連載:気まぐれゲーム雑記 第1092回:2016年のゲームをざっくりと振り返ろう[7月~12月編]
2016年、皆様はどんな年だったでしょうか?
2016年の後半は、結構シンドカッタです。
AZです。個人が声を出して情報発信できる今の時代に、結局は企業がステルスしているご時世なのだというのを知ると、ひたすら個人でマイペースに邁進している身としましては、“○○が絡むとろくな事がない”という古来から伝わる名言が当てはまる案件なのだなぁと思いますし、“ゲームブログならゲームしろ”としか言えません。
さて、本日は先日の記事の続きとなります。内容は、2016年のゲーム業界やそれに近しい何かを私の独断と偏見に基づいて振り返るというヤツなので、先日の記事をみていない人はまずそちらから見て下さると幸いであります。では、7月~12月編の始まりです。
2016年7月の主な出来事
- 「リトルビッグプラネット」シリーズのオンラインサービス終了
- Steam版ネプテューヌが日本向けにも制作決定
- 「Starbound」の早期アクセスが終了し製品版へ移行
- 元スクエニの和田洋一氏によるCEROのレーティング話が面白すぎた
- 「ポケモンGO」が配信開始
- 格闘ゲームイベントの日本大会「EVO Japan」が開催決定
- 一言ゲーム感想「Salt and Sanctuaryは最高すぎるので、黙ってやっておくが吉。」
7月は、色んな意味で話題を席巻している「ポケモンGO」が国内外で配信開始されました。今でも話題を作り上げているというのは流石なブランド力は言うまでもありませんが、位置をベースにしたゲームの問題点なども出てきているというのは、今後のゲーム開発に役立つであろう情報でもあるわけで、色々と経験が蓄積されている事も伺わせています。また、和田洋一氏によるCEROの昔話は凄く楽しめましたし、キュレーションメディアの“電ニコファミゲーマー”がやっているような各社の昔話を語る系のインタビューは個人がどう足掻いてもできないモノですし、各メディアが率先してやっていって欲しい限りですね。
2016年8月の主な出来事
- THQタイトルの多くを購入した“Nordic Games”が「THQ Nordic」に改名
- 「ファイナルファンタジー15」の発売日が11月29日に延期
- グリーが欧米向け一部ゲームタイトルを売却し欧米事業にテコ入れ
- Steam版「NieR:Automata/ニーア オートマタ」の発売が決定
- 「METAL GEAR SURVIVE」のアナウンストレーラーが公開
- ゲームフリーク、新作2Dアクション「GIGA WRECKER」の早期アクセスをSteamで開始
- MAGES.がSteam参入を発表
- プラチナゲームズが開発を担当するグランブルーファンタジーのアクションRPG“Project Re:Link”が発表
- PS4の国内推定累計販売台数が300万台超え
- 「スプラトゥーン」が“CEDEC AWARDS 2016”で三冠
- 一言ゲーム感想「お盆時の修羅場を乗り越えるため、悪戦苦闘しておりました……。」
8月はFF15の延期が伝えられたわけですが、発売している今を思うと、延期しなかったらどんな出来になっていたのか、何とも感慨深いモノを感じさせてくれます。また、「METAL GEAR SURVIVE」なんかも発表されたわけで、アレはもうあまりコナミだの何だの言わずして、出てくるモノを見守っておいた方が良いような気がするところでしょうか。あとは、何気にSteamに参入する企業が増えてきた印象もあって、やっと日本のPCゲーム市場にも日が当たるのかと思うと少し嬉しくも思ったりはするわけです。……まぁ、未だおま国タイトルが多数あるのを見ると、何とも言いがたいところはありますが。
2016年9月の主な出来事
- 「桃太郎電鉄2017 たちあがれ日本!!」が3DS向けに今冬発売決定
- 「ニンテンドー2DS」の発売が9月15日に決定
- スクエニプロデュース、ゲーム観戦をメインにしたシアターカフェ&ダイニング「STORIA(ストーリア)」を10月5日よりオープン
- 任天堂、iPhoneとiPad向けにマリオの新作「SUPER MARIO RUN(スーパーマリオラン)」を発表
- 「プレイステーション4 Pro」が発表
- Jリーグクラブの東京ヴェルディがe-Sports部門を立ち上げ、「FIFA」専属プレーヤーを公募
- シリーズ最新作「大逆転裁判2 -成歩堂龍ノ介の覺悟-」の制作が発表
- IGA氏の新作「Bloodstained: Ritual of the Night」の発売時期が2018年前半頃に延期
- PLAYISM、「Stardew Valley」と「Starbound」の日本語化に着手している事を発表
- 「ペルソナ5」が発売
- サイバーコネクトツーの松山洋氏がTGSのメーカー衣装に問題提起
- 「デッド オア アライブ エクストリーム 3」のPS VR対応アップデート配信予定日が“未定”へ
- 「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」の発売が決定
