連載:気まぐれゲーム雑記 第998回:SCEがスマートデバイス向けに新たなサービス事業を展開する会社「フォワードワークス」の設立を発表した件
今度は成功するか?
SCEとしてどんなモノが作れるのか
AZです。風邪を引いたらしく喉が痛くて声がでない上に、トイレの電球が切れて微々たる水漏れが発生するというどこかのコントのような展開に巻き込まれておりました。
それはさておき、SCE(4月1日からはSIE)がスマートデバイス向けに新たなサービス事業を展開する会社「フォワードワークス」の設立を発表しました。
株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(本年4月1日付けで株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメントに社名変更を予定(以下SIE))は、拡大を続けるスマートデバイス市場に向け新たなサービス事業を展開することを目的とした新会社「株式会社フォワードワークス」(以下フォワードワークス)を2016年4月1日(金)付けで設立することを発表いたします。
フォワードワークスは、数多ある「プレイステーション」専用タイトルやゲームキャラクターなどのIPや「プレイステーション」で培ったゲーム制作のノウハウを活用し、スマートフォンを含めたスマートデバイス向けに最適化したゲームアプリを、日本およびアジア市場のユーザーの皆様に順次提供いたします。これにより、スマートデバイス市場という新たなフィールドで、ゲーム性を重視した本格的なゲームタイトルを、より多くのユーザーの皆様が気軽にお楽しみいただける機会の創出をめざしてまいります。
[引用元:SCE]
これがソニーのスマートデバイス戦略の答えでしょうかね。
SCEがスマートデバイス向けにIPを活用して何かするといったら、そりゃもう“KNACK's Quest(Google Play)”が第一に思いついて然るべきなところでしょうか。まぁ、真面目なところとしては、任天堂スマートデバイス市場に参入する中で、ソニーもスマートデバイス戦略を明確にした事になります。
そもそもに、SCEのスマートデバイス戦略はPlayStation Mobile、いわゆるPSMが担うはずでした。VitaとAndroidをメインに展開されたサービスで、PSプラットフォームとスマートデバイスの架け橋をやりつつ、ついでにインディーデベロッパーも取り込んでしまおうという雰囲気がしたビジネスだったわけですが、周知の通りすでにサービスは終了してしまいソニーとしてスマートデバイス戦略は見直しを図られた形となります。
そういったPSプラットフォームの魅力をちらほら見せながら市場を形成するはずだったのがPSMに対し、今回のフォワードワークスの設立は「スマートデバイス向けに最適化したゲームアプリを、日本およびアジア市場のユーザーの皆様に順次提供」ということで、アプリケーションそのものを作っていく方向へ舵を切っています。もとよりPSMとして、先に書いたKNACK's Quest以外にもBEYOND TouchやUntil Dawn: Your Companionなどを出していた経緯はありますが、今度はもっと本格的なモノへとシフトしていく事になりそうなところになりましょうか。
スマートデバイス市場に本格参入することになりそうな「フォワードワークス」ですが、はてさてどういったタイトルを出してくることになるでしょうか? 色んな意味で、楽しみに見守りたいですね。
:SCEがスマートデバイス向けに新たなサービス事業を展開する会社「フォワードワークス」の設立を発表したよーってなお話です。
:ふむ。PSMの失敗を教訓に、自社で手がけるモノが多くなるってことかね?
:どーだろう? ただ、自社でやっていくというのは何となく見えるかな、と。スマホも性能が上がったことだし、SCEとして色々やれるならガシガシやって欲しい限りだね。……手始めに、KNACK's Questの続編を出せば良いと思うのはわたくしだけじゃないはずです。
:……まぁ、わからんでもないかな……。