連載:気まぐれゲーム雑記 第852回:UOのサービスが始まって18年が経過したそうです
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栄枯盛衰とはよく言ったモノです
AZです。「こう遊ばないと許さない勢」が存在しているというのは、実に面倒極まりない話だと痛感しております。
それはさておき、IT系ニュースサイトのGIGAZINEが、なぜか海外メディアの記事にあった「なぜウルティマオンラインには18年経った今でもプレイヤーがいるのか?」という記事を紹介しています。
MMORPGを一般に普及させたターニングポイント的存在である「ウルティマオンライン(Ultima Online、以下UO)」が発売されてから、まもなく18年が経過します。どんなゲームにも栄枯盛衰はあるものですが、なぜUOは18年経ってもいまだにプレイヤーがいるのか、その謎を、新たにブリタニアの世界に飛び込んだ1人のゲーマーが考えています。
UOはMMOPRGの中でも古い作品に属し、定期的にプレイ料金が必要なサブスクリプションモデルで運営が続けられています。なぜUOはこうしてサービスが続いているのか、ゲーム情報サイト「Rock, Paper, Shotgun」のジェイク・タッカーさんは自ら新たなプレイヤーとして飛び込んで自分の目で世界を見ると同時に、フォーラムで出会ったベテランプレイヤー・Petra Fydeさんに話を聞いて、その理由を探りました。
~中略~
いろんなムーンゲートを通って、ブリタニア世界で見聞を広めたジェイクさんに、「多くの人々にはそれぞれのプレイスタイルがありますが、UOにはそれらに合うような多様性があり、かつ、ゲーム側からプレイヤーに求めてくるものがないので、続いているのだと思います」と語ったFydeさん。「基本的に、自分がしたいことをしたい時にするだけ。たとえばレイドボスのために何時間もゲームに割く必要はありません。たとえ10分しかログインしなくても、達成感を得られる何かがあります。それに、プレイヤーはゲーム内財産の所有権を持つので、家を建てたり家具を配置したりすることで、ブリタニアで『生きて』いるんです」と、その魅力を語りました。
このFydeさんの言う「ブリタニアで『生きる』」ということがユーザーをブリタニア世界に呼び戻しているのではないかと感じたジェイクさんは、ブリタニアがわずかづつ衰退していくのを目の当たりにするのは少し悲しいことだと表現。
結局、ジェイクさんは3ヶ月で38.99ドル(約4834円、日本だと1ヶ月1554円・3ヶ月4179円・6ヶ月7329円)というプレイ料金が法外だと感じたため、UOをプレイしたのはトライアルの14日間だけ。システムを理解するには十分なだけの時間を取ることができず、プレイ経験として十分なものなのかはわからないと断りつつも、プレイした印象は全体的にはポジティブなものであり、ファンタジー世界を冒険することが好きなのであれば、ブリタニアはとても良い場所である、と締めくくっています。
[引用元:GIGAZINE]
いやほんと、なぜにここでUOだったのでしょうね?
何とも懐かしい……というか、一応15年以上も課金している身(現在進行形)としましては何とも言い様のない気分になりますが、日本においてのUOというのは、MMOの栄枯盛衰を見事なまでに見せつけてくれたといっても過言ではないでしょう。それもまた、時代の変化と言わざるを得ません。
ゲームの魅力といえば、いわゆる「ロールプレイ」と呼ばれるモノなら概ね何でもできた、というところでしょう。冒険から生産、対人、盗み、PKなど自分の思うがままを忠実にゲームへ反映させることができ、且つプレイヤーがゲームの世界に住むという疑似体験は、当時はなかなか得がたいモノでした。ついでに、ネトゲ話でよく見られる「ギルドの設立→繁栄期→停滞期→崩壊or解体」といった一連のコンボは、UOでもよく見られた事です。それもまた、希有なゲーム体験だと思えてなりません。
一方で、分かる人には分かるかもしれませんが、今や場所を選ばなければ砦が何件も立つくらいには衰退しています。なぜUOが衰退したかと言われたら、WoWなど他にもオンラインで楽しめるゲームが増えた事や、EAとブリティッシュ王ことリチャードギャリオットの確執、変化がなさすぎた世界、システムの大幅な変更などあげたらきりがありません。それでも、他のMMOと違って「大半の自由を許容したMMO」というのは、他のMMOに比べて珍しい存在だった事も間違いはないでしょう。だからこそ、今でもプレイしている人たちがいるような気はします。……私みたいな、止め時を見失った惰性の存在もいますけど。
そんなUOも18年が経ち、今や日本語公式サイトが閉鎖する(英語公式で日本語表記されるような現状)など実にアレなムードも漂っておりますが、時代の流れとしてMMOのエンディングなるモノを見ておきたいところがあるのも嘘ではありません。古いながらに、日本でも一部のプレイヤーに大きな影響を与えたであろうMMOの行く末を、今後もユルッと見守っておきたく思う所存です。
:なんだか、UOの話があったのでとりあえず書いてみたんだけど、単なる思い出話にしかならんかったです。
:いやまぁ、今時UOの話題を広げようというのは限界があるだろ。
:まぁね。でも、UOを楽しめた人は、ネトゲに関して色々培ったモノも多いんじゃなかろうか、とは思える作品だったよ。ゲーム内で詐欺なんて当たり前のように行われてたし。……今のMMOはどことなく似ているモノが多いから、そこから発展があるのかどうかは見てみたいよねぇ。
:尖りながらも話題を集められるMMOが、今後出てくるかどうかが問題じゃね? H1Z1やEQ Nextもすでにアレな感じだし……。