連載:気まぐれゲーム雑記 第981回:Ubisoft、今後「Assassin’s Creed」シリーズの年刊発売しない可能性を示唆
毎年出せるゲームと出せないゲーム
ブランドの摩耗をどう見るか
AZです。突発的にThe Divisionのオープンベータテストに参加してますが、ボッチ街道をひた走っておりますので、万が一にも見かけてしまったら温かい目で見守ってくださると幸いです。
それはさておき、Ubisoftが今後「Assassin’s Creed」シリーズの年刊発売しない可能性を示唆しているそうです。
“Assassin’s Creed”フランチャイズが今年のリリースをスキップするだけではなく、今後従来の年刊リリースを再開しない可能性を示唆し注目を集めています。
これは、カンファレンスコールに出席したUbisoftのCEO Yves Guillemot氏が明らかにしたもので、氏は次回作がシリーズの再始動を果たすにあたって、フランチャイズに新たなゴールを設けたことを明言。これが従来のように機械的な年刊リリースへの再帰ではなく、規則的な展開を伴う復帰だと語り、年刊化とは異なる新たなサイクルのシリーズ展開を行うと強調しています。
なお、同じく“Assassin’s Creed”シリーズの展開に言及したCFO Alain Martinez氏は、Ubisoftが誇る最高のチームがシリーズの開発を手掛けていると語り、十分な時間を掛けてゲームを磨き上げ、今後再びシリーズの展開を継続する十分な革新性を持ちあわせていると強調。前述した新たなサイクルが従来とは異なる一方で、新作が翌年に登場する可能性もありうると述べつつ、やはりこの新サイクルがもはや毎年決まって作品をリリースするものではないとアピールしました。
[引用元:doope!]
すこぶる、良いですかね。
「Assassin's Creed」シリーズは、Ubisoftの方針で毎年1作は出すというスタンスをとっていましたが、その流れが変わってきたのが「Assassin's Creed Unity」であったのは間違いないでしょう。あのタイトルは、マルチプレイをウリにしながらも発売当初はバグ満載でUbisoftの株価にさえ影響するといったモノになっていました。日本では、海外の発売日から遅れていたためそこまで大きな影響もなかったようですが、あの一件はUbisoftのクオリティに関する問題を投げかけたといっても良いかもしれません。
完成したゲームにクオリティが求められるのはいうまでもありませんが、それが人気シリーズともなればさらに安定したモノが求められることになります。やはり、「Assassin's Creed Unity」の一件はそれだけ大きかったでしょうし、あの規模のゲームを作り続けるには限界があったのも否定しがたいところでしょう。今後、「Assassin's Creed」シリーズはどのようなスタンスで売られていくことになるのか、色々と試されることにはなりそうです。
一方で、「Assassin's Creed」シリーズ以外にもTomClancy'sシリーズやFar Cayシリーズなど強力なIPを持っていながらも、“For Honor”といった新作を出してくるあたりは実に力強いメーカーだというべきところでしょうか。オープンワールドやマルチプレイを主軸に各タイトルをリリースしてくるというのは、多くのプレイヤーのニーズをうまく読み取っているという雰囲気さえさせてくれます。……まぁ、今後そのニーズがどうなっていくのかはわかりませんけど。
ともあれ、「Assassin's Creed」シリーズの年刊発売が見直されるということで、今後シングル向けのオープンワールドステルスアクションとしてどのような形になっていくかが注目されるところになりそうです。多くの人たちにとって、待ち望まれるようなモノになる事を期待したい限りですね。
:「Assassin’s Creed」シリーズの発売が毎年じゃなくなる可能性大だよーってなお話です。
:まぁ、その方がいいんじゃね?
:そだねぇ。CoDのような対戦が主軸なゲームとは違うし、Unityは色々とアレ過ぎたからね。やっぱり、シングル向けにしっかりと作り込んだモノになってて欲しいとは思うよ。毎年出ると、マンネリ化も避けられなくなるし。……かといって、ストーリー重視だとストーリーを忘れてしまうというオチもあるよねぇ……。
:そこらへんは、うまくバランスをとってくれ、という事で……。