連載:気まぐれゲーム雑記 第313回:日本とアメリカのゲームに求めているものの違い
気まぐれゲーム雑記
第313回:日本とアメリカのゲームに求めているものの違い
この違いを楽しむくらいの気概は欲しいところ。
日本とアメリカの文化の違い
先日から引き続き、チャイナにロシアからの止めどない怒濤のラッシュで対応がめんどくさくなっている管理人ことAZです。諦めたらそこで試合終了だと某バスケ漫画から学んでいますので、理想の最善策を思案しております。……試合というよりも、サウンドバック状態なのが泣けるところですけど。
さて、相も変わらずCEDECで気になる話題を取り上げていますが、今日は2K Gamesの小島研人氏による日本とアメリカの違い的なセッションが目に付いたのでご紹介しておこうと思う次第です。まずは、労働環境の違いから。
日本では、会社のためには少々無理をしてでも働くのが美徳とされているが、アメリカでは仕事に対する考え方が根本的に異なっている。人生を自分や家族のために費やすという姿勢がまずあり、それに必要な収入を得るために働いているという。そのため定時勤務が当たり前で、小島さんも朝8時に出社して、午後5時に帰宅する生活を送っている。
[情報元:電撃オンラインさん]
ナニコレ、羨ましいんですけど! ……失礼しました。
以前、「モノリスソフトが定時労働制を導入してて凄く環境がよさそう」でも書きましたが、人間が仕事をしていく上で労働環境は最重要項目です。日本は、景気を云々言う前にすべての企業の労働環境を見直すところから始めるべきだと訴えておきたいです。
まぁ、労働環境については、ゲーム業界のみならず他の企業でも見られる事です。忙しい時期はしょうがないとして、普段はまともな企業スタイルを見せつけるくらいの気概はほしいところです。
で、肝心の違いはと言うと。
日本のゲームにおけるCGアニメーションは、プレイヤーの操作に素早く反応するレスポンスのよさが重視される。それはゲーム性や操作の気持ちよさといった、“遊び”に直結する部分だ。
一方で、『プリンス・オブ・ペルシャ』や『アウターワールド』のアニメーションは、スローペースながらも、細かい動きが滑らかに表現されている。それはゲーム中の世界に没入するという“体験”を重視した表現だと、小島さんは語った。
[情報元:電撃オンラインさん]
ということで、日本は遊びで海外は体験を重視するという事だそうです。
とはいっても、日本でもRPGやADVは遊びよりも体験を重視した作品が多く、一概にはそうとも言いがたいでしょう。要するに、ややそういった傾向があるのでは? といったところのようにも思えます。
また、日本のゲームが海外で売れなくなった理由として。
- 「マーケットシフトが起きた」
- 「現在の日本のゲームは、欧米の消費者に媚びすぎなのでは?」
- 「日本はアメリカで売れるジャンルのゲームを作っていない」
[情報元:電撃オンラインさん]
などの理由があったようです。
どれも当てはまりそうなことで、やはり日本は日本らしい作品で海外の事は気にせず作れば、自然と海外でも売れたというのが理想的だということでもあるように思えてなりません。その一つの答えとして、「『TOKYO JUNGLE』のようなゲームは、日本的で面白い」と評されるわけで、先日も話題にした「フランス人の語る日本のゲームの良いとこ悪いとこが結構的確だった」にもあったとおり、日本らしいクレイジーさは日本でしか作れないようです。……2K Gamesの人がTOKYO JUNGLEを例に出すというのは、何とも痺れるものがありますね。
また、面白いところとして。
「日本のゲームはハードコアゲーマー向け」という意見もあった。これに関連する話題だが、小島さんの同僚によると「『コール オブ デューティ』シリーズはカジュアルゲーマー向け」なのだという。FPSというだけで敷居が高く感じる日本人にとっては意外な話だが、実際のところFPSは“銃を向けて撃つ”だけのシンプルな操作であり、目的地への誘導などもしっかりしているので、誰でも気軽に遊べるのだ(海外のゲーマーなら、だが)。このように、ゲームの難易度に対する受け止め方も、日米で違いがありそうだ。
[情報元:電撃オンラインさん]
FPSがカジュアルなのか、CoDシリーズがカジュアルなのか、FPSをプレイできない(体質的に)私としては判断がつきにくいところですが、FPSの敷居が高いというのには賛同できます。あの視点で目まぐるしく動きながらの対戦プレイをみていると凄いの一言しか残らないわけですが、そんなFPSをカジュアルと言えるのは文化の違いでもありましょう。また、「日本のゲーム(アニメ)はハードコア向け」と捉えている事からもよくわかります。
ただし。
日本のゲームが海外で売れない、という話題になった時、「ただし、任天堂は別」という点を避けては通れない。小島さんの同僚であるアメリカ人も、「任天堂のゲームは子どもの頃からずっと遊んでいるから、今でも違和感がない」のだという。
[情報元:電撃オンラインさん]
海外でも任天堂は別格のようです。
結局のところ文化の違いと言ってしまえばそれまでですが、それでも最近は海外ゲームも日本で受け入れられるようになってきました。ということは、文化の違いにある程度の共通点を見出しているのか、それともユーザーの在り方が変化しているのかというあたりは、考えてみると面白い答えがでてきそうな予感はさせてくれます。
日本とアメリカで面白さの基準が違うのは確かですが、どこまで共通点があるのかというのもまた大切なところでしょう。それらの共通点を見出しながら、海外で人気になる日本のゲーム、日本で人気になる海外のゲームらが多数出てきてくれるのを願いたいですね。
ついでに、PCゲームのことも思い出してあげて下さい。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:日本とアメリカの文化の違いってのを文章化するとこんなかんじって話題があったよーってな話です。
:見比べてみると面白い気はするな。
:こういう違いってのは、自分がどういうゲームが好みなのかを把握しておくためにも知っておいた方が良い話題ではあると思うのですよ。最近じゃ、日本でも海外の売れ行きどうこうって話題が増えてるしね。……そんなことは我関せずっぽいPCゲーの位置付けもまたアツイよねぇ……。
:……PCゲーは日本市場がアレすぎるからどーしょもないわ……。
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