連載:気まぐれゲーム雑記 第851回:インディーゲームイベント“BitSummit”の大賞が色々と考えさせられる件

どういった基準で選ばれるのか。

ある種、ビジネス的なモノでもある

AZです。明日には、攻略記事がどうにかなりそうです。色々やることが詰まってて申し訳ありません。

それはさておき、先週末に私が行きたくてもいけないインディーゲームイベント“BitSummit”が開催されたわけですが、6つの部門からなる“BitSummit Awards”が発表されたということで、まずはそれのご紹介から。

BitSummit Award:「A Healer Only Lives Twices」

Mobius Strip Prize For Inovation Award:「GENSO」

Excellence in Sound Design Award:「まかいピクニック」

Visual Excellent Award:「Vane」

International Award:「Assault Android Cactus」

Vermillion Gate Award:「LA-MULANA2」

以上のようなラインナップになっています。

で、よくよく考えさせられたのは、Vermillion Gate Awardを受賞した「LA-MULANA2」の楢村匠氏がツイートした内容です。ちなみに、Vermillion Gate Awardは、出展中最も注目すべきタイトルに与えられる賞です。

これが、作り手側の心境というヤツですね。

当然のことですが、すべての開発者が楢村氏のような考えの方々とは限りません。ですが、インディーだからこそ前評判のみの物差しで測って欲しくないという思惑はしっかりと見てとれます。続編ともなれば、先入観が出てしまうのも仕方がない部分も否定はできないわけですが、続編だからといって必ずしも面白いとも限らないのです。実際、BitSummitはどういった選考基準だったのでしょう? そこだけが気がかりです。

各ゲームショウや有名メディアでは、概ね何かの賞が設けられていますが、それらはすべて誰かが何かしらの基準で選んでいます。売れた賞や、著名クリエイターたちから多くの意見が集まった賞、あるいはプレイヤーが選ぶ賞など基準は様々です。そして、それらの賞を得たタイトルは、大抵が「賞を受賞したことアピールしながら売る」事になります。どれだけ権威がある賞なのか次第でその影響力も変化しますが、TGSの賞なんかはパッケージにシールを貼ってたりするのを見たことがある人もいるのではないでしょうか。

売る立場から考えてみると、「セールスポイントが多いのは良いこと」に違いありません。賞が、すこしでも興味をもってもらうための要素となるならば、それはそれで無駄ではない事も確かです。その視点の違いは、開発側か売る側かというモノでしょう。とはいっても、この「面白さがわかる前から面白いと決めつける様なあり方」は多くのゲームメディアがやってきた事ですし、それが問題である事も大いに納得せざるを得ません。期待することと、面白さを伝えることの難しさとも言いましょうか……。

日本では、まだまだインディーゲームなるモノの認知が進んでいないような印象も受けますが、より「面白さ」を追求している人たちが多い分野であるのも間違いはないです。今後も色んなゲームが出てくるのは間違いありませんし、「面白さがわかるタイトル」が多数でてくる事を期待したいモノですね。

連載:気まぐれゲーム雑記 第851回:インディーゲームイベント“BitSummit”の大賞が色々と考えさせられる件に関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:インディーゲームイベント“BitSummit”の大賞について、色々考えさせられるよねーってなお話です。

しゃきーんさん:ふむ。賞は、もらえれば嬉しいってわけでもないんだな。

しょぼーんさん:そりゃまぁ、面白さが分かる前段階のモノを「大賞です!」って言っちゃったら、作り手側のテンションは何とも計り知れぬかな、と。色んな人がいて、色んな思いがある場だからこそ、こういう発言があっても良いと思うよ。……選考基準を正しく満たすってのは、本当に難しそうっすなぁ。

しゃきーんさん:本当は、選考する側もより神経を尖らせて選ぶべきモノなのだろうよ。

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