- 一言ゲーム感想「“サバクのネズミ団!”は、時間の経過を忘れるくらい凄まじいリアルタイムシミュレーションなので、ほんとにみんなやろう?」
9月はTGS 2016が開催されたということもあって、多くのタイトルが発表されました。この時は現時点でまだあまり詳細がでてきていないのは「いただきストリート ドラゴンクエスト&ファイナルファンタジー 30th ANNIVERSARY」「地球防衛軍5」「大逆転裁判2 -成歩堂龍ノ介の覺悟-」「Project Re:Link(グラブルのアクションRPG)」「Days Gone」なんかが該当しますが、2015年あたりからは発表から発売までの期間が長いモノは敬遠されがちになっている雰囲気があるようにも思え、実際出てくるのはいつになるのかが注目されるところでしょう。もちろん、タイトル次第ではあえてそうするプロモーションも有りだとは思えますが。
また、ちょっと脇にそれますが、ゲームのレビューについての記事を書いた時期でもありまして。なんか、ゲームを語るにゃ「古典をしらないとダメ」とか何だとか言う人もいますけど、そんなの気にせずに「しっかり自分で遊んだ」ゲームについてなら、開発の都合とか何だとか考えずにそのゲームが「面白いorつまらない」だけで語る人がふえりゃ良いと思うわけであります。自分の意見をしっかり出すのは大切だと思う次第です。
2016年10月の主な出来事
- 海外でAmazonプライムとTwitchが連動
- “DLsite”のエイシスとゲオがPCゲームレンタル事業を発表
- PS4向け「The Elder Scrolls V: Skyrim Special Edition」と「Fallout 4」のMODおよび4Kのサポートを発表
- 「GRAVITY DAZE 2」の発売日が2017年1月19日に延期
- イリュージョンの新作「VRカノジョ」がSteam Greenlightに登録
- フリュー、3DS向けに完全新作RPG「アライアンス・アライブ」を発表
- 「RED DEAD REDEMPTION 2」が正式発表
- 「シヴィライゼーション VI」が発売
- 任天堂、「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」を正式発表
- 「モンスターハンターダブルクロス」が発表
- 一言ゲーム感想「Aragamiは基本が一撃死なのでぼちぼち人を選ぶけど、ステルスアクション好きなら選択肢として十分アリなのでやれる人はやっておこう?」
10月は何気に「RED DEAD REDEMPTION 2」「モンスターハンターダブルクロス」などの大作が発表されたタイミングでしたが、ついに任天堂のコードネーム“NX”がニンテンドースイッチとして発表されました。スペックやタイトルがほぼ出ていない時点で賛否両論が出るというのは何とも面白い光景ですが、一応「据え置き機」として見ておくべきハードにも思えますし、ニンテンドースイッチ以降に「携帯ゲーム専用機」なるモノは出てくるのかどうかが見どころとも言えるでしょう。あと、VRカノジョにつきましては、Steam界隈を巻き込みつつVRの発展に努めて欲しい限りであります。
2016年11月の主な出来事
- 東洋経済ONLINEにて「プレステVRは、ポケGOより格段につまらない」という記事が公開
- 「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」はNVIDIA
- 「ファイナルファンタジー15」のスマートフォン向けMMORPGが開発中
- 任天堂、公式サイトにWii Uの“近日生産終了予定”を記載
- ブラウザ向けMMORPG「カオスサーガ」が1日でサービス終了するというカオスなサーガを作り上げた
- ライトノベル層に向けたアレンジ作「かまいたちの夜 輪廻彩声」が発表
- Windows版「ダークソウル」のオンラインサービスがSteamへ移行
- 「ファイナルファンタジー15」が発売
- 一言ゲーム感想「ペルソナ5とか積んでいたモノを一気に片付けようとしてまるで進まず、更にはデスマーチに巻き込まれて、連載すらマトモに書く余裕がありませんで大変申し訳なく思う所存です……。」
11月に入ってからは、リアルで忙殺されている状況におかれてしまいまして、連載記事やらなんやらにほとんど手を付けられませんでした。おかげさまで、書き途中のレビューテキストが大量に残るという世知辛い状況になっています。まぁそんなことはさておいて、東洋経済ONLINEの何とも煽り加減が微妙だった駄文からWindows版ダークソウルの華麗なるSteam復帰など、思いのほかレパートリーに富んだ話題がありました。特に、カオスサーガにつきましては、何故煽りや叩きが得意なブログ達が取り上げないのかと話題にもなっていましたが、今現在某ねとらぼと某DMMと某はちまが色々とアレな感じでやりあっている事に繋がっていたというのは何とも世知辛い世の中だとしか言えません。あとは、FF15のネタバレが出回ったり何だったりと話題を作り上げていたのも、今になっては何となく懐かしくも思えたりはします。
