあるいはデジタル作品)の長期的な推進力は機関車に似ていると説明しています。

[引用元:doope!

言わんとしたいことはわからんでもないですね。

F2Pの場合、多くのタイトルはガチャに代表されるギャンブル的な課金要素が、ゲーム内容に深く組み込まれているケースがあります。F2Pが嫌われる理由はまさにそれであり、そうではない課金要素ならば許容されることがあるのもまた事実でしょう。

また、F2Pの場合は運営・サービスを充実させていくことも必要です。それにより、うまくいけばパッケージのゲームよりも長期的な売り上げが望めるのは間違いありません。そこらへんは、日本だとPSO2あたりが見せつけてくれています。

とはいっても、昨今のF2Pはサービス終了しているタイトルもちらほらと見受けられ、一定以上の人気がないことには厳しくなるという現状もあります。サービス終了してしまうと、課金してた要素はすべて泡沫に消えゆくわけで、そういった意味では課金に対し躊躇してしまう人が多いのは仕方がないことでしょう。

F2Pに対しては、色々と思うところがあるゲーム好き達が多いのも事実であり、そこにあるのはゲームをする上で露骨に「お金」というリアルな存在が見えてしまう事にあるような気がしないこともありません。F2Pが今後どういった方向へ向かうのか、日本や海外の事情を踏まえつつ見守っておきたいですね。

連載:気まぐれゲーム雑記 第880回:Cliffy Bの新作FPS「LawBreakers」は、良いF2Pを目指すそうですに関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:Cliffy Bの新作FPS「LawBreakers」は、良いF2Pを目指すらしいよーってお話です。

しゃきーんさん:そりゃまぁ、良いモノを目指さないとF2Pじゃ課金してもらえないだろうからな。

しょぼーんさん:プレイヤーが違和感なく金を出すような流れに持っていくのが、一番重要な事っすね。まぁ、それが何なのかわかってりゃ、今のF2P事情はそういう流れになってるだろうけど。……どんどん増えていくのかねぇ? F2Pは……。

しゃきーんさん:まぁ、増えていくんじゃネーの? どれだけ生き残るのかはわからんけどな。

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