連載:一週間(2015年8月2日~8月8日)を振り返るコラム的な何か 第155回:コナミが色んな意味で話題を集めてしまった一週間
家庭用機に対するアプローチとその他は分けて考えるといいかもしれない
事業の方向転換を目の当たりにする?
AZです。先週は主に足の爪がはがれそうになって凄く色んな事に支障を出してしまったのですが、今週からはしっかりとリカバーしていきます。
さて、2015年8月2日~8月8日までの間に一番見られた記事は、「日本経済新聞がコナミの内情を書いて話題になっているようです」でした。良くも悪くも、コナミが話題になってしまうのは仕方がないところでしょうか。そんなわけで、昨今のコナミの動向についてを振り返っておこうかと思う次第です。
今や、ゲーム事業「も」やっている企業
コナミの家庭用機事業縮小が、我らゲームプレイヤーの目に見える形として出てきたのは、「METAL GEAR SOLID」の公式サイトから小島プロダクションのロゴがなくなったり、小島プロダクションの公式サイトにアクセスすると「METAL GEAR SOLID」の公式サイトにリダイレクトされるようになったあたりが始まりでしょうか。その前には、「ラブプラス」シリーズなどの内田氏、箕星太朗氏(コナミ所属時はミノ☆タロー)などらの退社がご本人達から発表されており、その後には、小島プロダクションを含めたプロダクション制廃止の発表や「P.T.」の中止、「桃太郎電鉄」のさくま氏によるコナミとの確執が露呈するなど、いちゲーム会社としては次から次へと問題が起きている感は否めないところとなっています。
特に、コナミの看板タイトルである「METAL GEAR SOLID」に対しては、ファンな方々からすれば小島秀夫氏や小島プロダクションあってのMETAL GEARシリーズである、という認識に間違いはありません。今や、ゲームファンからすればコナミに思うところが多いのは否めないところでしょう。
とはいえど、コナミの家庭用機事業が順調だったかと言えば、そんなこともないというのは見てとれます。例えば、日経では最新作「METAL GEAR SOLID V THE PHANTOM PAIN」はすでに100億円を越える開発費を投じていると語っており、その儲け方がいいかどうかはさておいて、よりリスクを低くする意味ではモバイルに力を入れるのも仕方がない様にも映ります。なんだかんだと、利益はしっかりと出しているようですし。
しかし、ここまでのコナミの動きはかなり強引に動いているようにも見えてしまい、そのたびに定型文的な発表をするコナミは、大企業が変化することの大変さも見え隠れします。家庭用ゲーム機事業の縮小がしかと見てとれるコナミではありますが、今後どういった手法で推し進めていくのかをしかと見ておきたいですね。ついでに、それとは全く別の意味で「METAL GEAR SOLID V THE PHANTOM PAIN」には大きな期待を寄せておきたいモノです。
:今週は、コナミの事が話題を引っ張った感じでした。……ラングリッサーは、全く別の意味で話題を継続しておりますが。
:ラングリッサーは放置するとして、コナミは家庭用機事業の縮小なのかねぇ?
:そりゃまぁ、一社が抱えるリソースはたかがしれるわけで。海外市場を視野に入れて勝負するのか、それとも国内市場をベースに勝負するのかを考えた場合、どういうやり方をするかはその企業によって大きく異なるからね。そういう状況下でコナミはモバイルを選択し、力技で社内改革をおこなったって感じかなぁと。……ま、とりあえずMGS5:TPPが無事ならそれで良しです。
:あれのオンライン要素はどれくらい続くのかねぇ……?