連載:一週間(2016年4月3日~4月9日)を振り返るコラム的な何か 第185回:「アルケミスト」の自己破産申告が話題となった一週間
中小メーカーの体力や如何に?
色んなゲームを一気に消化中
AZです。色んなゲームを怒濤の勢いで消化しておりまして、ゴールデンなウィークあたりにレビューを一挙放出! なんて流れが作れたら最高だなという妄想をここ数日しております。そんな流れが作れるよう精進致します。
さて、2016年4月3日~4月9日までの間に一番閲覧数が多かった記事は、「“ひぐらしのなく頃に絆”などを手がけた「アルケミスト」が自己破産申告」でした。加賀クリエイトあたりは何かとゲーム事業が厳しくなっている事を伺わせていましたが、そんなアルケミストを振り返ってみましょう。
売れる場を色々と考えて欲しい
“ぎゃる☆がん”や家庭用機向け“ひぐらしのなく頃に”などを手がけたアルケミストが自己破産を申告しました。非常に残念ですが、今後アルケミストタイトルは市場に出回っている分くらいという事になります。
アルケミストに限った話ではありませんが、中小メーカーにとって今の日本ゲーム市場は、上手い舵取りをしないと生き残れなくなっている様な雰囲気を出しています。Steamに進出しながらもアガツマ・エンタテインメントは解散しましたし、Steamでの展開を見せているシューティングが得意な各メーカーも、ガルチはカヤックの仲間入りをするような一件がありました。アルケミストのように、なかなか手広くできない環境のタイトル群を抱えているというのは、難しい舵取りだったのかもしれません。
一方で、日本メーカーもSteamでもゲーム配信をするという流れがちらほらと見受けられるようになりました。数年前からは考えられないような状況ではありますが、より幅広く売ろうとするならば、これはこれで正しい選択でしょう。市場は広がってこそ意味があります。プラットフォーム事業をやっているような状況じゃなければ、どんどん出せる市場に進出していった方が良い事に間違いはありません。
色々と変化する市場環境に対応できているかどうかが求められるご時世ですが、中小メーカーの奮闘には期待したいモノがあります。各社の強みを上手く活かしながら、ゲーム開発に勤しんで欲しい限りですね。
:「アルケミスト」の自己破産申告が話題となった一週間だったよーってなお話です。
:まぁ、残念である事に間違いはないな。
:そだねぇ。大手だろうと中小だろうとメーカーがつぶれるってのは残念だとは思うよ。もちろん、撤退の際にややこしい状況になったら何とも言えない気分になる時もあるけど、基本的にはどのメーカーも頑張って欲しい限り。……色んなところに活路を見出して欲しいモノですなぁ……。
:厳しい状況ではあるのだろうが、上手いことやっていって欲しいもんだ。