連載:気まぐれゲーム雑記 第944回:Kickstarterキャンペーンで話題を集めた「Project Phoenix」が2018年初頭に延期
クラウドファンディングで成功しつつも、その後がうまくいかないと絶望しかなくなる
お金を出した人は、「開発の都合」なんぞ知った事ではない
AZです。ちょっとやることが渋滞しつつありますが、何とか年末進行を耐え抜きたい所存です。
それはさておき、Kickstarterキャンペーンで話題を集めた「Project Phoenix」が2018年初頭に延期と告知されています。
『ファイナルファンタジー』シリーズ作曲家 植松伸夫氏の参加などで大きな注目を集め、2013年に行われたKickstarterキャンペーンでは100万ドル以上を集めたJRPG-RTSプロジェクト、『Project Phoenix』の最新情報が伝えられました。
国内向け公式日本語速報サイトでは、2015年に入ってからプロジェクトの遅延やメインプログラマーの離脱が報告されるなど不穏な空気が漂っていましたが、今回の報告で2018年初頭までのリリース延期が正式に発表されました。また、新たなプログラマも見つかり、既に幾つかの作業とコンサルティングを終えたとのこと。しかしながら、本格的な作業に入るにはあと2ヶ月ほどかかるそうです。
[引用元:Game*Spark]
まぁ、何とも世知辛いですね。
記事を書くにあたってちゃんと国内向けの日本語速報サイトも見てみましたが、7月31日を最後に情報が何も出てきていません。元々出資した人向けでもあるので、出せる情報と出せない情報があるのはやむなしといったところでしょうか。それにしても、かなり前途多難な状況にあるのは間違いなさそうですが。
本作は、2013年にKickstarterキャンペーンを開始し100万ドルを集めたのですが、その際にPS4やVitaでも発売されることが決定していました。それが、2018年初頭に延期されたのですから、発売される際のPS4やVita市場がどういったことになっているのかは何とも予期しがたい部分にも思えます。というか、2013年から5年がかりのプロジェクトになるというのは、流石に予定を延長しすぎている感は否めないでしょう。
Kickstarterに限った話ではありませんが、クラウドファンディングで出資を募った場合、大幅な延期や開発の頓挫など最悪の事態も想定しないといけません。本来ならばそうならないよう開発はきちんとコントロールすべき話なのですが、現実はそう上手くもいかないといったところでしょう。今なお完成しない、PC版「Godus」みたいなモノもありますし。もちろん、出資した人達は開発の都合なんぞ理解する必要もなく、当初の予定が変更されたら思うがままの意見を出せば良いとも思いますが。
何にせよ、「Project Phoenix」が本当に本格的な作業に入れるのかどうかが焦点であり、それとは別に出資した人達もどう反応するのかが注目されるところになります。本作はどういった結果を出す事になるのか、しかと見守ってきたいですね。
:「Project Phoenix」が2018年初頭に延期だよーってなお話です。
:Kickstarterのヤツか。まだ出てなかったんだな。
:忘れてましたな。完全に。なんつーか、実社会でもプロジェクトが潰れる様を何度か見てるけど、開発側はすでにお金を取っているのだからどうにかしないといけないってのが、クラウドファンディングの大変なところなんでしょうなぁ。……約2年後ってどう思う?
:……予定通りのゲームができあがるのかが心配だな……。