連載:気まぐれゲーム雑記 第590回:日本メーカーは今後ゲーム実況をどれだけ許容していくのか
気まぐれゲーム雑記
第590回:日本メーカーは今後ゲーム実況をどれだけ許容していくのか
「好きに」遊ばせる事が最も重要かと
ゲーム実況は今のゲームシーンの象徴になり得るか?
AZです。ゲーム三昧を聞いていましたが、私用で途中から聞けずじまいですんごくゲームサントラだけ聴き続けたい気分です。
それはそれとて、KADOKAWA主催のゲーム実況講座的セミナーイベント“YouTube Gamers' Day”の詳細が公開されているわけですが、ちょっときになるポイントがあったのでご紹介です。
欧米では、動画に関して“何をアップしてもかまわない”というスタンスを取っているメーカーが多いのだそうだ。それは、何より『マインクラフト』という極めて大きな成功例があることが大きい。
一方日本では、プロデューサーよりもクリエイターの意向が強いメーカーが多く、そしてクリエイターは実況配信をあまり好まないケースが多いのだという。また、実況することを前提に契約がなされていないため、声優さんの声が配信できないように設定されるパターンなども多く、それが盛り上がりに水を差すことにもなっている……というのだ。
とある人気ゲームのケースでは、日本では当初実況が推奨されていなかったが、欧米のチームから「そんなやりかたでは売れない!」とガンガンクレームが入り、結果として日本でも実況オーケーとなったのだそうだ。
それほど、日本と欧米とでは温度差があるのが現状。しかし“ファミ通×電撃 ゲーム実況エクストリーム”では、「メーカーさんとそんなことでは欧米に負けますよ、とお話をしています」(浜村)のだそうで、実際に協力を申し出てくれるメーカーは増えているのだという。
[引用元:ファミ通.com]
このイベント、違った意味で面白そうだから行こうかどうか悩んだんですよねぇ……。
ゲーム実況についてはすでに何度か取り上げており、そのたびに日本メーカーの対応の遅さを指摘し続けてきたわけですが、ファミ通というか浜村氏とほとんど同じ見解というのも実にアレな気分にはなります。とはいっても、「欧米では、動画に関して“何をアップしてもかまわない”というスタンス」なわけではなく、結構寛容に認めているだけの事で悪質なモノは削除される可能性もあると言う事くらいは知っておいた方がいいですけど。
日本の場合、ストーリーが重視されているモノが多いために許容出来ないという、メーカーや個人プレイヤーの意見も分からなくはありません。ですが、そうともなるとストーリーも重厚なアクション「アサシンクリード」などの海外ゲームがYouTubeに溢れかえっているのをみると、イマイチ説得力に欠けてしまいます。
恐らくそこの違いというのは、メーカーとして「どのように遊ばせようとしているのか」の違いによるものだと考えています。日本メーカーの場合、ゲームは決まった遊び方である事を定義付けるスタンスであり、かたや海外メーカーは「内容を知られようともやりたいと思わせる自信がある」という事でギャンブルをしている感もあります。そういった意味で、どちらが強気になるのかと言えば海外メーカーだという事にもなりましょうか。
日本メーカーは、そのようなゲーム実況やプレイ動画といった「プレイヤーの遊び」がどういったものなのかと言う部分でも海外から遅れている印象はありますが、今後各メーカーがどのように取り組むのかは注目と言えます。さしずめ、著作権が問題にもなるのは確定的に明らかですので「ハイスコアガール」みたいな騒動にならないよう、各メーカー様もプレイヤーのためを思って行動を起こして欲しいと願わずにはいられませんね。
……まぁ、「サウンドノベル」系のジャンルはどうしょもない印象はありますけど。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:KADOKAWAがゲーム実況セミナーイベントをやったそうだけど、日本と海外の違いみたいな事を言ってたので、要するに日本メーカーの対応次第だろうよ? というお話で御座います。
:まぁそうなるわなぁ。
:そこら辺を容認すれば、ずいぶんと変わるとも思ってるけどね。……でもまぁ、どなたかゲーム実況なさっている人がおられましたら、是非「競馬風にRPGを紹介」みたいな事をやってください。今のゲーム実況って一部を除いて「実況してないのでは?」と言いたくなってしまうわけなのです……。
:そこらへんはトークスキルが問われるんだろうし、何とも言いがたいモノはあるけどな。
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