2016年12月の主な出来事
- 任天堂、USJ以外にもハリウッドやオーランドで任天堂ゲームの世界観をリアルに再現する テーマパークを展開
- Steam Spy調べではteamで配信されている4割近いタイトルが2016年に出たタイトル
- 「ファイナルファンタジー15」の全世界初日販売数が500万本を突破
- 「人喰いの大鷲トリコ」が発売
- カプコン、今後“休眠IP”の再活性化にも注力
- フォワードワークス、スマホ向けに「みんゴル」「勇者のくせにこなまいきだDASH!」「アーク ザ ラッド」「ワイルドアームズ」「どこでもいっしょ」「パラッパラッパー」「ぼくのなつやすみ」などを発表
- アトラスの新プロジェクト「PROJECT Re FANTASY」が告知
- 一言ゲーム感想「“Shadow Tactics: Blades of the Shogun”は尖ってて最高だし、“サガ スカーレット グレイス”は戦闘とイベントに面白さが凝縮されていたので、尖ったモノ好き達はやってみると良いよ?」
12月も引き続きリアルが大変で連載どころじゃなかったのですが、それでもどうにかこうにか“Shadow Tactics: Blades of the Shogun”のレビューをぶち込めたのは良かったと思っております。その一方で、“サガ スカーレット グレイス”がまだ書けていないあたりでもう何とも言い様がない世知辛さを体感しておりました。ニュース関連は、SIEのスマホ向け戦略とも言えるフォワードワークスがSIE関連タイトルを多数発表しましたが、日本市場のみでの展開ということで、レッドオーシャンなスマホ市場を生き残る事になるのかが最大の注目どころでしょうか。あとは、アトラスのプロジェクトな話ですが、アレについてはもう「当分先になるであろうけど実物を出して来ない限りは何とも言えない」のが現状だと思う次第であります。
2016年下半期の総括
ざっと振り返ると、“人喰いの大鷲トリコ”や“FF15”、“ペルソナ5”など発表から発売まで時間がかかったタイトル群が発売されたという、ある意味総決算的なタイミングでした。その出来映えというのは、シリーズファンからは高い評価を受けたペルソナ5から、賛否両論が飛び交っているFF15など様々で、時間をかければ必ず良くなるというわけではないという当たり前な事を見せつけてくれたとは思います。もちろん、「面白い」「つまらない」は個人によって大きく違うモノなので、結局「自分にとってどうだったのか」が一番大切ですけど。
またVRに関しては、VR元年と言うほど盛り上がったのかどうかはさっぱりわかりませんが、当面はVRを広く牽引するほどの話題作が登場するのかどうかにスポットが当たるでしょう。そういったタイトルが2018年頃までに出るのかどうかで、ゲーム方面から見たVRの行き着く先が何となく見えてきそうな気はしますし、そうならないと市場として困るという気にもさせてくれます。それはもう家庭用に限った話ではなく、VR全体として見ても良いとも思ってはおります。
一方、リアルな話題で申し訳ないのですが、主に2016年10月頃からスケジュールがデスマーチに突入しまして、レビューしたり連載を書いたりする余裕がまったく持てませんでした。いや、今も余裕が持てていないあたりでアレなわけですが、山場は超えたので2017年からはもう少しペースを戻したいと考えています。いやしかし、1年前に比べると書くネタが減った様な気がしないこともないわけで、ネタがあるかどうか次第なのがあの記事の困るところではあるのですけれども……。
ともあれ、当ブログの下半期は、中の人がリアルに忙殺されながらもしっかりゲームはやっていたわけで、2017年はもっとレビュー記事が出せれば良いなぁとぼんやり考えています。明日公開予定の、1年のまとめ的な記事で書く予定ですが、実のところ数えてみると結構な数のゲームをこなしており、レビューしなかったゲームもぼちぼちありました。レビューというのは、ある意味旬なところもありますので、もう少しそこは上手くやっていきたいとは思っております。昨年と同様ですが、私がレビューを書く事でよりゲームの面白さが伝わればそれ幸いですし、読み物としても良い物になるよう精進していく所存です。
では、明日は2016年締めの挨拶的な記事を公開しますので、お暇があればどうぞおつきあいのほどよろしくお願いします。
:ということで、先日に続き2016年を振り返ろうといった内容の7月から12月編です。
:ペルソナやFF15、人喰いの大鷲トリコが立て続けに出たのは、何とも感慨深い下半期だったのかもな。
:そーだねぇ。待てば待つほど期待は高まるわけで、その期待に応えられたのかどうかというのはタイトルごとによって反応も違うんじゃなかろうかと。とはいえ、誰が何をほざこうと“自分にとってどうだったのか”が一番大切なので、あまり気にしすぎないで「面白い」「つまらない」を語って欲しい限りっすな。……どうにか、2016年も上手く終わる事ができそうです……。
:いよいよ、明日で2016年も終わりかぁ……。