連載:気まぐれゲーム雑記 第746回:Epic GamesがUnreal Engine4でゲームを完成させたインディーデベロッパに助成金を提供する件
気まぐれゲーム雑記
第746回:Epic GamesがUnreal Engine4でゲームを完成させたインディーデベロッパに助成金を提供する件
汎用として求められるゲームエンジンは何が良いのか
「大手」ではなく「インディー」狙いな事がポイント
AZです。台所洗剤・食器用洗剤で有名な「ジョイ」の業務用5キロなるモノが売っていて、思わず衝動買いしてしまいました。
それはどうでもいいのですが、Unreal Engineで知られているEpic Gamesがインディーデベロッパーに対して、Unreal Engine4でゲームを完成させた場合助成金を提供する事を発表しました。
インディ・デベロッパーのサポートと自社ブランドの宣伝を兼ねたこの開発援助プログラムでは、Unreal Engine 4を使用してゲームを完成させたデベロッパーに、5000ドルから最大5万ドルまでの助成金が提供される。プレー可能な試作品を完成させていることが唯一の申請条件で、Kickstarterなどのクラウドファンディングを利用したプロジェクトもその対象になる。完成したゲームのIPや販売権は開発側が保持できるという。
[引用元:Choke Pointさん]
これはまた、良いですね。
基本的には、ゲームをする上でゲームエンジンの事なんて目にも入らない存在ですが、大手メーカーならば自社ゲームの象徴として扱われる事になります。カプコンなら「Panta Rhei(パンタ レイ)」とか、スクエニなら「ルミナス・スタジオ」とか、何となく話題になっているのを目にするケースも多いのではないでしょうか。Unreal Engine4やUnityというのは、お金さえあれば誰でも使える汎用的なゲームエンジンなわけですし、そのシェアはどちらの方が多くなるのか、という話題であるとも言えます。
日本の場合、大手メーカーは自社ゲームエンジンを開発する動きを見せていますが、インディーゲームにおいてはだいたいUnreal EngineかUnityのどちらかです。もちろん、ウディタのようにオリジナルで勝負する開発者達もいますが、今の旬は先の2つくらいでしょう。Unreal EngineがPCやその他向け、スマートデバイスやカジュアルゲーム向けがUnityという印象が強くなっています。
ゲームエンジンを作っている人達にとっては、自分達の作ったエンジンが広まればそれだけ自社への利益になります。先に書いたとおり、すでに大手は自社エンジンを開発しそれを利用している以上、これから出てくるインディーデベロッパーに対してそのような施策をした方が普及しやすいのは明らかでしょう。とはいっても、Unreal Engineは学生なら無料、月額なら19ドルとなっていますが、Unityは誰でも無料である程度弄る事ができるので、そのようなハードルの違いはありますが……。
用途によって使い分けられるでしょうから、どちらが良いかという話にはなり得ませんが、汎用的なゲームエンジンとしてはインディーデベロッパーがどちらを使っているか次第とも言えましょう。今後、日本でもどういったゲームエンジンが主流になっていくというのか、生暖かくウォッチしておきたいですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:Unreal Engine4でゲームを完成させたら、Epic Gamesが助成金くれるとさーってなお話です。
:ゲームエンジンを普及させるのも一苦労だな。
:作った側としては、それで作らせてロイヤリティを得るのが基本的なビジネスなのだから、仕方がない話だね。でもまぁ、より使い勝手が良い方が残っていくのかな、とは思う次第。……日本の大手は、自社エンジンビジネスに失敗したからねぇ……。
:……それでも自社で使い回しているなら問題はないのだろうけどな。
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