相手の喜ばせ方に悩みつつ、不器用な二人なりに幸せな道を模索していく。そして、両親や親戚の姿から大人になることや家族の繋がり、恋愛関係のその先……結婚や子どもについても考えさせられ……？　これは、兄妹になった二人が過ごす初めての冬の物語。

オットーたちに倒され、行方不明になっていたヴェルは『あの世』にいた。そんな自身の状況を掴めていないヴェルの前に亡き師匠アルフレッドが現れ、オットーたちへリベンジするための修行の開始を告げる。先にあの世入りをしていた導師やブランタークは既にヴェルより数段強くなっており、当面ヴェルは彼らに追いつくことが急務となった。

イェリネッタ王国軍の侵攻は城塞都市スクデットのみに留まらない。軍の不在を狙い、アルテの故郷であるフェルディナット伯爵領にも軍を差し向けていた……。危機を知ったアルテは、忌み嫌われる傀儡の魔術で戦う覚悟を決めて――!?

俺たちは、世界の深淵に挑み、幾多の戦いを乗り越え、多くの犠牲を払いながらも――やがて奇跡を起こした。全てが終わった今、俺・君塚君彦は、日常という名の後日談に浸っている。それでいいのかって？　いいさ、誰に迷惑をかけるわけでもない。だって、そうだろ？　探偵はもう――

倒しても倒しても尽きない魔物の群れに、広がる戦線。マサルたちでさえ手一杯になり、形勢は悪化の一途を辿る。そして追い込まれたマサルは、これまで触れないできた光魔法の取得に踏み切るのだった。

現代日本から男女の貞操観念が真逆の異世界に転生し、その世界では珍しい男の騎士として育てられた辺境領主ファウスト。前世の価値感を持つが故に、女王のほぼ全裸な薄着姿や巨乳公爵からのセクハラ的スキンシップに股間を痛める日々を送る彼だが、ひとたび戦場に出れば英雄的な活躍をする超人でもあった。

亜人最強種とされる獣人族は、強さを尊ぶレベル至上主義。スキルの作用でレベルが低いまま異世界を生き抜いてきた遥を単なる弱者だと見下していた。さらに遥のことが気に入らない獣人族の豪傑たちから決闘を挑まれてしまい……!?

カナタは迫り来る脅威に対抗すべく、桃竜郷に捕らえている《空界の支配者ラムエル》から彼らの情報を聞き出そうとするものの、その成果は芳しくない。明確な対抗策すら用意する間もなく、《世界王ヴェランタ》が再びカナタの前に姿を現し――!?

突如勇者達に届いた勇者教会からの招集命令。そこにはなぜか、勇者ではないジレイの名前があった。近頃様子のおかしいレティノアを放っておけず、ジレイは渋々命に応じることに。【運】や【呪】など未だ見ぬ勇者が集ったその場で示されたのは、勇者教会からの依頼と試練。

農場博覧会を大盛況で終えたキダン達が次に開催を目指すのは、第２回風雲オークボ城。キダンやオークボを中心に準備を進めていたはずが、突如、開催中止の報がもたらされる!?　無事にイベントを開催させるため、キダンをはじめ、オークボ城までもが動き出して――!?

弟妹の誘拐事件を解決した俺は、長らく取り組めていなかった領地改革を行おうとするも、職人がいない。ならばと王都で職人を探すことになるのだが、なぜか第四王女のシルヴィアが一緒について来ることになり……？

時は徳川が統べる江戸時代。安倍晴明の血を引く雲雀は、町で噂の陰陽小町。物の記憶を覗ける妖狐の式神、葛忌ととともに、父の仕事を手伝い暮らしていた。そんな平穏な日々が、ある日急転する。